クラウドファンディングプロジェクトでの活動成果のご報告
CPRトレーニングボトルプロジェクトのクラウドファンディングにご支援をいただいた皆様、誠にありがとうございました! プロジェクトの活動成果のご報告をさせていただきます。
皆様よりご支援いただいた資金で「CPRトレーニングボトル 訓練シート」の量産に取り組むことができました。当初のプロトタイプのものより安価に製造できるよう、デザインや折り方を改良いたしました。リターンの品で訓練シートを希望された方にはご送付させていただいております。
また、昨年8月22日にはファストエイドのHPよりECでのシートの販売を開始しました。シートは1枚あたり300円程度でCPR(心肺蘇生)の訓練キットとして国内最安です。9月9日の「救急の日」を含む救急医療週間には全国で救命講習や啓発活動が開催されるため、シートを活用したいとの要望があり、それに合わせての販売開始といたしました。
シートのご注文はこちらから
シートは5枚入り、25枚入り、100枚入りの3種類で販売しました。5枚入りは、個人の方がご購入して自宅で家族と一緒にCPR訓練したり、友人や同僚にプレゼントするためにご購入いただいており、購入者の方だけでなく、その身近な方々へのCPRの普及が進んでいます。また、25枚入り、100枚入りは学校や企業等の法人様よりご注文をいただいており、CPRトレーニングボトルを使った講習会が全国各地で開催されています。
また、シートの販売を開始するにあたり、量産した商品の検品、在庫の保管、受注管理、商品の梱包、発送作業などを行うためにある程度の広さの場所が必要になりました。しかしファストエイドはシェアオフィスを利用しているためそのスペースを確保することができなかったため、倉庫兼作業場となる小さな部屋を借りることとなりました。これにより量産した商品を全国の注文者の皆様に届けることができるようになりました。
講習会でCPRを覚えるリターンを選ばれた方々には、ファストエイド主催の講習会を7月、8月、9月に各1回ずつ開催し、私たちのオフィスに来ていただき講習会を受講いただきました。残念ながら全ての講習会に予定が合わずに参加できなかった方には、シートの発送を持って代えさせていただきました。
企業をご訪問して講習会を開催させていただくリターンを選ばれた法人様には、それぞれ日程調整の上ご訪問して講習会をやらせていただきました。受講された企業様はからは、「今回講習会を受けられなかった他の従業員に向けてまたやってほしい」とのお声もいただき、大変嬉しい限りです。そして、昨年はCPRトレーニングボトル講習を受講していただいた方が、実際に突然の心停止に遭遇し、CPRを行い見事に救命した事例も出ました。実際に救命に寄与できたことを大変嬉しく思っております。
ネクストゴールで設定した、「CPR訓練対応ボトルの測定を、自社で簡便に測定できる方法を開発検証し、実用化する」という件については、実際に考案した測定方法を部品を購入し組み立てて何度も試行錯誤を行い、時間はかかりましたが測定できる環境を作ることができ、現在社内でテスト測定を行っています。
皆さまからご支援頂いた資金は全額、CPR訓練シートの量産、商品発送のための倉庫兼作業場の家賃、講習会でのインストラクターへの謝金、CPR訓練対応ボトルの測定のための器具の購入などに使用させていただきました。本当にありがとうございました!
そして、ファストエイドの活動はありがたいことにたくさんのメディアやイベントで取り上げていただいております。
MBS「林先生の初耳学」
https://readyfor.jp/projects/CPRTB/announcements/112945
テレビ大阪「やさしいニュース」
BS朝日「Fresh Faces」(3分動画)
https://www.youtube.com/watch?v=nlBigRjH2cw
コモンズ社会起業家フォーラムでのスピーチ(7分動画)
https://www.youtube.com/watch?v=ZMP2n2Wk1qM
クラウドファンディング期間中の5月に、ふとしたアイデアをきっかけに、光によるフィードバックで楽しくCPRを覚えられるデバイス「SUPERSONIC CPR」を開発しました。これをCPRのリズムである1分間に100回から120回のビートを刻むヒット曲と組み合わせて楽しくCPR訓練する体験を啓発イベントで提供しています。
8月には、横浜F・マリノス、Jリーグ社会連携本部、神奈川県、松田直樹メモリアル NEXT GENERATIONとの協働で、啓発活動「#命つなぐアクション」を開始しました。日産スタジアムでのホームゲームでブースを出展させていただき、「SUPERSONIC CPR」を活用してスタジアムに観戦に来た方々への啓発を行っています。今後、このようなスポーツチームとの連携を通してたくさんの方にCPRの重要性と手軽な訓練を伝える活動を行っていきたいと思っております。
#命つなぐアクション
https://www.f-marinos.com/3action/
これらの取り組みによりペットボトルでCPR訓練できることが世の中に少しずつ広がり始めています。しかし、まだまだ私たちの取り組みは始まったばかりであり、すぐに救命処置ができれば助かる可能性のある命は毎日200人もあります。誰もがCPRができる社会の実現には、一緒に手軽なCPR訓練を普及してくれる方々、導入してくれる学校・企業・自治体の皆様など、たくさんの方々のご協力が必要です。救える命を救える社会の実現に向けて、引き続きご支援、ご協力を宜しくお願いいたします。