南魚沼市 池田記念美術館|地域と連携する文化活動にご支援を!

南魚沼市 池田記念美術館|地域と連携する文化活動にご支援を!

寄付総額

1,790,000

目標金額 1,200,000円

寄付者
88人
募集終了日
2022年7月15日

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2023年04月07日 10:47

南魚沼市・池田記念美術館からの報告です

 

ご支援いただいた皆様へ

 

「池田記念美術館の地域と連携する文化活動のプロジェクト」にたくさんのご支援を頂き、誠にありがとうございました。昨年6月6日から7月15日まで募集したクラウドファンディングでは179万円ものご支援をいただき、当初の目標であった120万円を上回って達成することが出来ました。最終日の最後まで応援していただき、本当にありがとうございました。スタートした時には思いもしなかったほど、多くの皆様からのご支援と応援コメントをいただき、職員一同感激いたしました。皆様のお気持ちは私たちの宝物として、これからの活動の中で励みとなります。いただいたご支援は、子どもたちが主役の文化活動を推進するための費用として大切に使用させていただきました。今後とも地域の人たちに愛される美術館を目指し、一層気持ちを引き締めて美術館運営を行ってまいります。活動報告と収支報告を掲載しましたのでご高覧くださいますようお願い申し上げます。この度の大きなご支援に改めて感謝いたします。ありがとうございました。

 

活動報告

 

7月5日と6日の2日間にわたって、東京在住の版画家・佐藤未来さんにおいでいただき、南魚沼市立赤石小学校と後山小学校に出張し、出前授業を実施しました。テーマは「みたこともないみらいのせかい」。参加児童は赤石小学校は3年生全員5名、後山小学校は全校児童13名。発泡スチロールの各種立体、セロファン、絵の具などを使っての造形活動です。

 

 

7月23日から約1カ月間開催された真夏のイベント「第2回アクティブサンロックサマー」に協力。八海山麓スキー場を会場に、当館は①ゲレンデに風ぐるま3,000本を設置、②草むら迷路&アート鑑賞の二つを担当しました。その事前準備として7月9日、柏崎市在住の現代美術の作家・関根哲男さんを講師に「オバケづくりワークショップ」を実施しました。ぼろ切れ、ペットボトル、ホウキ、こうもり傘、家にある不要品で思い思いのオバケを制作。次から次に出来上がっていきました。

 

 

7月23日は「アクティブサンロックサマー」の初日。朝から大勢のボランティアの皆さんが集まってくれました。小さな幼児からおじいちゃん、おばあちゃんまで。国際情報高校の卒業生も駆けつけてくれました。事前にライン張りした紐に割り箸で位置決めしていた成果で、あっという間に3,000本のカラフルな風ぐるまを設置できました。ありがとうございました。しかし、これからが大変なのです。ゲレンデはワラビが日に日に背丈を伸ばしてくるし、雨と風で風ぐるまはあっちを向いたりこっちを向いたりで、毎日のようにメンテナンスの手がかかります。

 

 

7月23日の午後からは、すでに6月9日と7月16日に草刈りをして迷路を作っていた辻々にオバケを設置しました。写真は6月9日です。地元有志の協力を得ました。感謝です。

 

 

今回のオバケ迷路は、9日のワークショップで参加者と講師の関根哲男さんが制作したものに加えて、浦佐認定こども園、赤石保育園、三用保育園の子どもたちが園で作ってくれたもの、加茂市在住の造形作家・玉川勝之さんの作品によって仕上がりました。迷路の両脇はカヤとヨシが生い茂っていて、背が伸びると倒れかかって道をふさいでしまうので、これまた草刈りの繰り返しです。また、道路沿いに関根哲男さんの「赤ふんシリーズ」の作品を展示し、来場者を驚かせました。

 

 

真夏のイベント「第2回アクティブサンロックサマー」は8月21日で終了し、ゲレンデを飾っていた風ぐるまは地元の方々の協力で撤収。3,000本のうち約1,000本を美術館に移動して、8月31日の放課後、国際情報高校の生徒と一緒に美術館前に設置。9月3日初日の「八色の森の美術展+子ども絵画展」にどうにか間に合いました。10月23日までの会期中、台風の接近で一度は緊急避難で片付けましたが(下・2枚目の写真)、再度設置して、無事会期を終えました。

 

 

9月19日、南魚沼市立総合支援学校MSGアートクラブのメンバーが美術館に集合しました。コロナ禍で自粛していた活動を3年ぶりに再開し、東京から駆けつけてくれた作家の佐藤未来さんと「みたことのないみらいのせかい」を創造しました。

 

 

10月16日、哲学対話の第一人者である立教大学・河野哲也先生の指導と上越教育大学の松本健義研究室の協力のもと、立教大学哲学・倫理学研究室スタッフがファシリテーターとなって、「八色の森の美術展+子ども絵画展」出品作品の鑑賞を媒介にした「哲学対話」を実施しました。園児、小学生、中学生、高校生、大学生、保護者、教育関係者80人以上が参加し、鑑賞型対話を実践・体験しました。

