プロジェクト概要

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「逢いたいときにいつでも逢える名画の館」。大川美術館が、初めての試みに挑戦します。

 

「大川美術館」は、桐生市出身の実業家・大川栄二(1924-2007)が約40年にわたって収集した日本・海外の作家のコレクションを中心に、桐生市の支援を得て1989年4月に開館した私立の美術館です。

 

現在収蔵作品は、約7,300点。松本竣介(1912-1948)、清水登之(1887-1945)、オノサト・トシノブ(1912-1986)らを中心とした日本近現代の洋画を常時展示しています。

 

パブロ・ピカソ(1881-1973)、ジョルジュ・ルオー(1871-1958)をはじめ、20世紀アメリカを代表するベン・シャーン(1898-1969)らを中心とした西洋絵画を約600点。日本画を約100点。世界的なテキスタイルプランナー新井淳一(1932-2017)のテキスタイルなど、その収蔵品は多岐にわたります。

 

群馬県桐生市内を一望できる水道山の中腹にあります。

 

そして大川美術館では、このたび、ひとつ新しいプロジェクトに挑戦します。

 

展示室内に、昭和前期を代表する洋画家・松本竣介のアトリエと同じスペースを設け、そこに彼が使っていたモノや好きだったモノを並べる、「竣介のアトリエ再見プロジェクト」です。

 

画家が多くの時を過ごしたアトリエという空間を身近に感じていただくことで、鑑賞者にも「画家の思索の時間に寄り添いながら」作品を鑑賞してもらおうという試みです。

 

しかし、イーゼル、パレット、テーブル、500冊におよぶ書籍、書棚等に加え、アトリエに置かれていた壺や古道具、ペンにいたるまで、60点を超えるモノたちを、一点一点大切に梱包し、美術品専用車によって大川美術館まで運び、展示するには大きなお金が必要です。

 

また、当時の床の再現、そして今は失われたモノの制作ーーたとえばストーブや竣介が座っていた椅子、ソファーなどーー、運搬の際の保険料、そして展示期間中の管理費(ガラス越し、ケース越しの展示ではないために費用がかかります)……。

 

当館としても前例のない企画で、これらをチケット代だけでまかなうのは難しく、今回クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げました。

 

蔵書の前の竣介、アトリエにて 1940年 

 

 

松本竣介とは

 

松本竣介は、佐藤俊介として1912年に東京府豊多摩郡(現在の東京都渋谷区)に生まれました。父の仕事により現在の岩手県花巻市に移住し、その後盛岡市で暮らします。

 

1925年、岩手県立盛岡中学校へ入学後すぐ流行性脳脊髄膜炎にかかり、聴力を失ってしまいます。この時に父から写真道具一式、兄から油彩道具一式を贈られ、創作活動が始まっていきました。

 

1929年、兄の進学を機に竣介も中学を中退し上京。太平洋画会研究所に通い、麻生三郎、寺田政明らと交遊しました。1935年、二科展に《建物》を出品し初入選。

 

松本竣介《建物(青)》1948年

 

1936年の結婚を機に松本姓となり、自宅のアトリエを「綜合工房」と名付けます。1948年に36歳の若さで死去する間際まで、このアトリエで読書や論考執筆、雑誌編集や制作活動をつづけました。

 

彼の作品は没後に注目され、今日まで高く評価されつづけています。特に、詩情たっぷりに描かれる都会の風景は、その時代性を反映しながらも竣介独自のみずみずしい感性にあふれています。

 

当館初代館長・大川栄二は、作品の持つ内面的な美を、松本竣介の作品《ニコライ堂の横の道》に感じ、この作品との出会いが、大川がコレクションを形成する大きなきっかけとなりました。

 

竣介の遺稿や交遊のあった人々の証言などから竣介の人間性の虜となった大川は、45年間松本竣介の作品と、竣介と交流のあった難波田龍起や鶴岡政男らの作品を収集しました。それらは現在、大川美術館コレクションの主軸となっています。

 

松本竣介《ニコライ堂の横の道》1941年頃

 

 

「一点の作品との対峙の仕方はどうあるべきか」。私たちは常にそんなことを考えてきました。

 

大川美術館では、日頃から松本竣介の作品を常設し、油彩からデッサン、カット、資料までを展示しています。

 

そんな中で、今回、彼の「アトリエ再見」という一大プロジェクトを立ち上げたのには、「松本竣介をもっと身近に感じてもらうにはどうしたら良いのか」という思考の末にあります。

