【ネクストゴールに挑戦中！】赤坂動物病院の柴内晶子院長からメッセージを頂きました！！

こんにちは！保護わんの巽です。

 

クラウドファンディングは、あと残り5日となりました！

この機会を生かして、更に多くの地域で映画の上映が出来るように、ネクストゴールを頑張っています！

引き続き拡散などの応援をよろしくお願いします！！

 

今回メッセージを頂いた柴内晶子院長は、映画に出演して頂いている赤坂動物病院の柴内裕子先生の娘さんで、「70歳からパピーとキトンと暮らすプログラム」を牽引されている方です。

あらためて詳しくご説明頂きました！

 

 

巽監督の熱意とたったお一人でも歩みを止めなかった，地道な活動を伺って当院も参加出演しております｡

 

 

主に私にとっては母であり日本では今臨床獣医師としては最高齢で現場に立っているのではないかと思われる女性獣医師の草分けとなってしまった？柴内裕子獣医師が出演しております｡

 

 

今回のテーマの中では高齢になってから伴侶動物と暮らすことの素晴らしさとその場合に動物を如何に不幸にしない準備と備えをするか？についての提案をしております｡

一寸先は闇などと申しますが､老若男女すべての世代で動物との暮らしの折には備えをしてお迎えいただきたいですね｡

そういう点では年齢は関係なく､人との暮らしでの人への大きなメリットが示されている現在､行政のバックアップがより充実し､高齢であっても経済面の支援が必要であっても動物と暮らせる社会が実現されると良いと思います｡

 

 

当院での保護動物の譲渡活動は61年目｡最近も沢山の保護犬・猫達が信じられないほど！幸せになっています｡

来院時は目を覆うような汚れと毛玉で覆われ､無表情だった動物達が心豊かな家族に迎えられ､心ほぐれ､「人間を信頼する」愛あるまなざしを得て､家族と共に来院してくださるときの喜びは無上のものです｡（時には2ヵ月前のつらい子が深窓の令嬢になって来院します）

 

 

時には，え？この子はこんな性格だったの？と思うような大きな変化もあります．家族と安心出来る場所と自信を得て､生まれて初めて自分自身を発露しているのだと感じます｡「人と動物の絆：人と動物が共にあることで双方が幸せになれること」あっての関係性なのでしょう．

 

伴侶動物の代表である犬と猫は太古の時代（犬は約1.5-3万年前，猫は約1万年前）から人と寄り添い，共に生き抜く事を（動物達も自身で）選び合った「奇跡のパートナー」です｡伴侶動物には返す自然はありません｡（野生動物とは一線を画す動物です．）

 

 

最近では世界的に医学会でも獣医師の世界でも提唱されWHOが採択している「One Health/Welfare」のスローガンのように

「人と動物と地球環境の健全は1つの健康，1つの福祉」です．この精神，視点がなければこれからの地球上での全ての生物の持続可能な暮らしは難しいのではないでしょうか？

 

動物が好きな方々は動物を抱っこしたり触れあったときの暖かい体温と心の和らぎ､目を合わせたときの「じん」と感じる幸せの体感を心身ともに体感としてご存知のはずです．この「体感」がアナログな存在の極みである人間には重要不可欠であると思います．

 

映画のメインテーマは保護犬との暮らしですが，保護犬はもちろん，もしも，そうでなくても健全で健やかな伴侶動物とのくらしが人の健康長寿をも支える事実をより多くの人々が知り､特に成長期のお子さんと高齢者にとっての大きな利益（Benefit）にはより科学的に着目していくべき時が来ていると感じています．

 

東京長寿健康医療センター時代の谷口優先生の発表を引用致します｡　高齢者で犬と暮らす方々の認知症発症率と介護保険料のほぼ半減には注目すべき事実があります｡https://researchmap.jp/yutaniguchi/published_papers/42017543

 

「人と動物の絆　Human Animal Bond」のために私たち獣医師も日々働いています｡