満蒙開拓平和記念館セミナー棟 完成いたしました!
満蒙開拓の歴史を次世代へ。
共に学ぶ場・セミナー棟の建設資金確保を目的としたクラウドファンディングにご支援をいただきまして本当にありがとうございました。
長梅雨で工事が遅れ心配していましたが、梅雨明け後のあの猛暑の中、工事業者の皆さまが時には残業もしながら巻き返してくださり、9月末をもって無事完成の運びとなりました。この後、備品類の搬入や運用テストなどを経て、10月10日頃から本格的に使用開始の予定です。
お陰さまで10月は地元長野県の中学校や大阪から小学校の修学旅行も来館予定で、秋の行楽シーズンとも重なり、記念館は一年で最も忙しい時季となります。
新しい木の香りがするセミナー棟にいろいろな人が集い、学びの輪をさらに広げていきたいと思います。
◆竣工イベントにご参加ください!
過日お知らせしました通り、セミナー棟竣工記念シンポジウム
「対話から学ぶ歴史と未来 [日本とドイツの引揚者・帰国者の戦後]」を
開催いたします。ご参加をお待ち申し上げております。
◆期 日 2019年10月19日(土) 13:00~16:30
◆場 所 満蒙開拓平和記念館セミナー棟
◆参加費 記念館入館料+500円
◆定 員 100名(事前申込制、学生優先席あり)
*事前申し込みが必要です。
記念館宛に電話又はFAXでお申込み下さい。
TEL/FAX 0265-43-5580
【シンポジウム開催によせて】
昨年6月、ポーランド・ドイツ研修旅行へ行った際、
ドイツの「被追放者女性同盟」の方々と交流会をしました。
ドイツも敗戦に伴いポーランドなど占領地からの引揚げや残留、
戦後しばらく経ってからの後期帰国など、日本と同じ様な歴史が
あったことを知りました。個人としての被害と国としての加害の
構図もまた同じです。
しかし、ドイツは国としての加害に向き合い伝え続けています。
そして彼女たちもお互いに体験を語り合い、史実を学び合い、
被害の感情を乗り越え隣国の人々とも和解の努力をしてきました。
この10月、彼女たちが記念館に来てくださることになりました。
一人は84歳というご高齢です。
お互いの体験から学び合い、私たちが進むべき道を考えたいと思います。