クラウドファンディング 終了報告
令和6年1月22日から始まった本学クラウドファンディング(第2弾)「難治性血液がんをCAR-T細胞の力で治すため、充実した治療環境を!」が、3月21日に募集終了し、早いもので既に9ヶ月が経とうとしています。思い返してみますと、開始から17日目の2月8日に目標としていた1,000万円に到達し、さらに3月13日には機器購入費用を越える2,000万円のご支援をいただきました。そして、最終的には、530名もの多くの皆様から、26,679,000円のご支援をいただくことができました。このプロジェクトを始めるまでは、多くのご支援をいただけるのか不安もあり、これほどまでの反響の大きさに驚くばかりでしたが、逆に、私たちのこの取り組みへの期待の大きさを実感し、責任の重さと使命を感じました。そして何よりも本プロジェクトを通じてお寄せいただいた温かいメッセージが、私たちの励みにもつながり、大切な宝物となりました。この場を借りまして、本プロジェクトにご賛同、ご支援いただきました多くの皆様に感謝申し上げるとともに、1つの節目として本プロジェクトの終了報告とさせていただきます。
先日、ご報告の通り2台目の血液成分分離装置は、令和6年11月8日に納入され、既に稼働を開始しております。最終的に、血液成分分離装置の購入費を上回ったご支援を、次のステップとしてさらなる医療設備の改修および購入費など(大型液体窒素保管容器の購入および保管場所の改修工事の実施、医療環境の整備)に充てることが可能となりました。
これにより、CAR-T細胞療法におけるアフェレーシス体制の整備が大きく前進し、患者さんの未来を支える新たな一歩を踏み出すことができました。
寄附者銘板は、患者さんとご支援者の想いを未来へつなぐ証として院内に掲示し、
その意義を長く伝えてまいります。
今後とも、患者さんが安心してより適切な治療を受けられる体制の充実に努めてまいりますので、
引き続き温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
浜松医科大学医学部附属病院
輸血・細胞治療部長 准教授 小野孝明

患者に使用している様子(イメージ)

納入された血液成分分離装置と小野部長
【収支報告】
<収入の部> (単位:円)
|
項目 |
金額 |
備考 |
|
クラウドファンディング |
26,679,000 |
|
|
計 |
26,679,000 |
|
<支出の部> (単位:円)
|
項目 |
金額 |
備考 |
|
機器購入費 |
21,524,565 |
遠心型血液成分分離装置、液体窒素下凍結保存容器、無線ロガー、タブレットPC |
|
工事費 |
500,500 |
細胞治療製剤保管室の環境整備 |
|
銘板 |
251,900 |
設置費込み |
|
その他手数料、諸経費等 |
4,402,035 |
|
|
計 |
26,679,000 |
|



