 

展示室2 松本竣介の代表作《街》1938年は、常時展示されています。

 

もともと大川美術館は、コレクターであった大川栄二が、日常生活のなかで(自身の部屋で)絵を見ていたことに原点があります。当館の建物も、もともとはある会社の社員寮として使われていた、生活感のある場所でした(それが、松本竣介の次男・松本莞氏の手により増改築されて今の形になっています)。

 

一般的な「一人の画家の回顧展」では、作品や資料をガラス越し、あるいは額越しに見ることが多いものですが、当館ではまず絵と鑑賞者の距離の近さにこだわっています。

 

鑑賞の在り方、画家との出会い方、一点の作品との対峙の仕方はどうあるべきか。作家を身近に感じてもらうということはどういうことか。身近に感じることで、そこからなにが見えてくるのか……。私たちは常にそんなことを考えてきました。

 

特に松本竣介の作品については、なおさらです。竣介の作品について熟知した莞氏の手によって設計された場所だけに、当館の展示空間でみる松本竣介作品は、他の美術館とどこか違うものがあります。

 

展示室2  この展示室内に竣介のアトリエ空間を創ります

 

 

「松本竣介をもっと身近に感じてもらうには」ーーアトリエ再見プロジェクトに込めた思い

 

今回のアトリエ再見プロジェクトも、そんな当館の考え方の延長線上にあります。

 

館内に、当時のアトリエと同じ大きさのスペースを設け、そこにアトリエにあったモノを置き、さらに作品を展示する。そうすることで、鑑賞者のみなさまには、単に作品との距離が近いということ以上に深い体験をしていただけるのではと考えています。

 

竣介が思索を重ねた「アトリエの時間」そのものを感じていただくことで、彼の創作の内面をより濃く感じていただけるのではないか……という思いがあるのです。

 

実際今回は、松本莞氏の監修のもと、当時アトリエにあったモノ60点以上を、当時の様子がうかがわれるように展示します。もちろん、今はもう壊れてしまっていたり、失われたモノもあります。今回は、そんな「もう無くなってしまったモノ」をどのように再現して展示するのか、現存するモノとともに展示室に並べ、つなげる、そのバランスにも苦心しました。

 

そのぶん、松本竣介の作品を鑑賞する上では、これまでにない贅沢な展覧会となっているのではと自負しています。

 

アトリエにあった壺や古道具 

 

竣介は、自らのアトリエを「綜合工房」と名付けていました。

 

それは、画家としての活動にとどまらず、彼が生涯さまざまな事物へ好奇心旺盛に取り組み、多角的な視野を持っていたからこそです。実際彼は、雑誌の発刊、画家たちとの語らい、読書の時間、といった多くの活動をその「アトリエ」において展開しました。

 

今回は、そんな画家の「思索の場」としてのアトリエを提示することで、松本竣介の新たな側面に光があたることとなればとも願っています。

 

ひとりの「画家」をふたたび「知る」。

 

松本竣介の思索世界を再見させるべく、皆様のご支援をお待ちしております。

 

竣介のイーゼルとパレット

 

 

展覧会のご案内

 

●「松本竣介─アトリエの時間」展:2018年10月13日(土)-12月2日(日)

●「松本竣介─読書の時間」展:2019年1月22日(火)-3月24日(日)

●開館30周年記念「松本竣介─子どもの時間」展:2019年4月16日(火)-6月16日(日)

 

※上記3つ、それぞれ「時間」に焦点をあてたテーマのもとに企画される松本竣介の企画展です。この全期間中、アトリエ再見プロジェクトもご覧いただけます。

 

 

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税制上のメリットについて

 

本プロジェクトは、税制上のメリット(控除)がございます。いただいたご支援金は、公益財団法人大川美術館への寄付金として受領いたします。

 

【個人の寄付】
税額控除が受けられます。


●公益財団法人大川美術館への寄付金は、税制上、税額控除の優遇措置が受けられます。
●相続により取得した財産の一部または全部を寄付した場合、寄付した財産に相続税が課税されません。

 

【法人の寄付】
損金算入の枠拡大を利用できます。

 

*詳しくは国税庁のサイトをご覧ください。

 

※Readyforからのご注意
本プロジェクトは名目上は「購入型クラウドファンディング」に当たります(寄付型クラウドファンディングではありません)。支援金が税務上寄附金として扱われるか否かについて、また個別の税金の取扱いについての詳細は、税務署または税理士等専門家にご相談ください。


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