性別不合の方々が、より質の高いジェンダー医療を受けられる未来へ

性別不合の方々が、より質の高いジェンダー医療を受けられる未来へ
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった寄付金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。寄付募集は6月12日(木)午後11:00までです。

寄付総額

859,000

目標金額 3,000,000円

28%
寄付者
45人
残り
44日
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった寄付金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。寄付募集は6月12日(木)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

>>English Page for the project<<

 

「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現のために、日本のジェンダー医療を充実させたい!

 

富山大学附属病院ジェンダーセンター長の佐武利彦です。北陸にはもともと、性別不合の方々への精神科診療やホルモン治療を提供する北陸GIDネットワークがありました。しかし、外科治療を行う施設がなく、当事者の方々は他の地域や国外での手術を受けざるを得ませんでした。

 

2020年、私は富山大学附属病院に形成再建外科・美容外科を開設し、北陸GIDネットワークの先生方から外科治療の要望を受けました。それは「以前から性別不合の方々の力になりたい」と考えていた私にとって、大変嬉しいことでした。

 

準備を進め、2021年10月にジェンダーセンターを設立。そして2024年9月には、日本GI(性別不合)学会認定施設となり、保険適用での治療が可能となりました。今では北陸のみならず全国から当事者の方々が相談に来られています。

 

手術を希望する方の多くが、「自分の体を見るのも嫌だ」と話され、自分の体に違和感を抱えながら生きることの苦しさを改めて実感しています。外科治療を含むジェンダー医療を通じて、当事者の方々が、自分の身体を大切に感じ、自分らしく生きられるように支援したいと考えています。

 

しかし、ジェンダー医療はまだ十分にデータに基づいた治療とは言えません。手術を含むジェンダー医療を行う前後の満足度やQOL(生活の質)を評価し、より良い治療へつなげるために、私たちは「GENDER-Q」という評価ツールの日本語翻訳と、日本での臨床使用を行いたいと思っています。

 

また、今後の治療の発展には若手医療従事者の育成も不可欠です。さらに、性別不合はまだ世間に十分認知されておらず、当事者の方々やその家族は、まず情報収集の難しさに直面します。偏見や誤解をなくし、正しい知識を広めるためにも、このクラウドファンディングを通じて、より多くの方に「性別不合」という言葉を知ってもらいたいと考えています。

 

誰もが自分らしく生きられる社会の実現のために、どうか皆さまのお力をお貸しください。

温かいご寄付を、心よりお願い申し上げます。

富山大学附属病院 副病院長
(広報・接遇・医療の質担当)

形成再建外科・美容外科教授

ジェンダーセンターセンター長

佐武利彦

 

 

その方らしい身体性で生活を送れるように。
当事者の方に寄り添った医療の提供を続けてきました。

 

富山大学附属病院は、2021年に性別不合当事者の外科治療を行える施設として、ジェンダーセンターを設立しました。ジェンダーセンターは、形成再建外科・美容外科、産婦人科、泌尿器科、第二外科、神経精神科、小児科の6つの診療科によって構成され、医師、看護師、臨床心理士など計22名の多職種からなるチームです。

 

ジェンダーセンターのミッションは「外科手術を考えている当事者の方が安全に安心して手術を受けられるように総合的にサポートすること」および「当事者の方が自身のジェンダーアイデンティティに沿った身体性となり、生活を送れるようにサポートすること」です。

 

 

ジェンダーセンターでは、治療をサポートするだけではなく、医療から社会へ裾野を広げる活動も行ってまいりました。北陸GI研究会を毎年3月と8月に主催し、医療従事者のみならず、教育者、法曹、当事者の方などさまざまな立場の方を講演者として招聘しました。

 

参加者も医療従事者のみではなく、上述したようなさまざまな属性を持つ人々がともに学び、交流し、議論できる場を提供してきました。また、毎年、全国でジェンダー医療に携わる医療従事者を講演者として招き、病院で働く人から医学生まで幅広く参加できる院内勉強を主催しています。勉強会を通じて全国の施設で行われている知見を取り入れ、院内のジェンダー医療を改善してまいりました。

 

院内カンファレンスの様子

 

2024年、富山大学附属病院は、GI学会認定施設となり、外科手術の一部を保険適用で施術可能になりました。今後はさらに北陸地方を中心に性別不合当事者の治療を担い、当事者の方に寄り添った医療を提供する病院となることが期待されます。※参照:“性同一性障害” の一部手術を保険適用 全国9番目 日本海側では初の認定 富山大学附属病院ジェンダーセンターが「日本GI(性別不合)学会」の認定施設に

