11月20日の西日本新聞朝刊に、

桑野の梯橋」保存を　市が改修へCF募集

と題して記事を掲載いただきました。

福岡県嘉麻市桑野を流れる遠賀川に架かる石橋「桑野の梯橋（かけはしばし）」の保存を目的に、市はクラウドファンディング（CF）を始めた。目標は800万円で、12月27日まで募集する。

　市教育委員会によると、橋は全長7・34メートル、幅1・8メートル。地元の花こう岩を使用し、柱状の石材を縦向きに組む全国でも珍しい「リブアーチ」工法で造られているのが特徴。昨年5月、市指定有形文化財に登録された。

　2019年から、朝倉市の朝倉高史学部がこの橋に関して研究。地元住民の間でも「幻の石橋」として知られるきっかけになった。ただ記録が残る限りでは、架橋から150年以上が経過。橋を支える岩盤がもろくなり、今後大雨や地震が起きた場合、崩壊する可能性もある。そこで、市は11月から補強工事に着手。本格的な保存に向け、広く資金を集めることにした。

　市教委生涯学習課の松浦宇哲（たかあき）課長補佐は「希少価値が高く、未来に残していきたい遺産。ぜひ関心を持ってもらえたら」と協力を呼びかける。