私がラビーダに出会ったのは、奥さんの友紀さんが「茨城留学」と呼ぶ自主避難中に、彼女と出会えた事から。

 

暮らしの実験室で初めて出会ってから、友紀さんとは一緒に映画を見て語らう場を作る『語っぺシアター』のコアメンバーとしてだったり、長女の英語の先生としてだったり、 コーチングの知見を学ぶ人としてであったり、地域通貨の仲間としてであったり。 他にも色々な方面での話をして、様々な時間を共有して、大切な仲間となった。

 

私から見た友紀さんは、視野が広くて、とてもよく「見えて」いる人。 人と人との関係性や、その人の今に必要なもの、が良く見えている。 ラビーダのスタッフさんについても、一人一人の個性が生き生きと光る働き方ができるように、チーム作りに心を砕いている様子も垣間見させてもらった。 頭の回転がよくて、行動力があり、 それでいて自然体で、前向きで、遊びゴコロを忘れない。 とても尊敬する友人。

 

その旦那さんの信一郎さんと初めて会ったのは、 映画『森聞き』の上映会をしたあたりだったか、 三春のご自宅にお邪魔した時だったか。

 

信一郎さんの第一印象は、とても気さくで、仕事に熱い男。 先人から受け継がれてきた業や、守られてきた地域の自然に尊敬の念を常に抱き。 家具や家づくりの材料を生み出す森の現場にも赴き、森の名人達に敬意をもって接し、信頼関係を結ぶ。 自らも森に関わるべく、チェーンソーの使い方や、皮むき間伐の手法まで学んだ熱意溢れる男性。

 

お二人の想いに共通するのは、 脈々と受け継がれてきた、地域の自然や暮らし方を深く愛している事。 そして人と人とのつながりを、とてもとても大切にしている事。

 

私の目からはそう見えている。

 

福島と言えば、私にとっては子どもの頃から家族旅行で出かけたり、修学旅行や市のキャンプで行ったり、当時埼玉県在住だった割に縁のある所だった。 どの機会に訪れた時も、自然の豊かさや美しさが印象的で、楽しい記憶の残る場所。

 

うつくしま ふくしま。

 

学生の頃だかに見たコピー。うまいこと言うな、と思ったものだった。

 

それだけに。

あの美しかった福島の山々が、見た目は変わらないのに、 震災後の原発事故によって、立ち入る事すらできない位、汚染されてしまった事に、 悲しくて切なくて涙が出てきた。

 

そして、渡部夫妻と知り合えた事で、 福島に暮らす人々と、地域のリアルが、 ぐっと現実的に身近なものとして、迫ってきた。

 

震災当時、私も八郷への移住準備中で、すでに2年ほどの時間をかけて牛舎を自宅にするべく、せっせと手を入れている最中だった。

 

山のすそ野、森の傍らで、 顔の見える距離の中で育まれた安心な食を頂き、 大自然の懐に抱かれて、子ども達を野山で放牧するように育て、 自分たちの手で作り上げる暮らしをしたい。

 

安心できる、大地に根を下ろした生き方を選択したはずが、 森や山のそばに行くことの方が危険なのかと、 人生の選択の根底を揺るがされるような、 大きな不安に 思い悩み、惑う日々を過ごした。

 

隣県の茨城に住む私でさえ、そんなだった。

福島の地に根を下ろし、自然と共生して暮らしていた人々にとっては、いかばかりの事だったろう。

 

結果的に我が家の場合は、元いた所より、 八郷の家の方が線量も低かったし、 今は森の中の状況も落ち着いていて、 八郷の自然の中で森のようちえんの活動をできている。

 

とてもありがたいこと。

 

奇しくも、その活動の中で私たちも、 森の遊び場ワークショップと名付けた、遊び場整備自体から、一緒に楽しんでしまおう、というイベントをシリーズ化して行っている。

 

子ども達と森や自然の中で過ごす中で、 子ども達の育ちの場が、自然豊かな環境の中にある事、 地域の人たちとのつながりの中にある事の大切さと、豊かさを感じている。

 

私達の場合は、素人仕事の手探り感を楽しみながら、という感じだけれど。

 

家具作りのみにとどまらず、家作りそのものや、 心地よく、質の高い暮らし方の提案まで手がけるプロ集団のラビーダが、 森の遊び場作りを手がけたら、どんなに面白い事になるのか! はっきり言って、楽しみで仕方がない。

 

10年後の三春の森の完成もさることながら、 その成長の過程も一緒に楽しませてもらいたいと思う。

 

子ども達と共に、三春の森に遊びに行ける日が楽しみ。

 

三春の森が、福島の自然復興の皮切りになり、 自然の傍らにあった暮らしがよみがえる第一歩となりますように。 森の中に子ども達の笑い声が響き、 大人も子どももワクワクして、人とも自然ともつながる。 そんな場に育っていきますように。

 

心の底から応援しています!!

 

 

プロフィール 埼玉県出身。 乗馬クラブに就職し、茨城県竜ケ崎市へ。 結婚を機に退職。 夫婦の夢で、将来的に自分たちの農場を持ち、 自分たちの手で作り出す暮らしをすべく、 2013年4月に茨城県石岡市(旧八郷町)に移住。 元牛舎をセルフビルドで自宅に建て替えながら住んでいる。 2014年5月に仲間と共にやさと森のようちえん~あおぞら♪の立ち上げメンバーとなる。 2016年4月より代表職。 夫と二人の娘との4人暮らし。 犬1匹・猫4匹・鶏6羽・イモリ3匹と共に。

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