参照:http://www.gi-soc.jp/ninteishisetsuichiran.html

 

富山大学附属病院ジェンダーセンターは、GI学会認定施設になったことを受け、性別不合当事者の方が苦しんできた問題の軽減、解消へ向けて医療・社会の両側面からアプローチすることを目指しています。


 

「思っていた体つきと違う」「日本では手術が受けられない」
日本のジェンダー医療が抱える問題

 

日本においても、近年は徐々にジェンダーアイデンティティへの理解と受けられるジェンダー医療も発展してきておりますが、まだまだ多くの問題を抱えています。さまざまな課題がある中でも、今回のプロジェクトを通して解決を目指しているものは大きく下記の2つです。

 

①ジェンダー医療の共通した評価指標が存在しない

現在、日本全国でジェンダー医療の共通した評価指標はありません。評価指標が存在しないことで、当事者間・術前後・時間経過・手術方法などの比較が困難となっており、医療従事者−当事者間で治療に関する擦り合わせも困難な現状があります。

 

②ジェンダー医療に携わる医療従事者/施設が少ない

日本ではジェンダー医療を修練できる場が少なく、他分野では活発な国際学術交流が少ないことなどにより、ジェンダー医療に関わる特に若手の人材育成が困難な状況があります。

 

上記のような課題により困っている当事者の方が多くいらっしゃる状況です。

 

当事者の方より

 

「手術となったら県外に行かないといけない。」

「近くのクリニックで術後の経過を診てもらえるか不安...。」

 

私がはじめにジェンダー医療を必要としたときに、GID(性同一性障害)の診断ができる精神科自体が富山県内に少ない状況でした。そのため、診断について多くの情報は得られず、インターネットで調べるしかありませんでした。当事者団体とのつながりも当時はなかったので、治療に関する正確な情報を手に入れるのにとても困りました。

 

当時は手術となったら県外に行かないといけない状況だったため、遠方のクリニックで手術を受けました。自分の住んでいるところから離れており、手術後も自分で車を運転しなければならず、通院が大変だったことを覚えています。またクリニックで手術した後に、富山大学や他の富山県の病院で診察してもらえるのかどうか、とても心配でした。例えば、手術をしたところの皮膚に異常が起きたり、炎症が起きたりしたときに、近くの皮膚科で診てもらっていいのか心配になり、元のクリニックに行った方がいいのかも分からず、とても不安でした。

 

ジェンダー医療に関わる医療従事者や施設が充実していくことで、私たち性別不合の当事者が医療を安全に受けることができる状態を、継続して作っていってほしいと思います。 (Aさんより)

 

「手術ができる病院を見つけても、1年半待ちの状況。」

「形について、細かく医師とすり合わせをすることが重要なポイントでした。」

 

関東に在住しており、保険診療で手術できるところを探しましたが、1件目の病院に行くと1年半待ちの状況でした。2件目の病院も手術まで半年以上待つことを伝えられ、他に関東で保険診療で手術ができる施設がなく、外科治療を受ける施設の選択肢として富山大学附属病院が候補に上がりました。

 

しかし、富山まで来るのは時間もお金もかかり、また自分だけでなく迎えに来てもらう人の移動も含め、時間もお金も負担が大きかったです。診察日の決定なども、新幹線の予約や仕事の休みなどの調整をする必要があり、大変でした。

 

限られた時間の中で手術の準備を進める必要があったこともあり、医師の診察の際に、どのような胸の形にしたいか、評価項目のようなリストがあれば気になることをもっと的確に伝えやすくなるかもしれないと感じました。自分の場合は、生活に馴染む形にしたく、また上半身を露出する機会があるため、細かく形について医師とのすり合わせができることが重要なポイントでした。今振り返ってみると、評価項目のようなリストを見ながら話すことができたら、理想の形を共有しやすいと思いました。(Bさんより)

 

「言葉も通じないし、何かあった時に危ないから、心配だからやめて欲しい。」

 

情報収集にはとにかく困りました。インターネットを見ても当時は情報がなくて、どこに行けばいいのか、誰に聞いたらいいのかも分からない状況でした。あるとき、SNSで知り合った同じ当事者の方にクリニックを教えてもらって、そこからやっとホルモン治療を始めることができました。手術については、どこで手術をやっているのかも分からなかったので、タイで全ての手術を一気に終わらせてこようと思っていました。

