支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 2,135人
- 募集終了日
- 2023年12月15日
つらくて笑えない時でも、マサが来ると笑顔になれました

あたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。シャイン・オン!キッズ広報の金です。
今回、お話を伺ったのは、国立成育医療研究センターで小児がんと闘った佐々木美琴ちゃんのお母様です。美琴ちゃんは長い闘病の間にも、チアリーダーのチームに参加してダンスを楽しんだり、ご兄妹とも笑顔の瞬間を数多く刻んできました。
美琴ちゃんとファシリティドッグのマサは、どんな時間を過ごしたのでしょうか。
---------------
娘の美琴が小児がんだとわかったのは、1歳7カ月の時でした。さまざまな情報収集をする中で、シャイン・オン!キッズが行うファシリティドッグやビーズ・オブ・カレッジ(*1)の活動を知り、素晴らしいプログラムだと思っていました。初代のベイリーと子どもたちの動画を見ても、子どもたちにとって力になるだろうな、と。
当時、国立成育医療研究センターには導入されていなかったので、病棟のスタッフの方に導入予定を聞いたり、病院のご意見箱に手紙を投函したりして、導入を熱望していました。
初発時の治療は1年ほどでめどが立ち、退院。つらい治療をした分、体は少し小さいけれど、経験できることなら、どんなことででもさせてあげたい、とさまざまな所へ足を運びました。周りの方々に小児がんだと伝え、美琴のために何ができるかを理解してもらい、サポートしてもらいながら、多くの方のおかげで多彩な経験をさせてもらえたと思います。
そんな日々を送る中で、美琴は元気になったけれど、今も病院の中で闘っている子どもたちはずっといる。そんな皆のためにも、ファシリティドッグを導入してもらえたら、という想いは途切れることなく、心の中にありました。
待ちに待ったファシリティドッグとの時間
5回目の再発で入院した頃、イベントなどで見覚えのあるシャイン・オン!キッズの明るいブルーのポロシャツ姿の方を見かけて、「もしかしたら?」と確認したところ、ファシリティドッグの導入が決まったと聞いて、本当にうれしい気持ちでいっぱいでした。本格的な活動が始まる前から、「うちの部屋に来てほしい!」とお願いして、マサとハンドラーの権守さんが訪れてくれるようになりました。
マサと美琴が楽しく過ごしている様子を見た方から、「マサに来てほしい」という声が広がっていきました。波状のように、皆がマサのことを慕うようになっていったのだと思います。
美琴は10歳でマサと出会えたけれど、最初に入院した1、2歳の頃にマサがいたら、美琴の表情も、家族の気持ちもまた違ったのかなと思うことがあります。当時、美琴からは笑顔が一切消えてしまい、1年間まったく笑わない子になっていましたから。
独特な落ち着きのあるマサは、美琴のベッドで寄り添いながら、いつしか寝息を立てて寝ていたり、ゲームをしてもなかなか正解しないなど、表情やたたずまいに、ややおとぼけ感のある愛らしいワンちゃんです。お仕事をしているようで、お仕事しすぎていない、といえばいいでしょうか。緊張感を持って仕事しているわけではなく、リラックスしながらゆったりと会いにきてくれるマサが私たちの病棟にとても合っていたと思います。
幾たびもの再発に立ち向かい、病気と闘う勇気や湧き上がる強さを持ちながらも、それをあまり表に出さず、ふわ~っと、まったりとした雰囲気だった美琴とマサはとても気が合っているように見えました。
それからも入院が続く中で、ファシリティドッグのことをもっとたくさんの人に知ってもらうために、相談して自由研究にすることにしました。
ハンドラーの権守さんにインタビューして、マサと同じようなワンちゃん達がいること、アニーやアイビー、タイのこと、ハンドラーの指示に対するマサの動きなどを絵と文でまとめ上げました。時には、つらすぎて心を閉ざしていることもあった美琴が、病棟の看護師さんに書き上げたものを自慢げに、うれしそうに見せている姿に、マサをきっかけにいろいろなものが広がっていくのを感じました。
うれしいね、マサ!
体調が悪化してお腹に大きな手術をした時、ICUから外科病棟を経て、もとの病棟へやっと帰って来ましたが、なかなか体を起こせずにいました。周りから「体を起こさないと、傷が癒えないよ」と言われても、「ムリ」と言っていた美琴でしたが、マサが来てくれると、「マサがきた」と、すくっと体を起こして座り始めたんです。その様子に、言葉にならない驚きと胸がいっぱいになったことを覚えています。美琴の中に、何か漲ってくるものがあったのだと思います。
つらくて家族でも笑顔にしてあげられないような時でも、マサを見ると、自然と心の底からの笑顔になれる。マサを見た瞬間に表情が生き生きとする。目には見えない何かをマサは伝えてくれていたようです。
病状が厳しい中でも、マサと権守さんが来てくれる時だけはホッとする時間になりました。考え込んでしまうと涙が出るけれど、美琴の前では泣くわけにはいかないと気を張っていた私にとって、いつも通りのマイペースなマサと美琴の様子を見ることで、つらい現実をひととき忘れられました。