 

 

終了後、来日中のチェコ共和国カレル大学のノボトナー先生を交えて当日の哲学対話を振り返り、また、同氏による「チェコにおける美術館教育」についてのレクチャーも実施しました。

 

 

翌日の17日には、午前中は、毎回参加している南魚沼市浦佐認定こども園の年長児約20人を対象に前日同様の「哲学対話」を実施。午後は、認定こども園在園時に「哲学対話」を経験したことのある南魚沼市立浦佐小学校学童クラブの1・2年生20人が参加しました。夕方には、関連事業として金沢学院大学の家﨑萌先生と上越教育大学の松尾大介先生を講師に、国際情報高校と六日町高校の生徒16人による「想像の訪問者のための鑑賞ルート」のワークショップを実施しました。

 

 

11月14日、鉛筆画の画家として知られる作家・木下晋氏の展覧会「驚きの鉛筆画 木下晋の絵本原画展」の作品を鑑賞しながら、南魚沼市浦佐認定こども園の年中児40人を対象に「哲学対話」を実施。10月のワークショップ同様、立教大学・河野哲也先生の指導と上越教育大学の松本健義研究室の協力のもと、立教大学哲学・倫理学研究室スタッフがファシリテーターとして参加しました。終了後、こども園に場所を移して、河野先生による職員向けのレクチャー(約20人)と質疑応答の時間を設けました。

 

翌週の11月21日、南魚沼市内の大崎小学校1年生21人と赤石小学校4年生15人を対象に同様に「哲学対話」を実施しました。絵本のストーリーを追いながら感じたことを話し合う姿が見られました。

 

小学生を担当したファシリテーターは「作品をみんなでよく見ながら対話していると、知らないうちに深い問いが出てくる、それがとても興味深かった」と報告してくれました。また、引率した小学校の先生からは「児童は自分の考えを受け止めてもらえる安心感からたくさん話し、自分とは異なる友達の考えにも耳を傾けることができました。普段、教室では経験できない活動に、児童の生き生きとした表情を見ることができました」「正解を求めようとしないことが、普段の授業との明らかな違いだった。話したことに対し、大きく褒められたり、ある一人の考えだけが取り上げられたりすることがない。したがって、どの児童も話すことをやめなかった。自分とは異なる考えを友達から聞くという体験、正解・不正解がない対話を経験したことは、自分に自信を持つこと、他者を認めることに必ずつながる」と感想が届きました。

 

池田記念美術館では「哲学対話」の手法を通じて現代美術を鑑賞するワークショップを継続して実施しています。今回で4回目となり、回を重ねるごとに参加者が増えてきました。園児から大人まで年齢も幅広くなり、参加者は日常的な有用性や合理性の文脈から離脱して自由に発言し、人の話を聞き、質問し、自分の考えを徐々に深化させ、作品、人間、世界の多様性について実感していました。ただ作品を展示しているだけの美術館ではなく、作品を媒介に思考する教育現場としての美術館を作りたいという当館の目標にとって、この「哲学対話」の実践は大きな力を与えています。

 

 

当館では、明治大学先端数理科学インスティテュート研究特別教授で錯視研究の第一人者、杉原厚吉先生(東大名誉教授)の錯視作品を紹介する「錯覚展」を毎年冬季特別展示として企画し、今年も2023年1月21日から第6回展を開催しました。この会期中、地元にある八海山麓スキー場の感謝祭イベント「ホワイトカーニバル2023」(3月12日)において、杉原教授が設計した「雪の錯覚すべり台」を製作、披露しました。このすべり台は縦12m×横12m四方、中央部分の高さ1mの大きさがあり、一見するとごく普通のすべり台の形をしているのですが、高さ9mの見晴台から斜めに見下ろすと、中央部分が凹んで見えます。実際に子どもたちがソリに乗ってすべりおりる姿を高台から見ると、子どもが斜面をすべり上っていくように見えるという不思議なすべり台です。製作にあたっては、杉原教授においでいただき、その指導の下に地元有志と国際情報高校生徒の労力によって完成することができました。この世界初の「雪の錯覚すべり台」は当館の単独事業として2017、2018、2019、2021年に続き、5回目の製作となりました。

 

3月10日は重機を使っての雪集めです。

 

 

3月11日のすべり台製作には、毎回手伝ってくれる地元ボランティアの皆さん、国際情報高校の1年生4名と卒業後の進路が決まった3年生3名が参加してくれました。

 

 

完成間近の錯覚すべり台をドローンで撮影。翌日の早朝、シートを敷いてからお披露目となります。

 

 

晴天に恵まれた3月12日。当日は550人以上の来場者があり、ものの形が実際とは違うように見えてしまう目の錯覚という現象を実際に目にすることによって、だまされやすい脳について、見ることの危うさについて、大人にも子どもたちにも、それぞれ実感してもらえたと思います。錯覚という現象は事物が多面的に見えるということでもあり、これは世界の多様性について認識することにもつながります。科学への関心を高めてもらう契機にもなったと思います。

