プロジェクト終了報告(2024/06/24)
今回で4回目となりました当協会のプロジェクトにたくさんの皆様がたからご支援をいただきましたこと、ここに感謝申し上げます。たいへん遅くなりましたが前年度(2023年度)の収支決算が確定しましたので、ご支援金の使途につきましてご報告いたします。
1.はじめに
今回もご支援とともに皆様から寄せられましたあたたかい応援メッセージに、私たちはとても励まされました。特に今回のプロジェクトは「寄り添う」をテーマに、ともに歩き、ともに生活する盲導犬とそのユーザーの信頼関係にスポットをあて、盲導犬を育成していくことの社会的意義を皆様にぜひ知っていただきたくチャレンジいたしました。
そして、その結果として、たくさんの皆様からのご支援とともに、盲導犬とユーザーにもあたたかなメッセージが寄せられ、今回のプロジェクトに挑戦したことをスタッフ一同、心から喜んでいます。

プロジェクトにご協力くださった篠原さんと盲導犬フーゴ
2023年度の盲導犬貸与者は年度事業計画より1名少ない7名の目のご不自由な方がたに盲導犬を貸与することができました。そのうち初めて盲導犬ユーザー―になれられた方が3名でした。2022年度に続いて新規の盲導犬ユーザーが増えていることは、盲導犬育成事業にとって明るい兆しになっています。
2.ご支援金の使途について
皆様からのご支援金9,211,000円からプロジェクト手数料を差し引いた額と、2022年度のプロジェクト繰越金をあわせた額9,519,144円のうち、
a.現役盲導犬への健康診断費やワクチン接種費等に657,612円
b.盲導犬ユーザーへのフォローアップ費用に3,571,232円
c.パピー・引退犬・飼育委託犬たちの医療費に5,290,300円
(2022年度プロジェクト繰越金1,726,638円を含む)
を使用いたしました。

3.リターンについて
リターンの発送につきましては、全て完了しております。リターンのオリジナルグッズに対しても、そのお喜びの声をメールやお便りで私たちに届けてくださっています。このオリジナルグッズをつうじて、皆さんも盲導犬やそのユーザーに思いを馳せることにより寄り添ってくだされば、とてもうれしく思います。
4.さいごに
盲導犬は、日々、ユーザーと寄り添うことで、その信頼関係が強くなっていきますが、時間を重ねるうちに、お互いの歩き方、健康状態、生活スタイルも変わっていきます。貸与したときと変わらずに安心・安全に歩行・生活できるよう、その盲導犬が10歳になり引退する年齢を迎えるまでの約8年間が、私たちのもっとも大切な仕事のひとつと考えています。
その約8年間、わたしたちは毎年、ユーザー宅を訪問し、盲導犬の健康状態や歩きの状態をチェックするフォローアップを実施し、盲導犬とユーザーのお互いが健康で安心して社会参加し続けられるよう尽力しています。
盲導犬を引退させるときに、ユーザーがその盲導犬に対して「ありがとう」の労いの言葉をかけたとき、わたしたちははじめて「1頭の盲導犬を育成できた」と皆様に報告できるものだと考えています。
「8年間」、言葉や文字にすると長いように感じますが、盲導犬とともに寄り添ったユーザーは、とても短い時間だったと皆さんおっしゃいます。それはお互い充実した時間を過ごしたからこそいえる言葉だと私たちは感じています。
これからも当協会の盲導犬ユーザーと盲導犬がともに寄り添い、充実した時間を過ごせるよう私たちスタッフ一同、盲導犬育成事業に尽力して参りますので、これからのプロジェクトにも引き続き皆様からのたくさんのご支援とあたたかい応援メッセージ、どうぞよろしくお願いいたします。

犬に寄り添い、人に寄り添う。みんなが寄り添う盲導犬
たくさんのご支援とあたたかな応援メッセージ
ありがとうございました

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