 

でも、パートナーに「言葉も通じないし、何かあった時に危ないから、心配だからやめて欲しい」と言われて、タイに行くのはやめました。そうしているうちに、富山大学附属病院で手術ができると聞いて、受診しました。

 

自分が治療を始めた当時は、ジェンダー医療に関する情報が限られていて、手術を保険適用で受けられることも知らなかったです。自分はホルモン治療からジェンダー医療を開始したから、保険適用で手術を受けることができず、経済的には負担がありました。今の人たちは保険適用での手術も可能であることが羨ましく、また素晴らしいと思っています。みんながその情報を早くから知っていれば、もっと治療を受けやすく、生きやすくなる人たちが増えるんじゃないかなと思います。(Cさんより)

 

 

日本でも質の高いジェンダー医療が受けられる未来へ!
いただいた資金で実現すること

 

プロジェクトでは、上記の特に注目している課題に対して、大きく分けて2つのことを実現したいと考えています。

 

① ジェンダー医療の共通した評価指標「GENDER-Q」の開発

GENDER-Qはジェンダー医療の新しい治療前後指標であり、当事者の方に簡単に答えていただけるアンケート項目のようなものです。これを臨床に取り入れることで、当事者のニーズを明確化でき、医療の質を改善するためのデータを得ることができます。

 

ジェンダー医療に関わる医療者はGENDER-Qを通じた、当事者の方からの手術や治療に対するフィードバックを受け、今後の医療の質の向上を目指します。

 

GENDER-Qとは?

 

性別不合の当事者の方が、ジェンダー医療を受けた前後でどのような変化が起きているのかを評価する国際的なツールです。

 

■活用イメージ

・質問に対して4〜6段階評価で選択式に回答いただきます

・治療前と治療後に、治療を受ける当事者の方に回答いただくアンケートです

・治療の結果や病院での対応、社会における適合度などを測ることができます

 

■アンケートのポイント

・数値化ができることで満足度や治療による効果が計りやすい

・項目が細かく分かれていることで、当事者の方も自分の気になることが整理しやすい

・世界共通のアンケート項目により、他術式や他治療との比較等がしやすい

・ジェンダー医療に特化したアンケートとして新たに開発されたものである

 

 

② 医療従事者の育成によって、質の高い医療を国内で十分に受けられるようにする

人材育成として「ジェンダー医療に関わる若手人材を国際学会や国内外の施設に派遣し、日本のジェンダー医療を国際水準化すること」の達成を目標としています。このプロジェクト全体を通して、医療を必要とする人に当たり前に安全な医療が提供できること、および提供されるジェンダー医療の質の向上を目指します。

 

日本国内で十分な医療を受けられないことを背景に、当事者の方の中にはタイなどの海外へ渡航し、治療を受ける方が少なくありません。国際交流によって十分な技術と知識を培った医療従事者を育成することで、日本国内で世界レベルのジェンダー医療を提供できるようになります。

 

■寄付金の使途

目標金額(第一目標):300万円

①ジェンダー医療の新しい評価ツール「GENDER-Q」の開発(翻訳費用など)

 

②若手人材育成、ジェンダー医療の国際水準化、国際学会(WPATH2026)での発表支援(参加補助費、渡航補助費、滞在補助費など)

 

※メキシコで開催予定のWPATH2026にて発表予定の若手医療従事者を対象に発表支援を行います。具体的には、富山大学においてジェンダー医療の研究に携わり、研究結果を発表する予定の若手医療従事者を対象とします。発表者は富山大学附属病院ジェンダーセンターが選出し、派遣者を決定します。

 

③その他クラウドファンディング実施にかかる費用

 

■本プロジェクトの実施期間(予定)

2025年8月 「GENDER-Q」の日本語版開発開始

2026年11月 国際学会(WPATH2026)での発表支援(若手人材育成)

 

 ※プロジェクトの進捗状況次第では、スケジュールが前後する可能性がございます。

 

さいごに 今後の展望

 

本プロジェクトを通して、国際水準の医療従事者の育成と医療の提供およびジェンダー医療の現状の客観的把握と研究基礎の作成に取り組み、ジェンダー医療の質の向上を目指します。そして医療の質の向上によって、性別不合当事者が苦しんできた社会的な問題を軽減することも目標としています。