 

 

以上、2022年7月から2023年3月までの活動報告となります。

 

収支報告

 

【収入】

1,790,000円(クラウドファンディング寄附金として)

【支出】

129,544円(出前授業に関わる経費)

194,031円(風ぐるま、草むら迷路&アート鑑賞、ワークショップに関わる経費)

348,999円(哲学対話に関わる経費)

280,393円(錯覚すべり台に関わる経費)

10,000円(高校生の活動支援のための会議費)

合計 962,967円

 

【収入】から【支出】を差し引いた金額は、2023年度の出前授業、地元スキー場での夏・冬のアウトリーチ活動、哲学対話教室、各種ワークショップのほか、2024年秋に開催予定の「高校生がキュレーションする美術展」に向けた活動費として活用いたします。

 

リターンの報告

 

リターンをご希望された皆さまへの手配はすべて完了しておりますので、ご報告いたします。

 

今後の活動について

 

当館では、美術館の運営にあたって「美術館は作品をただ展示するだけではなく、地域との相互関係を通じて未来の地域づくりの役割を担う必要がある」と考えています。今回の一連の事業も、地域住民や幼児・児童生徒・高校生と一緒になって活動を実施することができ、地域に愛され信用される美術館をつくるための大きな力となりました。2023年度も引き続き「出前授業」「哲学対話」「風ぐるま」「草むら迷路&アート鑑賞」「錯覚すべり台」など、美術館の内と外を自在に行き来しながら活動します。また、2024年秋には、高校生がキュレーションする前代未聞、画期的な美術展を開催するべく、この4月から活動を開始しました。どんな展覧会になるのか、どうぞご期待ください。当館の情報は、年間4〜6回発行する広報誌「イケビふれあい通信」とホームページでご案内します。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

 

ギフト

10,000+システム利用料


alt

池田記念美術館ご招待コース

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)

寄付者
31人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

30,000+システム利用料


ラフカディオコーヒーコース

ラフカディオコーヒーコース

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
※カフェで日頃お出している珈琲豆をお届けします(挽いてある状態のものです)

寄付者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

50,000+システム利用料


新米をお届け!ベーマガ米コース

新米をお届け!ベーマガ米コース

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
●ベーマガ米(南魚沼産コシヒカリ)新米5kg
※2022年の秋に収穫されたものをいち早くお届けします

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

100,000+システム利用料


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ナイトミュージアムツアーご招待コース

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
●ベーマガ米(南魚沼産コシヒカリ)新米5kg
●ナイトミュージアムツアーご招待
※2022年9月と10月に1回ずつ実施予定。どちらか1回にご参加いただけます。詳細は2022年7月中にご案内いたします。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

300,000+システム利用料


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お気持ち上乗せ!ナイトミュージアムツアーご招待コース

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
●ベーマガ米(南魚沼産コシヒカリ)新米10kg
●ナイトミュージアムツアーご招待
※2022年9月と10月に1回ずつ実施予定。どちらか1回にご参加いただけます。詳細は2022年7月中にご案内いたします。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

500,000+システム利用料


写真家・橋本照嵩 作品お届けコース(1点)

写真家・橋本照嵩 作品お届けコース(1点)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
●ベーマガ米(南魚沼産コシヒカリ)新米10kg
●ナイトミュージアムツアーご招待
※2022年9月と10月に1回ずつ実施予定。どちらか1回にご参加いただけます。詳細は2022年7月中にご案内いたします。
●写真家・橋本照嵩のオリジナルプリント作品(サイン入り)1点
※お届けする作品の種類については、支援確定後、追ってご連絡しご相談とさせていただきます。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

1,000,000+システム利用料


写真家・橋本照嵩 作品お届けコース(2点)

写真家・橋本照嵩 作品お届けコース(2点)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)
●入場ご招待券 5枚(有効期限1年間)
●ラフカディオ コーヒー 2缶
●ベーマガ米(南魚沼産コシヒカリ)新米10kg
●ナイトミュージアムツアーご招待
※2022年9月と10月に1回ずつ実施予定。どちらか1回にご参加いただけます。詳細は2022年7月中にご案内いたします。
●写真家・橋本照嵩のオリジナルプリント作品(サイン入り)2点
※お届けする作品の種類については、支援確定後、追ってご連絡しご相談とさせていただきます。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

3,000+システム利用料


alt

お気持ちコース(3千円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

5,000+システム利用料


alt

お気持ちコース(5千円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

10,000+システム利用料


alt

応援コース(1万円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

30,000+システム利用料


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応援コース(3万円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

100,000+システム利用料


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応援コース(10万円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

300,000+システム利用料


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応援コース(30万円)

●寄付金受領証明書
●お礼のお手紙
●ホームページにお名前掲載(希望制)

====
※特別なリターン品をお届けしない代わりに、ご支援のほぼ全てをプロジェクトに充てさせていただきます。

寄付者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年12月

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