洋画家・松本竣介。創作と思索の源「アトリエの時間」を展示室に

11月10日（土）大川美術館展示室2において、対談「松本竣介のアトリエの時間を語る」川本三郎（評論家）×田中淳（大川美術館館長）を行いました。

林芙美子についての評論も出版されている川本先生は、松本竣介が林芙美子に宛てた手紙や林芙美子の夫であり画家であった林緑敏（旧姓：手塚）の作品が今回の展覧会「松本竣介　アトリエの時間」に出品されていることに関心を寄せお話されました。

また、新聞や雑誌の切り抜き、当時の街の様子が写された絵葉書などが丁寧に貼られた松本竣介のスクラップブックをご覧いただきながら、竣介は関東大震災後復興し新たに建てられた鉄骨の建物に関心があったのではないか、など竣介の関心とそれがどう作品に現れているかの考察が語られました。

松本竣介が過ごしたであろうアトリエにおける時間に深く思いをはせていただけたのではないでしょうか。