【能登豪雨】地震の被災地が浸水 緊急支援を開始！

記録的な大雨に見舞われた石川県の能登半島北部では、輪島、珠洲、能登の３市町で37カ所の避難所に620人以上の方々が身を寄せています（25日時点）。避難者の多くが元日の地震で被害を受けた皆さんで、生活再建の途上にもかかわらず避難所生活に逆戻りしてしまいました。

昨日25日、輪島市で新たに1人の遺体が見つかり、亡くなった方の数は計9人と発表されました。行方不明者の方の捜索活動は今も続けられています。

発災後、Civic Forceはまず元日の能登地震以降、連携するパートナー団体の皆さんに連絡を取り、安否を確認。いずれの団体もスタッフの皆さんは無事でしたが、浸水被害に見舞われた地区が多く、「心が折れてしまう」「再び被災した方々へ心身のケアが必要だが追いつかない」と悲鳴のような声が届きました。

輪島市の介護施設に高圧洗浄機を貸与

私たちは23日、金沢市の任意団体「のとささえーる」の要請を受けて、拠点を置く九州・佐賀の倉庫からまず高圧洗浄機と非常用トイレなどを輸送。泥水に浸かってしまった輪島市の介護施設などで活用されています。

輪島と珠洲の断水地区へ

また、「NPOパートナー協働事業」で連携する神戸のNPO、被災地NGO恊働センターは今回の豪雨を受けて、拠点のある七尾市小牧から2手に分かれて支援を開始。輪島市や珠洲市の断水地区などで飲料水や土嚢袋を届けつつ、建物内外の泥かきなどを手伝っています。背丈ほど水が入ってしまった建物もあり、片付け作業には人手が必要だと言います。 被災した方は「弱り目にたたり目。地震の次は水害で言葉が出ない。能登は自然豊かで風光明媚ないいところだったのに」と涙を浮かべながら話していたそうです。

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http://ngo-kyodo.org/2024noto/

能登町の仮設住宅も浸水被害

全国各地で被災者の心身のケアに尽力する看護専門の団体「てとめっと」は能登地震後、能登町で支援活動を続けていましたが、今回の豪雨で支援活動の拠点の裏山が一部崩れ川の氾濫もあったため、高台に避難。24日にやっと戻ってきたものの、建物の床の一部が濁流で削れたり、離れと本体をつなぐ渡り廊下がずれたり、危険な状態になっています。「能登町の仮設住宅は床下浸水があり、その対処が必要。仮設住宅の見守り支援で個別訪問を続けている相談員も地元の方でケアの必要性を感じている」と言います。Civic Forceでは、復興支援プログラム「NPOパートナー協働事業」を通じててとめっとの活動をサポートしていく予定です。詳しくはこちら

珠洲市の断水地区に簡易トイレ

このほか25日には、ピースウィンズ・ジャパン（PWJ）が拠点を置く珠洲市の断水地区に、非常用簡易トイレ20ケースを届けました。CiviForceが参画する空飛ぶ捜索医療団ARROWSを運営するPWJは、今回の豪雨で珠洲市からの要請を受けて、23日にヘリコプターで出動。孤立した仁江地区に取り残された4人を救出し、珠洲市の中心部近くまで搬送しました。4人とも特にケガなどはないとのことです。PWJは今年1月からこれまでの支援活動で築いてきたネットワークを最大限に生かしながら、各避難所や仮設住宅、戸別訪問した方々の安否確認に奔走。消防と連携し、在宅避難者を安全な場所に搬送する支援も行いました。

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https://arrows.peace-winds.org/journal/13973/

また、珠洲市にある銭湯「あみだ湯」からのリクエストを受けて、シャンプーとボディウォッシュ（詰替用、10L各5個）などを届ける準備を進めています。珠洲市では豪雨の影響で再び断水が続いています。1日平均300人もの人が訪れるあみだ湯は地域になくてはならないインフラ施設です。1月の地震で被災しましたが、Civic Forceを含む域内外の支援を受けて営業を再開。地域の皆さんのためにと今もなんとか営業を続けています。入浴に来た被災者の皆さんに活用いただくアメニティのほかにも必要な物資を届けていく計画です。

皆様の迅速かつ多大なるご支援を、被災地の復旧・復興に役立てるべく尽力しています。上記の連携パートナー団体以外にもマッチングプラットフォーム「Good Links」を通じて、ご依頼のあった救援物資やサービスをできる限り迅速に被災地へ届けられるよう努めています。引き続きどうかご関心をお寄せください。

＼＼広報スタッフ募集中／／

Civic Forceでは現在、増える災害の被災地支援活動をご一緒いただけるスタッフ（広報・ファンドレイジング担当）を募集しています。詳しくはこちら。ご関心のある方はぜひお知らせください！

https://www.civic-force.org/recruit/index.html