権守さんには、初代のベイリーの活動も傍で経験し、かつ医療者として美琴の体や心の状態をきちんと把握した上で寄り添ってくださるということが、とても心強く、プラスアルファの安心感がありました。言葉に表しようもない気持ちを抱えている中で、母親である自分も支えになってもらい、マサと権守さんもいて自分たちだけじゃない、という想いを持たせてもらえたと思います。
美琴は空へ旅立ちましたが、私たち家族と一緒にいることに変わりないと思っています。私は上の子が生まれる前、レストランのパティスリー部門で働いていたのですが、久しぶりに声をかけていただき、1年ほど前から仕事を再開しました。私がパティシエだったことを美琴は喜んでくれていたので、絵に描いたようなコック姿も喜んでくれるかな、と。「美琴はどう思うかな?」と考えることも、これまでと同じですね。
私たちがお世話になったように、ファシリティドッグに来てほしいと思っているたくさんの子どもたちやご家族に、導入を決めてくださるところが1つでも増えることを願っています。今、育成中のファシリティドッグ候補犬の様子も楽しみにしています。特に、ミコちゃんには、美琴に通じる名前から、すでにファンになっています。頑張ってくださいね!
*1)治療の過程をビーズで繋いでいくアメリカ発のアート介在療法。日本では、シャイン・オン!キッズにより全国28の病院・関連施設で展開されています
リターン
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和5年(2023年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和6年(2024年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 592
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月
5,000円+システム利用料

ファシリティドッグカレンダーコース【税制優遇対象外】
■ファシリティドッグ 2024年度カレンダー
■お礼のメール
現在4病院で4頭のファシリティドッグが勤務しています。彼らの写真は日々ハンドラーたちが撮りためており、ハンドラー自らが厳選した写真の中からカレンダーを作成しました。
※画像は過去のカレンダーです。実際にお送りするものとは異なりますのでご了承ください。
※お送りするカレンダーの日付は2024年4月~2025年3月となります。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。
- 申込数
- 534
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月
3,000円+システム利用料
3,000円寄付コース【税制優遇対象】
■お礼のメール
■寄付金受領証明書
※本コースは、税制優遇の対象となります。今回のプロジェクトへの寄付に税制優遇が適用されるのは、令和5年(2023年)の所得に対してです。税制優遇を受けるための確定申告の時期は、令和6年(2024年)2月となります。
※寄付金受領証明書はご希望の方に郵送します。
※複数口でのご寄付も可能です。
- 申込数
- 592
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年2月
5,000円+システム利用料

ファシリティドッグカレンダーコース【税制優遇対象外】
■ファシリティドッグ 2024年度カレンダー
■お礼のメール
現在4病院で4頭のファシリティドッグが勤務しています。彼らの写真は日々ハンドラーたちが撮りためており、ハンドラー自らが厳選した写真の中からカレンダーを作成しました。
※画像は過去のカレンダーです。実際にお送りするものとは異なりますのでご了承ください。
※お送りするカレンダーの日付は2024年4月~2025年3月となります。
※このコースは寄付金控除の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。
- 申込数
- 534
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年3月

入院する子どもたちを笑顔に!ファシリティドッグ育成基金2025
#子ども・教育
- 現在
- 6,746,000円
- 支援者
- 535人
- 残り
- 26日

ファシリティドッグ ドリーム☆サポーターを募集中!
- 総計
- 462人

飼い主のいない犬と猫へ医療費を届ける|ハナプロサポーター
- 総計
- 664人

貧困・虐待などで親を頼れない若者に伴走支援を|若者おうえん基金
- 現在
- 7,062,000円
- 支援者
- 329人
- 残り
- 7日

#みんなで届ける介助犬|介助犬と共に笑顔で暮らせる人を増やしたい。
- 現在
- 611,000円
- 寄付者
- 71人
- 残り
- 35日

JWCサポーター大募集中!傷付いた野生動物を救いたい
- 総計
- 253人

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 59,265,000円
- 寄付者
- 2,838人
- 残り
- 30日



%20(2).png)