 

医療へのアクセスおよび医療の質が向上することで、性別不合当事者の自己肯定感や社会における受容度が向上することが考えられます。

 

医療が変わることで、これまで性別不合当事者が経験してきた、差別やいじめ、自殺念慮/自傷/自殺未遂の減少が見込め、大学進学率の向上や収入の増加、ひいては貧困率の低下にもつながると考えています。医療から社会に対してインパクトを与えるプロジェクトを行うことで、性別不合当事者が対峙する問題および課題の解決の一助となることを目指します。

 

 

 

プロジェクトメンバーより

 

種部 恭子
富山県議会議員/女性クリニックWe!TOYAMA代表/産婦人科医

性別違和で生活に困難を抱える高校生に、医師として手を差し伸べることができなかった経験から、トランスジェンダーの診療にかかわるようになりました。北陸で唯一のGI学会認定医として、北陸のジェンダー医療を一歩ずつ進めてきました。


このジェンダー医療をさらに前に進め、身体的・精神的・社会的Well-being、つまり真の健康を求めるためのヘルスケアが「あたりまえ」になるように、未来を担う若い医師を育てることは、この国のDEIの底上げにつながります。必要な人が等しく良質なヘルスケアを受けられる日本であるために、皆様のお力をお貸しください。

 

細井 遊布 / ズッカーマンまや
富山大学附属病院 医学部6年


私たちが医学部に入ってすぐに、富山大学附属病院でジェンダーセンターが設立されました。ジェンダーセンターの活動を知りたいと思い、ジェンダーセンター長である佐武利彦先生に会いに行きました。そこで、ジェンダー医療を行っている大学病院は日本に数えるほどしかなく、学生のうちからジェンダー医療について学ぶことができる場所は非常に限られていることを知りました。

私たち医学生は、全身に関する医学的知識を医学部で勉強します。しかし、他大学の友達に聞いても、ジェンダー医療についてその存在を知らない学生ばかりであるため、将来的にジェンダー医療に携わるきっかけがとても少ないと感じています。

 

私たちの場合は、佐武先生のもとでGENDER-Qの研究を医学部3年生のときに始め、日本国内の学会に参加することで、少しずつ日本におけるジェンダー医療について学ぶ機会に恵まれてきました。また医学部5年生の際には、韓国でジェンダー医療を行う医師と話をする機会をいただき、世界のジェンダー医療についてこれから学んでいきたいと強く思いました。

 

研究や国内の学会参加などを通じて、これからのジェンダー医療を担って充実させていきたいという気持ちがありますが、そのためには海外の医師や研究者との交流が不可欠だと感じています。幅広く世界のジェンダー医療について学び、他の学生たちにも取り組みを知ってもらい、多くの学生や医療従事者がジェンダー医療について知ることができ、携わるきっかけを得られる環境を作っていきたいと考えています。

 

その第一歩として、GENDER-Qの日本語翻訳版の完成、海外学会への参加を目指し頑張っていきたいと思います!どうぞご寄付、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

瀧 京奈
富山大学附属病院 ジェンダーセンター 医師

 

私は研修医の時、「今を生きる人々が、より幸せに生きられる医療を提供したい」と考えるようになりました。そんな中でジェンダーセンター主催の講演会に参加し、性別不合に出会いました。当事者の方々が抱える苦しみを軽減し、少しでも力になれればと思い、学び始めました。

 

しかし、いざ学ぼうとすると「何から始めればいいのか」と迷いました。法律、判定会議、治療法、手術、自費診療と保険診療の違い…。ジェンダー医療には、医学的な知識だけでなく、社会的・法律的な背景を理解することが不可欠です。学生時代に性別不合について学ぶ機会はなく、ガイドラインを読んでも専門用語ばかりで戸惑いました。そこで、まずはインターネットや書籍を頼りに、少しずつ知識を積み重ねることから始めました。

 

現在、日本でジェンダー医療を専門に学べる場は限られています。私と同じように「学びたいけれど、どうすればいいのか分からない」と感じる若手医療従事者は多いと思います。また、当院で行っている手術はジェンダー診療の一部に過ぎず、より幅広い治療を学ぶためには、国内外の施設で実際の治療を見て学ぶ必要があります。さらに、日本で開かれるジェンダー医療の学会は少なく、海外の学会に参加し、世界水準の治療を学ぶことが重要だと考えています。

