モリウミアスファームの1年目、土づくりが終了!
皆様のご支援に感謝しております、どうもありがとうございました。拡散いただいた皆さまもありがとうございました。お陰様で23年4月からはじまったモリウミアスファームの立ち上げ1年目は無事に終わりました。
1年間、津波被害のあった元雄勝中学校の跡地に石巻市が盛り土をして整備した土地を借り受け、粘土質で水捌けの悪く、無機質で石だらけの土地を地域の資源や自然の力を活用し、多くの人の手で行いました。

まずは緑肥。5月から約1haの土地に日々集まっていただいた方々の手でソルガムの種を蒔きました。雑草も生えない土を少しでも改善するために、近隣の竹を伐採し、炭にして微生物が集まりやすくなるようにしたり、Local Food Cyclying社の協力により全国の家庭でつくられる生ごみコンポストが集まり、堆肥として土に混ぜ込むことができました。他にも海の幸の食品加工が盛んな石巻市の加工会社からでる魚の残渣で有機堆肥をつくる会社から仕入れた堆肥を入れたりして改善を進めました。8月には畑が一面2メートル程に伸びた植物で覆われ、とても綺麗だと道ゆく人から声をかけられることもありました。そんなソルガムを刈り取り、粉砕して土に漉き込みました。刈り取りと漉き込みする機器はorec社の協力を得て入手することができました。



同時並行で進めたのが、電柵。鹿がとても多い雄勝町で畑を鹿などの獣から守ることはとても大事。2.5メートルの支柱を畑の外周約450メートルに立て、3本の電線を張り巡らせました。内側には2メートルのネットも張ることで、小さな動物も入ることができないようにしています。これは番犬としてファームの仲間になることになった犬が抜け出さないためでもあります。

秋からは水捌けをよくする為に、暗渠という水道を掘り始めました。幅10センチ、深さ50センチの溝をトレンチャーという機械を購入して掘り、砂利や排水パイプ、砂を使って雨水が浸透して畑の外に流れ出す仕組みです。多くの人が集まり450メートルの暗渠が完成しました。その後、シャベルでより幅の広い溝を掘り、砂利と排水パイプに加えて、竹炭、木・竹の枝を入れることで水捌けだけでなく、微生物が集まり土壌を改良し、ぶどうの根が伸びやすい環境をつくっています。


24年の4月からはぶどうの植樹がはじまります。1300本ほどの苗木の手配や植樹をする列を決めるために単管パイプを購入して立てています。少しづつ買い揃えた農機具や苗木の保管をする為にビニールハウスの設置も行いました。

資金の使い道
ソルガムの種15万円、堆肥48万円、スコップや三角ホー、一輪車などの農機具27万円、トレンチャー40万円、排水パイプ36万円、砂利19万円、ビニールハウス70万円、ぶどうの苗木194万円、単管パイプ22万円
合計471万円(不足分は自己資金にて調達)
皆さまからの応援のお陰でモリウミアスファームとして土づくりが進み、植樹に向けた準備も整いはじめています。この1年で約1000人もの人が集まり、環境を再生するリジェネラティブな農業を通じて、生物多様性豊かな場を目指してきました。同時にこどもの学びと雄勝町の町の未来を明るくすることが少しできたと感じています。これからはぶどうを栽培し、発酵の力を生かし、海と陸の資源をいかした食の拠点も整備してゆきます。こども達が豊かな食を楽しく学び、沢山の人が集まり場を改善し、自然が、町をも改善されていく。そんな日を畑でイメージをしながら作業をしています。
これからも変わらぬ応援を、そして長い時間をかけたプロジェクトでもありますので、引き続き関わっていただけますと幸いです。





















