少女たちへのご支援ありがとうございました
こんにちは。シャプラニールの藤﨑です。
285名の皆様からのご支援を受けて、2017年4月からの1年間、バングラデシュの首都ダッカで家事使用人として働く少女が通うヘルプセンターの運営を行うことができました。本当にありがとうございました。今日は、そのご報告をしたいと思います。
【新センター開設】
ダッカ市内のショバンバーグの公務員住宅の一角を借りて、2017年4月22日に新しいヘルプセンターを開きました。現地スタッフが1軒1軒周り、家の中で働いている子どもはいないか確認しました。子どもがいた場合、その子どもをヘルプセンターに1日2時間送り出してくれないかと説得しました。その結果、1年間(2018年1月まで)で24名の少女が新しいヘルプセンターに在籍しました。


<新しいショバンバーグと以前から運営している2つのセンターに在籍した少女数>
ショバンバーグ |
アラムバーグ |
アジムプール |
計 |
24名 |
61名 |
64名 |
147 |
年間計画の200名に対し、その数は2018年1月までで147名となっています。雇用主との信頼関係を構築せずに少女をセンターに通わせても長続きしなかったり、それどころか家で雇用主から嫌がらせを受ける心配があります。今後も、じっくり時間をかけて通える少女を増やしていきたいと思っています。
【学んで、笑って、自信をつけて】
センターは日曜日から木曜日までの週5日、毎日2時間、開いていました。読み書きや算数といった勉強のほか、14歳以上の少女には洋裁やブロックプリント、アクセサリー作りなどの技術研修を行いました。少女たちはとても積極的に楽しく技術を学んでいきました。学んだ技術を活かせるようにとミシンを買ってくれた雇用主もいました。家事使用人として働きながら、洋裁で副収入を得て自分に自信を得ている少女たちも出てきています。

また、2月に各センターで実施したスポーツ大会には、計79名の少女たちが参加し、元気に走ったり、踊ったりと、無邪気な子どもの顔を見せてくれました。スポーツ大会には地域の住民や雇用主も参加して盛り上げてくれました。

【少女の未来のために】
皆様からのご支援3,596,000円はすべて、これらヘルプセンターの運営費(3つのセンターの備品費、センターで使用する教材費・文房具費、技術研修の道具や材料費、スタッフらの給与、雇用主・保護者の家を訪問するための交通費、スポーツ大会の開催費用)として、すべて活用しました。147人の少女たちの未来の選択肢が広がりました。ありがとうございました。
【これからも支援を続けます】
2018年度もこの3つのヘルプセンターの運営を続け、少女たちに学び、遊ぶ場を提供していきます。また、少女たちの働く環境をよくするために、雇用主への働きかけを行っていきます。一朝一夕に解決できる問題ではありませんが、地域の住民や雇用主のセンターへの関わりの広がりを見ていると、やはり地道に粘り強く人々に働きかけていくことが大切だと感じています。
1年間、友人を得て子どもらしい時間を過ごして、少女たちは新しいことをたくさん吸収し、自分の思いや考えを存分に表現できるように成長することができました。みなさまのご支援に改めて心から感謝申し上げます。
今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
シャプラニール 事務局次長 藤﨑文子