 

これからの社会を担う私たちが、責任を持って「誰もが自分らしく生きられる医療」を実現していかなければなりません。そのためには、これまで築かれてきたジェンダー医療を受け継ぎ、常にアップデートし続けることが必要です。このクラウドファンディングが、同じ志を持つ若手医療従事者の励みとなることを願っています。ぜひ応援をお願いいたします。

 

 

 

応援メッセージ(院内・学内より)

 

齋藤 滋
富山大学 / 学長

この度、富山大学附属病院で性別不合の方々が、より質の高いジェンダー医療を受ける事が出来るため、当事者自身による治療前後の評価ツールであるGENDER-Qの日本語版開発、性別不合の方々の実態調査、ならびに若手医療人育成を目的としたクラウドファンディングを行なう事になりました。性別不合の方々は日常生活の中で多くの困難に直面しています。これらを改善するために適切な医療が必要ですが、現状では十分な医療サービスが提供されていないため、改善が必要です。

このクラウドファンディングは、性別不合の方々が安心して医療を受けられる環境を整えるためのものです。具体的にはジェンダー医療の現状の客観的評価、国際水準の医療従事者の育成と医療の提供を目指します。どうか暖かいご支援を宜しくお願いします。皆様のご支援が性別不合の方々にとって大きな希望となり、より良い未来を築く一歩となる事を願っています。

 

林 篤志
富山大学 / 副学長

3月末まで富山大学附属病院長を務めていました。眼科の教授もしています。富山大学附属病院には、ジェンダーセンターという、他大学にはない、非常に特徴のある診療センターがあります。当院は、ジェンダーで悩んでいる方々が、手術治療を受けたいと希望される場合に、保険診療で手術を行える施設となっています。手術治療は大学病院でしっかりとトレーニングを受けた医師が担当しますので、どうぞご安心ください。
 

また、これからは、診療を行うだけでなく、次世代のジェンダー医療を担う医師などの医療従事者を育成する役割も担っていきたいと考えています。さらに、大学病院にあるセンターですので、ジェンダー医療の研究も行う予定です。これらの診療、教育、研究の機能を併せ持つジェンダーセンターは全国では稀です。富山大学は日本のジェンダー医療の分野でリーダーになることを目指しています。今回、教育と研究を開始するために、ぜひ皆様に応援を賜ることができればと考えています。日本のジェンダー医療を前に進めるために、なにとぞご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

山本 善裕
富山大学附属病院 / 病院長

2012年より富山大学に赴任、2025年度より富山大学副学長・附属病院長を拝命しました。すべての人が性について気にならなくなる世の中は、まだまだ先かもしれないですが、人というくくりではみんな同じです。 すべての人に、自分らしさが受け入れられる世の中に進んでいくことを願っています。

 

中島 彰俊
富山大学産科婦人科学講座 / 教授

富山県における安全・安心な産婦人科医療を届けられるよう活動をしています。北陸地域における性別不合の方々への医療提供体制を整えることは、誰もが自分らしく生きられる社会の実現に繋がると信じています。その中で、本クラウドファンディングが推進する「GENDER-Q」開発、若手人材の育成、実態調査研究は、国内におけるジェンダー医療の確立に大きく貢献する取り組みです。私も地域に根ざした医療機関の一員として、本プロジェクトの趣旨に賛同し応援します。

 

高村 昭輝
富山大学医学教育学講座 / 教授

様々な価値観や観点から患者さんを初めとする人とのコミュニケーションを大切にして医療者教育や総合診療を専門にして活動しています。現在、国際社会では様々な枠組みを超えて、多様な価値観をリスペクトする社会に少しずつ変化してきていますが、まだまだ十分とは言えません。富山大学附属病院ジェンダーセンターがその中の小さな一歩を職員学生が一体となって着実に進めようとしていることに心から賛同し、応援しています。たくさんの皆様のご協力を心からお願い申し上げます。

 

古市 厚志
アイ・クリニック院長 / 富山大学附属病院診療指導医

富山大学付属病院で神経精神科のジェンダー外来を担当しております。ジェンダー外来に来られる当事者の方の性別違和感の経過やそれにまつわる苦悩をお聞きしていますと、まだまだジェンダー医療の質の向上や啓発活動などの取り組みが必要だと感じています。GENDER-Qはジェンダー治療における満足度やQOLを当事者視点で包括的に評価するツールであり、日本語版が完成できれば、ジェンダー研究の発展や診療への還元へとつながり、日本のジェンダー医療への大きな貢献になるでしょう。私もこの挑戦を応援しています。

