フィンランドで日本の木のおもちゃの魅力を伝えたい

みなさんこんにちは！

日本から見ると遅いような気もしますが、フィンランドのヘルシンキでは5月の下旬になってもまだ桜が咲いていました。今回お花見イベントが開催されたロイオヴオリ桜公園は、ヘルトニエミという地下鉄の駅から歩いて15分ほどの場所にあります。フィンランドに移住された日本人の方が発起人となり、桜の木がこの公園に寄贈され、毎年5月には満開の桜を見に多くの方が訪れる場所になっています。

昨年のロイフヴオリ公園でのお花見イベントには、私が個人で作っているつみきを持って出店させていただきました。今回はせっかくクラウドファンディングでフィンランドへ送ることができた、たくさんの木のおもちゃを持ってイベントに出られないかというアイデアから、また参加のお願いをすることになりました。当日は、白いテントのなかで緑の芝生の上にシーツを敷いて、スーツケースで運んだ木のおもちゃを並べると、早速たくさんのご家族が足を止めて木のおもちゃを手に取ってくださいました。来てくださった方々にとって初めてのおもちゃをたくさんお届けして、一緒に楽しさを共有することができてとても嬉しかったです。

ほとんどの子が、どのおもちゃから遊んだら良いか迷ってしまうほどたくさん持ってくることができて良かったです。お花見は日本イベントということもあり、日本が大好きな方々と日本語で話したり、日本らしいことをお互いに見せあえる場でもあり、以前のイベントとはまた違う楽しみがありました。

兄妹で遊びに来てくれた2人は、お兄ちゃんが楽しい遊びを見つけたら必ず妹に教えてあげていました。木のおもちゃを介して、兄妹の絆がより深まっていたらとても嬉しいです。

テントに集まった子ども同士で遊びを共有する場面もたくさんありました。初めて会う人ばかりで緊張してしまう時も、おもちゃがあれば平気になってしまう魔法があります。

今回はたくさんのパンフレットを準備したので、足を止めてくださる方々に簡単なプロジェクトの説明をすることができました。まだできたてほやほやのFacebookやInstagramもフォローしていただけたら嬉しいです。

居心地の良い場所を作れたらいいなと思っていたので、お花見で歩き疲れたみなさんのちょっとした休む場所にもなって良かったです。

今回は日本から送っていただいた木のおもちゃを持ってきてたくさんの方にお見せることができ、とっても誇らしく思いました。フィンランドには森があるし、たくさんの木材やそれを素敵に扱うデザイナーさんたち、子ども心のある方がたくさん揃っているので、ここでおもちゃ美術館のような場所を作ることができると確信していますし、いつも想像してわくわくが止まりません。

満開を過ぎた桜も、このお花見イベントのためにがんばって最後まで咲いてくれていました。私たちのフィンランドおもちゃ美術館プロジェクトも、5月の植物たちのようにぐんぐん伸びていけたら嬉しいです。