【能登半島地震ペット支援】ご支援ありがとうございました！
応援のお気持ちをお寄せいただき、ご支援という形で「能登半島地震緊急支援」ペット支援にご参加くださり本当にありがとうございます。スタッフ一同、心から感謝御礼申し上げます。
2024年1月1日に発生した最大震度7の令和6年能登半島地震は、人間だけではなく犬や猫、鳥などの動物たちにも被害をもたらしました。大きな揺れや音、経験したことのない強い振動から怖い思いをし、長年過ごした家から避難せざるを得ず、慣れない環境での避難生活を強いられました。
日本の犬の「殺処分ゼロ」を目指し保護・譲渡活動を行うピースワンコ・ジャパンは、被災地でのペット支援を行うため、皆様の思いを胸にこれまで支援活動を展開してまいりました。
心からの感謝御礼を申し上げますとともに、発災から間もなく半年経過の節目として、活動のご報告をさせていただきます。
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―令和6年能登半島地震で行った主なペット支援―
▼調査・捜索活動
石川県獣医師会や動物病院へのヒアリング、連携先についての検討や他団体と連携を取りながら、各地の避難所を回り必要とされる支援についてニーズ調査・調整しました。
「日本レスキュー協会」様と連携し、能登半島各地域のエリアを手分けして回りながら、犬猫その他を問わずペットの捜索活動を行いました。
▼物資支援
フードやペットシート、ウェットティッシュなどの衛生用品、首輪やリードの基本的な物資から、ちゅーるなどのおやつや介護・療法食、シャンプーやタオル・毛布などのペット生活用品、新聞紙やレジ袋などの避難所で必要となる消耗品、ケージやクレート、サークルなどを配布しました。
▼預かり支援
居住環境の整理をされるしばらくの間、飼い主様に代わって一時預かりをできるよう窓口を開設し、アンケートやSNSで募集を行いました。持病を持ったワンコも含め、健康管理をしながら他県のピースワンコ譲渡センターへ移動させ、飼い主様がお迎えに来られるまでスタッフが大切にお預かりをしました。
また、犬以外の動物もお預かりの対象とし、猫の一時預かり受け入れは「ネコリパブリック」様と連携しました。
▼ペット同伴避難助運営支援
珠洲市と調整・準備を進めていたペット専用の同伴避難所を、飯田公民館に開設しました。テント内には段ボールベットとともに、それぞれのペットの大きさに合ったクレートを設置しました。ここでは離れ離れになることなく、安心して一緒に過ごすことができます。
犬猫のフードをはじめ、ペットに必要な物資用品も取り揃え、避難所内で過ごされる方だけでなく、自宅避難者や車中泊をされている方々も自由にお持ち帰りいただきました。
▼ペット日中預かり支援
同伴避難所横にコンテナを2つ設置し、「わんにゃんデイケアハウス珠洲」を設置してピースワンコスタッフが常駐し、健康管理や必要なサポートを行う日中のペット預かり支援を行いました。飼い主様は、お預かりしている間は瓦礫の撤去やご自宅の掃除、お仕事に行くことができます。
▼トリミング支援
「THE DOG COMPANY」様とコラボレーションし、移動型トリミングワゴンとトリマーさんを派遣しました。まだ通水していない地域や家庭もある珠洲市では、給水や排水の問題があり暫くシャンプーできていなかったという飼い主様が多くおられました。すっかり綺麗になった愛犬、やっと爪切りができた愛猫をお迎えに来られた時はとても喜んでいただけました。
―ペット支援活動 ご支援エピソード―
■避難所から3ヵ月ぶりに我が家に帰ることができました！
1月28日、珠洲市に開設されたペット専用同伴避難所にやってきたラブラドールのメイちゃんとご家族。桜が満開を迎えた4月13日には、やっと”我が家”に戻れることになりました。
「ペット同伴の避難所に来る前は、小学校の避難所で生活。明確にペット禁止といわれたわけではなく、ただ“犬が苦手な人もいるのではないか”や、“アレルギーの人がいたらどうしよう”と想像してしまって避難所に入ることができず、周囲の目を気にしながらも玄関先の隅っこにスペースを借りて暮らしていました。」
発災直後はどこの避難所も混乱し常に人が行き交い、玄関先で過ごしていたご家族もメイちゃんも、落ち着いて寝ることはほとんどできなかったとのこと。
その後、学校も再開して子どもたちも頻繁に通る玄関先には居づらくなり、空き家を探しても「ペットはだめ」と断られ、途方に暮れていたときにこのペット同伴避難所が開設されました。
断水は続き、ほかの避難者の方々との共同生活など、多くの不自由はまだ残りますが、同じ悩みを抱えていた仲間が集まる「ペット同伴避難所」の生活は心地よく、少しずつご家族もメイちゃんも安心して眠れるようになったといいます。
メイちゃんは、発災当時パニックに陥ったため、息子さんが抱きかかえて避難。そのトラウマが残っていたのか、最初は家に入りたがらず、躊躇していました。しかし、足の踏み場もないほど散乱していた部屋は徐々に片付けられ、おそるおそる匂いを嗅いで思い出したのか、少しずつゆっくりと我が家に入っていったそうです。
「メイと一緒に過ごせる場所があったことで、私たち家族は本当に救われました。この3ヵ月間は、震災のショックから立ち直り、生活を再建するための準備期間だったような気がします。その立ち直るきっかけと前を向く覚悟を、周囲の人々とこの避難所が優しく支えてくれました。メイと一緒に我が家に帰って、少しずつゆっくり、日常を取り戻していきたいと思います」
※こちらのエピソードは、ピースワンコ・ジャパン「journal」からご覧いただけます！（
https://wanko.peace-winds.org/journal）
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発災から半年が経とうとしていますが、被害の傷跡はまだまだ残ったままです。
それでも、発災直後から今日に至るまで現地の方々とペットに寄り添った支援を続けていられますのも、ご支援やご協力くださった皆さまのお陰です。
READYFORを通じて、ご支援や応援のお言葉をいただき誠にありがとうございました。
これからも現地での復興を目指して、私たちの支援活動は続いていきます。
皆さまには引き続き活動へご関心をお寄せいただき、見守っていただけますと幸いです。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
ピースワンコ・ジャパン スタッフ一同
■ピースワンコ・ジャパン公式HP：https://wanko.peace-winds.org/