 

八木 萌
富山大学産科婦人科学教室 / 産婦人科医師

富山大学産科婦人科学教室に所属し、富山県内で医師として働いています。性別不合のための生きづらさを抱える方々への医療的対応は十分とは言い難く、特に都心に比べそもそも人口の少ない地方では、発生している問題に介入しづらい現状があったと思います。そんななか、この富山県から日本のジェンダー医療を発展させるクラウドファンディングのお話が出てきたことは、いち富山県民として、医師として、とても嬉しく思っています。心から応援しています。

 

 

応援メッセージ(院外・学外より)

 

森井 智視
ちあきクリニック・順天堂医院 SOGI相談窓口・ジェンダー外来・日本GI(性別不合)学会理事・日本精神神経学会 性別不合に関する委員会 書記 

私は東京都にありますジェンダークリニックであるちあきクリニックと、大学病院である順天堂医院でSOGI相談窓口及びジェンダー外来で性別違和感に関する医療や社会問題に取り組んでいる精神科医です。私自身、出生時の性別に苦悩し、長い年月をかけて性別移行に至った経験を有しておりますが、ジェンダー医療を専門にするために東西南北・地球上の色々な学ジェンダーの学会に足を運んで学識とキャリアを積んで参りました。 

人は最終的には出逢いが全てであり、信頼できる仲間に出逢えたら絆を築くことができます。私たちには、無力だと投げ出さない限り、この投げ込まれた世界でそれぞれ異なる糸を持ち、連綿と続く人類という帯を織りなす一本の糸としてより良い世界を紡ぎ出していくことができます。次の社会は教育を受けた若い世代が作っていきます。富山大学の皆様は直接交流を持つ中で、SOGIのみならずSDH(健康の社会的決定要因: Social Determinants of Health)にも自然な関心を持ち、愛のある実践を今できる場所から進めてこられた皆様方です。医療の本質は愛です。経験上、熱意はオンラインでは伝わりにくい。現地での学びは必要です。どうぞSOGIの健康に関わる新しいマンパワーの向上のためにも、「より良い社会を後世に残してゆく」という絶対命題のためにも、本テーマに真摯に取り組んでいる富山大学のチームへ、皆様からのお力添えをお願いできればと存じます。私も、所属こそ離れていても、信頼できる「絆」で繋がった同じ仲間達のために、本プロジェクトの成功を心から応援しております。頑張ってください!

 

 

免責事項

▽ご寄付の前に、利用規約を必ずご一読ください。
▽クラウドファンディング達成後(ご寄付確定後)の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
▽クラウドファンディング達成後(ご寄付確定後)は、ご寄付時にご回答いただく寄付方法・住所・宛名・電話番号・質問項目等への回答内容はご寄付確定後、変更できませんのでご注意ください。お間違いのないようご注意ください。(クラウドファンディング達成前の変更方法はこちらをご覧ください。)
▽ご寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
▽ご寄付に関するご質問はこちらをご覧ください。

▽ページ内に起用している写真は全て掲載許諾取得済みです

 

税制上の優遇措置について

富山大学基金への寄附金については、税制上の優遇措置が受けられます。本学が発行する「寄附金受領証明書」を添えて、確定申告により手続きをお取りください。なお、「寄附金受領証明書」は、寄附金の入金を確認させていただいた後にお送りいたします。

 

|個人からのご寄附に対する措置

寄附金額が2千円を超える場合、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。ただし、寄附金の額が総所得額の40%を上回る場合は、40%が限度となります。(所得税法第78条第2項第2号)

 

所得税の軽減額=(寄附金額-2000円)×所得税の税率

さらに、寄附された翌年の1月1日に富山県内にお住まいの方は、県民税及び市町村民税の寄附金税額控除を受けることができます。2千円を超え総所得額の30%までの寄附金額に対し、県民税は4%、市町村民税6%を乗じた額が控除されます。(富山県税条例、県内市町村税条例)富山県以外にお住まいの方は、それぞれお住まいの都道府県及び市町村により取扱いが異なりますので、お問合せ願います。

