酒井文和先生
「呼吸臨床」編集顧問
酒井文和先生(埼玉医科大学国際医療センター画像診断科)

 

---75年の歴史ある雑誌が休刊となったことへの想いをお話しいただけますか?

 

日本胸部臨床は、日本結核臨床の時代から70年以上の長い伝統をもつ雑誌であり、休刊は誠に残念です。同時に日本語の論文の受け皿がまた減るという困った事態になりました。これは何とかしなければならない事態です。

 


---「呼吸臨床」創刊の意義、日本語医学論文の意義などはどのようにお考えでしょうか?

 

たしかに、世界に向けて日本発の情報を発信することは重要で、その意味で英語論文を書かなければなりません。しかし、登山家も初めから高い山に登れるわけではありません。身近な山から練習を始めることが必要です。

 

また最近では、雑誌のImpact factorをあげる目的で英文雑誌では症例報告を掲載しない雑誌が増えています。

 

私は症例報告は非常に大事であると思っています。まず症例報告には嘘がありません。さらに症例の細かいdetailが記載されています。デ-タとしてまとめるとどうしても細かいdetailは省略されてしまいます。症例報告により、多くの医師が著者と体験を共有することで臨床レベルの向上につながります。

 

是非若い先生中心に、症例報告などの和文論文を掲載する場として「呼吸臨床」を活用していただきたいと思います。

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