「冷静な対処を」ーインドネシアで感染症対策支援の経験を発信

インドネシア出張中のARROWS（PWJ）スタッフが、2月初旬、インドネシアの人道支援団体ACT（Aksi Cepat Tanggap）※の要請を受けて、新型コロナウイルス感染拡大の現状やARROWSの中国での支援活動についてお話しました。

インドネシア内外の災害や紛争地で支援活動を展開するACTは、インターネットでの情報発信にも力を入れ、ACTジャカルタ本部内には撮影用のスタジオがあります。PWJスタッフの説明は、ACTの幅広いネットワークを通じて、インドネシア内外の支援者や一般の方々に向けて動画発信されました。

また、インドネシアの感染者は今のところ「ゼロ」と報告されていますが、人々の間では不安の声が広がっています。ARROWSスタッフは、インドネシアの人々に向けて、たとえ感染者が確認された場合でも、マスクを求めてお店に殺到するようなパニックに陥らず、政府が講じる水際対策を信頼し、感染者に対する差別やヘイトクライムが生まれる事態とならないよう冷静に対処する大切さについてお話しました。

ARROWSは今後、物資提供などの支援活動にとどまらず、医師によるアドバイスや感染症対策支援の経験を伝えていく活動にも注力していきます。

※ACT：インドネシア全土30州100地区で災害時の人道支援活動のほか、アジアや中東、アフリカなどでも紛争や災害の危機下にある人々への支援を展開。広範囲なボランティアネットワークの構築やインターネットメディアを通じた情報発信に力を入れています。ARROWSメンバーのPWJとA-PADは、2018年に相次いで発生したインドネシア・ロンボク島およびスラウェシ島の地震において、ACTとともに緊急支援を実施。PWJはその後も物資配布や給水支援、住宅再建などの支援活動を続けています。