「呼吸臨床」編集顧問 三嶋理晃先生
(社会福祉法人恩賜財団大阪府済生会野江病院院長・京都大学名誉教授・日本呼吸器財団理事長)

 

---75年の歴史ある雑誌が休刊となったことへの想いをお話しいただけますか?

 

「日本胸部臨床」は、すでに呼吸器を専門としている医師のみならず、専門性をまだ決定していない若手にも、魅力ある内容をもって呼吸器臨床の素晴らしさをアピールして来ました。特に、その中に掲載されている日本語論文は、我が国の臨床医の研究成果を示すものとして、読む側にも発表する側にも貴重な意味を持っていました。そのような見識のある雑誌が休刊となったことに限りない寂しさを覚えていました。しかし、これは「休刊」であって、「廃刊」ではないことが重要で、何等かの形を変えて、再刊行されることを切望していました。

 

 

---「呼吸臨床」創刊の意義、日本語医学論文の意義などはどのようにお考えでしょうか?

 

この度、「日本胸部臨床」の編集者や編集委員を務めていた方々の呼びかけがきっかけとなり、杉山幸比古先生を編集長として、「日本語論文を対象としたオープンアクセスジャーナル」としてよみがえったことに感激しています。最近、専門医制度が注目されています。しかし同時に、日本語論文を読むことによって、日本の臨床を「科学する」ことも重要です。それによって、わが国の「呼吸臨床」という樹木の幹が太くなって、大木に育つことが期待されます。

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