丸木美術館訪問

２月27日、念願の丸木美術館を訪問しました。初めに学芸員・専務理事の岡村幸宣さんに同美術館が設立された経緯や国内外の反響などについて詳細なインタビューをさせていただくことができたのは望外の喜びでした。

丸木夫妻は「原爆の図」のみならず「南京大虐殺」「アウシュビッツの図」「水俣の図」など社会的主題の共同製作も発表されてきたのです。

そして夫妻が32年の歳月をかけて「原爆」を描き続けられた15部の作品（内、15部「ながさき」は長崎原爆資料館所蔵）を直接目の当たりにしたときに込みあがってきた戦慄はたとえようもありません。

とりわけ今回の映画と関連性が強い作品として、朝鮮人被爆者の遺体にからすの群れが襲い掛かる「第十四部　からす」や「第十三部　米兵捕虜の死」には強い衝撃を禁じえませんでした。

　「原爆の図」は全て縦1.8ｍ×横7.2ｍの大作です。こうした作品を映画のスクリーンを通して日本だけでなく世界の人々にもご覧いただけるようにするのはまことに光栄なことです。

※Ready Forのクラウドファンディングは３月５日（水）の期間終了まで残り４日となりました。多くの方々がご支援くださったことに深く感謝いたします。ただ、３月１日現在の総額は145万円で、目標額200万円の72％という状況です。

今後は韓国取材や編集・音響などいっそう多額の経費が必要となりますので、引き続き口コミやSMSによる宣伝などにご協力をよろしくお願いいたします。