江口研二先生
「呼吸臨床」編集顧問
江口研二先生(帝京大学難治疾患支援学講座)

 

---75年の歴史ある雑誌が休刊となったことへの想いを語っていただけますか?

 

日本語で書かれた専門医学雑誌は入りやすく、入ったら素早く知識の整理ができるので、学部生の時から大変便利に思って利用していました。

 

もちろん英語論文の読みこなしも必須ですが、いくつもの専門領域で縦横に読みこなす能力も時間も追いつかない自分にとって、「日本胸部臨床」は、その意味の医学専門雑誌として大変重宝していました。

 

編集のお手伝いをしていたことも、このような利便性のあるツールを,ぜひ次の世代にも活用してほしいと思っていたからです。

 

ところが、この日本胸部臨床が休刊になったということで、専門領域の雑誌も、従来の紙媒体から、迅速性、広域伝搬性、簡便性、経済性に優れた電子媒体に取って代わる時期になったと痛感されます。

 


---「呼吸臨床」創刊の意義、日本語医学論文の意義などについてはどのようにお考えでしょうか?

 

日本語で書かれた専門医学雑誌は、(1)多彩な領域の最新知見を短時間に知りうること(走査機能)、(2)非専門領域にも入りやすいこと(時間効率性)、(3)詳細な表現を駆使し聞きたい要点の質疑が容易なこと(双方向の教育機能)、(4)論文投稿のプロセスを修得しやすい(科学的な情報発信の基本)等の利点を有しており、特に前の2項目は活躍中の中堅臨床医にとっても、あとの2項目は医学生、研修医などにとって重要な意味を持っています。

 

日々刻々多くの専門領域においてさまざまな知見が書き換えられており、迅速性、広域伝搬性,簡便性、経済性を備えた電子媒体かつ日本語による専門医学雑誌の重要性はさらに増すと考えられます。

 

「呼吸臨床」はこの役割を先駆的に担うものとおおいに期待しております。

 

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