初めまして、今年からカシューナッツ演劇祭の実行委員として参加させて頂いています。熊本大学演劇部の大元涼介といいます。

 

気 が付けば熊本地震から三ヶ月がたち、僕の周りの景色は殆どが震災前に戻っています。しかし、劇場は未だに閉まったままだったり、映画館は再開してなかった り、一部の娯楽は復活しておらず、僕たちのやっている演劇はいつ再開できるのか分からない状態でした。そんな中この劇団「ゼロソー」さんがカシューナッツ演劇祭を計画、始動させており、その姿勢は素晴らしいと思います。

 

今回の地震を通じて考えたのは、タイトルにもある「自分達のできる事をする」という事です。少し長くなってしまいますが、その経緯を書かせて下さい。

 

地震直後は多くの人がボランティアに参加、若しくは募金活動を行っていて、本当に有難いと感じました。それと同時に自分が熊本でそういった活動をする訳でもなく、地元で募金活動を実行する訳でもなく、自分は何も出来ていないと劣等感の様な感情を持ってしまう様な時期もありました。

 

僕は演劇において、殺陣とアクションを多く練習させて頂いてます。地震から一ヶ月ほど経って、殺陣、アクションで体を動かして貰って人を元気付けられないかと考えていました。ですがそれはボランティア等に参加していない自分の独りよがり的な逃げ道なのではないかとも感じていました。

 

しかし、殺陣を教えて下さっている先生も同じ事を考えており水面下で少しづつ準備を重ねてきていました。

 

そして内容が大体固まった頃、熊本の劇団員さんも参加されてる「SARCK」というアートでの復興を目指す団体の存在を知り、カシューナッツの実行委員でもありSARCKのメンバーである松岡さんに話をしてみました。

 

返答としては、SARCKが訪問している避難所はその段階でやりたい活動が必ずしもできる状況ではなく、取り敢えず一緒にそこを見てみてみませんかという事でした。

 

少し経って実際に避難所を回らせて貰い、避難されてる方がまだ多くいらっしゃる事を初めて実際に目にしました。情報として知っていた事ではありましたが、実際に見るのは衝撃を受け、自分の世界の狭さを感じた事を覚えてます。

 

そして避難所を回ってる際に、避難所の方々に食事を作って下さってる人に会い、お話をさせて頂きました。

その人は一人で毎日自分の身を削りながら料理をされており、その姿が自分にとって一番大きな衝撃でした。そして会話の中で「食事を通して少しでも元気になって欲しい」と言われていました。ここまでしなくともお弁当の配給などもあるはずなのにどうしてここまで頑張れるのかと思いましたが、それは多分これが自分の最大のできる事だからなのだと思います。

そしてこの人との出会いが今まで自分の中にあった迷いを振り切りました。

 

自分は特にボランティアの知識がある訳でもなく、皆を率いて募金活動ができる訳でもありません。できる事といえば演劇活動、その中でも殺陣アクションばかりしています。

それならば、自分の唯一できる演劇を全力でやります。それが熊本を元気付ける原動力の一つにでもなればと願います。

そして有難い事に、まだ確定はしていませんがこのカシューナッツ演劇祭で殺陣アクションのパフォーマンスをやらせて頂ける事になりました。

このプロジェクトが成功した暁には、必ずや皆を元気付けれる様に努力します!

 

話が少し長くなってしまいましたが、これが自分なりのこのプロジェクトにかける思いであり、決意です。

一人一人が自分のできる事をしていけば、熊本が元気になれると信じています。その一つとして僕たちは演劇をしていきます。

 

是非皆様のご協力をお願いいたします。

実行委員 大元涼介(熊本大学演劇部)

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