株式会社YSK-R&Bが運営する三重県玉城町にある「ねこ達のいえ」は、2014年5月22日にオープンした、里親募集型の保護ねこカフェです。伊勢神宮のほど近く、「ねこ殺処分ゼロ・不幸なねこゼロ」を目指して、保護ねこと人との出会いの場をつくり続けてきました。

 

 

 

 

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「ねこ達のいえ」のオープンは代表・山口幸範が、元々迷いねこが多かったこの地域で、事務所で外飼いをはじめたことがきっかけの一つです。

 

そのとき可愛がっていた子が車でひかれてしまい何箇所か骨折して重傷を負ってしまったことで、ねこ達を室内で飼うことの必要性を感じた山口は、その後ねこ達の保護を行うようになりました。

 

個人的に迷いねこやねこの保護の依頼も来るようになるなかで、殺処分が多いという現状も知るようになりました。

 

そこで、先に保護ねこカフェの運営活動をされていたネコリパブリックさんからノウハウを伝授いただいて「ねこ達のいえ」をオープンさせることになりました。

 

開業当初は三重県に二店舗しかなかった保護ねこカフェのうちのひとつだった「ねこ達のいえ」は「譲渡されにくい大人ねこにもひとと触れ合うチャンスを与えて、ねこの可愛さを知らしめたい！」という思いで11年目を迎えました。

 

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お店は保護ねこカフェとしては広く、あたたかみのあるログハウスが特徴です。

 

建物はログハウス建築を手がけるYSKとのつながりにより同社プロデュースで建てられたもので、店内中央には職人手作りのシンボルキャットツリーがあり、ねこ達がキャットウォークやツリーを元気いっぱいに駆け回っています。

 

まるで家のような、ぬくもりある空間の中で、来店者の方々にはくつろぎながらねこと過ごしていただけます。

 

 

 

 

 

当店は年齢制限なくご入店いただけるため、小さなお子様にもねことふれあう体験を通して、命の重さや尊さを自然に感じていただける場になればと考えています。

 

里親希望の方に対しては、スタッフがねこの性格や健康状態を把握したうえで、相性の良いねこをご提案することもありますが、実際にふれあいを通じて「この子だ」と感じてもらうような出会いも大切にしています。

 

 

 

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ねこ達のいえで暮らし、卒業していったねこの数は273頭。

 

在籍しているねこ達は、地域のボランティア団体によって保護された、さまざまな背景を持つ子ばかりです。

 

虐待や飼育放棄を受けた子も少なくなく、人に慣れている子もいれば、まだ心を閉ざしている子もいます。年齢も、元気な子ねこから落ち着いたシニアねこまで幅広く、それぞれの個性を尊重しながら日々のお世話をしています。

どんなかたちの出会いであれ、私たちが願っているのは「ねこを家族として最期まで大切にしていただく」こと。

 

二度と不幸な経験を繰り返させないよう、譲渡に際してはスタッフ間で協議を重ねたうえで慎重に対応しています。

 

これまでの活動の中で、店頭に妊娠中のねこが遺棄されるという許されない事態が連続した事もありました。

赤ちゃんねこには数時間おきに特別なお世話が必要です。この時期のねこのお世話に不慣れなスタッフも一生懸命に対応し、また、妊娠・出産というただでさえ大変な時期に飼い主に捨てられ心にも傷を負った母ねこ達のケアにも心を寄せ、必死に命をつなげてきました。

そのほか、保護した当時は今夜が山かというほどに弱っていた子たちもいましたがねこ達のいえで過ごすなか、スタッフのお世話とお客様達からのあたたかい応援に応えてくれるかのように回復してくれました。

 

 

11年目を迎えた今、ねこ達の高齢化も進み、医療ケアが必要な子も増えてきました。

 

これまでに腎臓病の治療を行ったねこは3〜4頭、抜歯手術を受けたねこも3頭にのぼります。

 

看取りを行ったケースもあり、食事の介助や介護など、できる限りのケアを行ってきました。

 

ただ、継続的な投薬や手術には高額な医療費がかかるため、経済的な負担も大きくなっています。

 

介助・介護をしていくにはそのねこにあった部屋や療養食を個別に準備したり、病院に連れて行ったりする必要もあるため、スタッフの負担も増えてしまっています。

 

 

それでも私たちは「どんな事情があっても、治療をあきらめない」ことを大切にしています。ねこ達の幸せな未来をつくるため、そして次の家族との出会いにつなげるために、これからもこの場所を守り続けていきたいと考えています。

 

 

お店の開店当初から、ねこ達のいえでは常時30頭ほどのねこと遊んでいただいていました。

しかしながら、開業当初から現在まで、ねこ達のいえは実は赤字経営が続いてしまっているのが現状です。

 

この状況に対してこれまでの10年間の活動にあたっては3000万円近くを経営者の自己負担や店頭での募金、物販収益などで補ってきました。

 

また、ニャマゾン（ねこ達のフードなどの現物支援）やボランティアを通して、ねこ達のいえを支えてくださる方も多くいらっしゃいました。

 

しかし、それでもなお、近年の物価高の影響もあり、お店の継続は年々難しくなってしまっている状況です。

 

過去と比較して保護ボランティアさんから引き受けられるねこの頭数も減ってしまっていて、現在の在籍数は25頭ほどに減っています。

 

また、11周年を迎え高齢のねこが増えていることに加え、年齢に関係なく抜歯が必要なほどの口内炎や腎臓病など、体調不良のねこも多く医療費がかさんでいます。

 

人件費についてはスタッフ数を最低限に抑えているものの、赤字補填には追いついていません。

 

それでも、お金が足りないからと言って、ねこの治療を放棄することはできません。
 

そこで私たちはこれからもねこ達のいえを安定的に運営していくために、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

 

 

 

いただいたご支援は、ねこ達のいえの1年間の運営費として大切に活用いたします。

 

 

 

 

ねこ達のいえには

「目標は、このお店がなくなることです。それが全ての保護ねこが幸せになれたって証拠だから」

「助けられる小さないのち、見捨てられる訳がない。」

と掲げています。

 

この言葉のように全ての保護ねこが幸せになってくれることが、私たちの願いです。

 

しかしまだ、その状況ではないからこそ、私たちは、里親希望者さんとねことを繋ぐこのお店を継続していきたいと考えています。

 

土曜・日曜は賑わっていることもありますが、平日は空いているため、貸し切りに近い状態の時間帯もあります。常連の方も見えますが、まだ「ねこ達のいえ」の存在を知らない方もいらっしゃいます。

 

伊勢神宮やVISONなどの観光施設が（高速道路を使えば）近いため、観光のついでや帰省のタイミングで、遠方から遊びに来ていただく方も多いです。クラウドファンディングを通じて、地域の方のみならず遠方の方にも「ねこ達のいえ」の存在を知ってもらい、遊びに来ていただくきっかけにつながればいいなと思っています。応援よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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