プロジェクト終了報告

2018年03月31日

ミラノ望遠鏡復旧作業終了のご報告

クラウドファンディング「24時間誰でも天体観測!インターネット望遠鏡を復旧させたい!」にご支援頂きました皆様へ

 

ブレラ天文台(イタリアミラノ市)に設置してある望遠鏡の復旧にあたりまして、皆様方の暖かいご支援を賜りましたこと厚くお礼を申し上げます。本日は望遠鏡の復旧作業が無事終了し、望遠鏡が再稼動したことをご報告させていただきます。日本からブレラ天文台にアクセスして撮った木星と土星の画像を添付します。

    

   

この画像は復旧した望遠鏡の主望遠鏡で撮ったものです。落雷で故障する前は主望遠鏡の画像はモノクロでしたが、今回修復に当たってカメラをカラー用に取り替えましたので、添付の天体画像はカラー画像となっています。

 

今回の修復作業は以下の手順で進めました。

1)クラウドファンディングの成功が確定した後、国内で調達予定の必要機材の発注を五藤光学研究所に、またイタリアで購入予定の機材の発注をブレラ天文台に依頼

2)国内で調達した機材のテストと必要なセットアップの作業を実施

3)セットアップ作業終了後、機材をブレラ天文台(イタリア・ミラノ市)に発送

4)日本から発送した機材とイタリアの現地で購入した部品を、望遠鏡が設置してある現地での修復作業開始まで、ブレラ天文台で保管

5)2018年3月6日から3月11日までの6日間、望遠鏡修復作業のために出張してもらった山腰さん(五藤光学研究所)が、現地に滞在し修復作業を実施

6)3月11日、現地での修復作業終了

7)日本国内からミラノ望遠鏡にアクセスし、望遠鏡操作のためのインターフェイス調整作業を実施

8)3月24日、日本からミラノの望遠鏡にアクセスして、望遠鏡の操作と天体画像の取得が可能になったことを確認

 

下に復旧後の望遠鏡の画像を添付します。     
      

                                         復旧後の望遠鏡

 

今回のミラノ望遠鏡の復旧作業を実施するに当たっては、皆様からご支援頂きました資金は全て、日本国内とイタリア現地で調達した機材の購入費用と、日本からブレラ天文台への機材の送付費用、およびリターンのための費用に使用させていただきました。なお、イタリアでの機材調達費が当初見積りよりも高価になりましたが、超過分は五等光学研究所が負担していただきました。

 

また、イタリア国内で購入した部品の調達と保管・山腰さんがミラノに滞在中の宿舎の提供・現地での作業の手助け・空港までの送り迎えなど、ブレラ天文台長および天文台の方々にはいろいろお世話になりました。また、機材購入費の超過分の負担だけでなく、山腰さんのミラノまでの旅費・修理作業代の全額負担、および望遠鏡復旧のための作業の進め方のアドバイスと準備作業など、五藤光学研究所の方々には一方ならぬお世話になりました。ブレラ天文台と五等光学研究所の皆様への感謝を込めて、今回の望遠鏡復旧作業の報告に付け加えさせていただきます。

 

望遠鏡復旧作業は終了しましたが、クラウドファンディングでご支援頂きました皆様へのリターン送付はまだ終了していません。現在準備中ですので、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。

 

ミラノ望遠鏡が復旧したことにより、インターネット望遠鏡ネットワークでは、東海大学(平塚)・防衛大学(横須賀)・慶應義塾ニューヨーク学院(米国)・ブレラ天文台(イタリア)に設置した望遠鏡が稼動中となりました。これで時差を利用して24時間いつでも、PCやスマホ等でどこからでも、望遠鏡の初心者でも、自分で望遠鏡を操作して北半球の天体を観測できる環境が整いました。この環境を活かしてこれまで以上に、学校教育現場での天体観測を伴う天文教育の普及に努めると同時に、望遠鏡を持っていなくても・望遠鏡はあるが天体観測する時間が取れなくても・身体が不自由でも、インターネット望遠鏡を利用することで、自分で望遠鏡を操作して天体観測する楽しみを味わってもらえるよう努力していきたいと思っています。さらに、近い将来南半球にも望遠鏡を設置し、皆様の自宅から南半球の夜空の天体を観測できる環境を整備したいと夢見ています。今後とも皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

最後になりますが、インターネット望遠鏡には、下記のURL

    http://www.kitp.org/

からアクセスできますので、皆様にも是非インターネット望遠鏡を利用した天体観測を体験していただければ幸いです。

 

以上、ミラノ望遠鏡復旧作業の終了報告とさせていただきます。

 

慶應義塾大学名誉教授

表 實

                              2018年3月31日