個人住民税の軽減額

県民税=(寄附金額-2000円×4%

市町村民税=(寄附金額-2000円)×6%

修学支援基金・研究等支援基金へのご寄附による税制上の優遇措置については、こちらのページ(「修学支援基金」「研究等支援基金」)をご覧ください。

 

|法人等からのご寄附に対する措置

寄附金の全額を損金算入することができます。(法人税法第37条第3項第2号)

 

※寄附金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

 

ギフトについてのご留意事項

※本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

 

プロジェクト実行責任者:
齋藤滋(国立大学法人富山大学)/ 佐武利彦(富山大学附属病院 ジェンダーセンター長)
プロジェクト実施完了日:
2027年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

富山大学附属病院ジェンダーセンターにて、①ジェンダー医療の新しい評価ツール「GENDER-Q」の開発②若手人材育成、ジェンダー医療の国際水準化、国際学会(WPATH2026)での発表支援を実施します。

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プロフィール

富山大学附属病院 手術部 部長、病院長補佐(経営担当)、形成再建外科・美容外科教授。東京オリンピック開催年に富山県砺波市で出生。砺波北部小学校、出町中学校、石動高校を卒業後に、久留米大学医学部医学科に進学。医学部を卒業後に、東京女子医科大学形成外科、川口市立医療センター外科で研修し、横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科の准教授、部長を経て、2020年1月に生まれ故郷の富山に戻り富山大学形成外科に初代教授として着任しました。専門が乳がん切除後の乳房再建、再生医療、性別不合に対する外科治療などで、普段はほぼ毎日、長時間の再建術を執刀しつつ、若手医師へ手術指導をしています。富山に戻ってから、人口減少、少子高齢化など医療や社会的な問題にも直面。課題解決のため、病院経営・医療政策についても学び、富山県だけでなく全国の患者さんの治療環境、医療者の就労環境の改善を目標に掲げ、毎日頑張っています!

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ギフト

3,000+システム利用料


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3,000円のご寄付

・寄付金領収書
・お礼のメッセージ

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
13
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

10,000+システム利用料


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10,000円のご寄付

・寄付金領収書
・お礼のメッセージ
・活動報告レポート(PDFにてメール送付いたします)
・富山大学附属病院HPにご芳名掲載(希望制)

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

30,000+システム利用料


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30,000円のご寄付

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申込数
5
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

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申込数
0
在庫数
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発送完了予定月
2027年4月

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100,000円のご寄付

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・お礼のメッセージ
・活動報告レポート(PDFにてメール送付いたします)
・富山大学附属病院HPにご芳名掲載(希望制)
・院内へのご芳名掲載(希望制)

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

300,000+システム利用料


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300,000円のご寄付

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・富山大学附属病院HPにご芳名掲載(希望制)
・院内へのご芳名掲載(希望制)

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

500,000+システム利用料


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500,000円のご寄付

・寄付金領収書
・お礼のメッセージ
・活動報告レポート(PDFにてメール送付いたします)
・富山大学附属病院HPにご芳名掲載(希望制)
・院内へのご芳名掲載(希望制)

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

1,000,000+システム利用料


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1,000,000円のご寄付

・寄付金領収書
・お礼のメッセージ
・活動報告レポート(PDFにてメール送付いたします)
・富山大学附属病院HPにご芳名掲載(希望制)
・院内へのご芳名掲載(希望制)

※寄付金領収書は2025年9月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2025年8月8日(金)になります。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年4月

プロフィール

富山大学附属病院 手術部 部長、病院長補佐(経営担当)、形成再建外科・美容外科教授。東京オリンピック開催年に富山県砺波市で出生。砺波北部小学校、出町中学校、石動高校を卒業後に、久留米大学医学部医学科に進学。医学部を卒業後に、東京女子医科大学形成外科、川口市立医療センター外科で研修し、横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科の准教授、部長を経て、2020年1月に生まれ故郷の富山に戻り富山大学形成外科に初代教授として着任しました。専門が乳がん切除後の乳房再建、再生医療、性別不合に対する外科治療などで、普段はほぼ毎日、長時間の再建術を執刀しつつ、若手医師へ手術指導をしています。富山に戻ってから、人口減少、少子高齢化など医療や社会的な問題にも直面。課題解決のため、病院経営・医療政策についても学び、富山県だけでなく全国の患者さんの治療環境、医療者の就労環境の改善を目標に掲げ、毎日頑張っています!

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