現在のエクマットラチルドレンホームがあるミルプール11番という場所でラジュは生まれました。ラジュはまだ小さい頃から貧しい家庭環境がゆえに物乞いや捨てられた紙などを拾い集め生計を立てていました。

その後ある施設で一年間生活したのち、エクマットラの青空教室に勉強しにやってきました。

青空教室に通うようになり、少しずつ勉強に意欲を見せた始めたラジュはエクマットラで生活することを決意します。

 

ある時、エクマットラで生活を続けるラジュに大きなチャンスが訪れます。

映画の子役俳優としての抜擢です。

エクマットラではストリートチルドレンの教育活動に加え、社会への啓発活動を目的とした映画製作を行っています。以前、農村から仕事を探しに都市ダッカにやって来た子どもが様々な問題に巻き込まれていく様子を描いた「アリ地獄のような街」という映画を製作したことがあります。

その映画で厳しい審査を勝ち抜いたラジュが子役として出演を決めたのです。
ラジュは与えられた快活なキャラクターの中で、路上生活の中でも明るさを失わない子どもの力強さと天真爛漫さを見事に演じ切り、その演技はバングラ国内からも日本からも高い評価を得ました。

 

 

ところが、エクマットラで順調に生活を続けていたラジュにある出来事が起こります。

お母さんが病気になり生死を彷徨うほどの重症で、家族のラジュに看病してほしいと言われ、責任感の強いラジュはお母さんの闘病生活に必要な費用を稼ぐためエクマットラを離れ働きながら看病することを決断します。
少しの間エクマットラを自ら離れ働き始めたラジュですが、やはり勉強を続けたいという本人の強い意思と、なんとかこの状況をサポートしてあげたいという私たちエクマットラスタッフの気持ちが重なり、話し合いによりまたエクマットラのセンターに戻ることになりました。
そして、エクマットラのセンターで生活をしながら、エクマットラの運営する飲食店で働くことになりました。

それからはずっと、学校から帰ってきては働きに出てお母さんの看病をするという毎日の繰り返しで、本人の心も身体も相当疲弊しながらの大変な生活を送ってきました。

しかしそのラジュの努力が実り、今ではお母さんの病気も回復し、小さな弟のショジブもセンターに入所し、家族みんなに笑顔が戻りました。

母親面会日には、以前のようにお母さんがセンターに顔を出しに来てくれます。

 

 

こうして輝かしい経験、辛い経験を共に味わったラジュは、今では誰もが頼りにするとても優しいお兄さんに成長しました。現在は10年生で勉強をしており、来年にはSSCという高校卒業資格試験を控えています。スポーツも得意で文化プログラムにも積極的に参加してくれる非常にアクティブなラジュ。アカデミーにもすでに何度か足を運んでおりここで早く勉強したいと待ち遠しそうにしています。アカデミーで勉強を終えたラジュが将来どんな道に進んでいくのか、本当に楽しみです。

 

 

クラウドファンディング終了まであと2日半となりました。

最終目標1110万円達成まで残り173万円です。

難しい目標ですが、何とかこの目標を達成するためにエクマットラ一同最後まで走り抜けたいと思います。

皆様どうか応援のほどよろしくお願いいたします。

 

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