支援総額
目標金額 532,665円
- 支援者
- 54人
- 募集終了日
- 2014年2月8日
学術論文 クルクメール
英国の名門リーズ大学で、カンボジア伝統医療師(クルクメール)の研修について研究されている 西川厚嗣 医師 の論文(要旨)を紹介します。
国の保健医療システム強化に伝統医療師(クルクメール)を活用していくことを提言しています。
全文(英語)ご希望の方はご連絡下さい。
政府が実施したクルクメールを対象とした研修の様子
カンボジアプロジェクト
『西洋医療教育を受けた伝統医療師の経験への調査と考察』
発展途上国においては西洋医療のアクセス、費用、受容性などが十分ではないため、普及している伝統医療は人々にとって重要な医療資源である。国全体のヘルスシステムをより強固にするために、伝統医療におけるシステムの構築化、伝統医療と西洋医療の関係性強化、そして伝統医療のヘルスシステムへの統合は可能性のある選択肢と考えられる。伝統医療の強化のために、日本財団協力の元、カンボジア政府によって開設された伝統医療師のための学校では、西洋医療に基づいた解剖学や薬理学の知識を伝達するカリキュラムが組まれており、伝統医療師の西洋医療に対する認識や、彼らの日常診療における西洋医療との関わりに変化がみられることが予測される。彼らにどのような影響があるかどうか調べることは、カンボジアのヘルスシステムにおいて重要と考えられ、8人の学校卒業生にインタビューを行い、結果を分析した。
インタビューの参加者全員が西洋医学教育によって診断能力が向上したと述べており、彼らの日常臨床に対する自信が患者によい影響を与えていることが示唆された。また、参加者は西洋医療を優れた医療技術であると認識し、かつ伝統医療と西洋医療による診療アプローチの違いに困惑することはなく、うまく使い分けていた。しかしながら、西洋医療従事者が伝統医療を軽く見ているのでは、といった西洋医療に対する悪い印象は依然として聞かれた。また、西洋医療の教育を受けたことで、伝統医療と西洋医療は互いに協力して患者の治療に当たることができるとの印象を持つようになったと多くの参加者が認識していた。
以上より、カンボジア政府は伝統医療師に対する西洋医療教育を進めることは、国のヘルスシステムの強化につながると考えられる。しかしながら、西洋医療従事者と異なり、伝統医療師に対する法的な枠組みの不足、具体的には免許制度の不備や西洋医療の医療機関への患者照会のシステムの不足、が伝統医療と西洋医療の協力を阻害している可能性があり、政府のサポートが望まれる。
参照:カンボジ保健省・伝統医療師研修(2009年ー2013年)
リターン
3,000円
お礼のメールと活動報告書(PDF)をお送り致します。
また、皆さまのお名前をCaTHA Facebookファンページにてご紹介させていただきます。
- 支援者
- 18人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
上記にプラスして日本人石鹸職人によってカンボジアで2ヶ月間もの行程をかけて造られている「高純度天然ハーブ無添加石鹸」1個(2,700円相当)をお送り致します。
- 支援者
- 21人
- 在庫数
- 29
20,000円
上記にプラスして、小学校の薬草園に植える「各薬草のサインボードに皆さまのお名前」を明記させていただきます。企業様、研究機関、店舗のロゴ等を入れる事も可能です。
また、プロジェクト現場を視察する3泊4日のカンボジアツアー(アンコールワット観光、交流会、付き)への招待券をお送り致します(費用は自己負担です)。
※日程は2014年5月ゴールデンウィークを検討しています。
- 支援者
- 14人
- 在庫数
- 35
100,000円
上記にプラスして、子供達が書いたイラスト入りの手紙と写真をお送りいたします。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 8