私の名前はタグリード　羊を守り、ガザの女性の暮らしを守りたい

こんにちは。タグリードです。今日はクリスマスですね！今日はガザのクリスマスと文化についてご紹介します。

 

365平方キロメートルのガザ地区には約200万人が住んでいて、人口密度がとても高いです。2007年以降、人口増加、水不足、電力不足、失業率の高さ、様々な制裁などにより、ガザでの生活は耐え難いものとなっています。

 

＜ガザのクリスマス＞

 

ガザに住む人の大半はイスラム教徒ですが、キリスト教徒も約1000人います。その多くはギリシャ正教で、12月25日にクリスマスを祝い、カトリックの人は1月7日に祝います。キリスト教徒たちは、クリスマスイブにガザ市旧市街にある聖ポルフィリウス教会のミサに参加します。

 

 

イスラエルがガザ地区からの移動を厳しく制限しているため、キリスト教徒であっても、クリスマスを祝うためにエルサレムとベツレヘム（イエスの生誕地）に行くことは簡単ではありません。イスラエルからの許可が必要で、許可される人はほんのわずかです。

 

イスラム教徒は、ガザ市のメインストリートであるアル・リマル地区で、クリスマスという幸せな機会をキリスト教徒と共有し、クリスマスの季節の飾りつけやお店のイルミネーションを楽しみます。この時期には、ガザ地区のあちこちから人々がこの飾りつけを見に来て、お祭り気分に浸っています。ただ、とても混みあって、10分以上車が動かないほどの渋滞が発生しますが。

 

＜ガザの文化＞

 

ガザにはとても豊かな文化があります。

難民、ベドウィン、ガザ出身のガザっ子など、ガザに生きる人々の背景は多様で、それぞれのグループの伝統や習慣があります。しかし、一般的にガザに住む人はとても寛大で愛情深いです。突然の訪問客に対しても、お茶とケーキ、トルコやアラブのコーヒーに自家製のお菓子を添えて出迎えてくれます。

 

 

ガザの人々のグループごとに、それぞれの個性があります。例えば、ガザ出身のガッザーウィー（Ghazzawi）といえば、「スマギーヤ（Sumaqeya）」が有名です。これはスマック（Sumac：果実で、粉末にしてスパイスとして用いられることが多い。見た目は日本の「ゆかり」に近い）が大量に入っていることから名づけられ、他にも、肉、チャード（ほうれん草の一種）、ひよこ豆、玉ねぎなどが入っており、結婚式やイードのような重要な場面でとても人気のある料理です。

 

古くからガザ地区の人々の生活、文化、伝統の中心にあるのがオリーブです。365平方キロメートルのガザ地区のうち40平方キロメートルにオリーブの木が植えられており、ガザ地区のアイデンティティの一つとなっています。毎年11月末の収穫シーズンには、農家は家族を連れて畑に向かいます。男性は木に登ってオリーブを収穫し、女性はオリーブを収集・選別し、良質なオリーブで1年分のピクルスを作り、残りは搾油機を用いてオリーブオイルにします。

 

 

雨季や寒い雨の日には、女性はレンズ豆のスープを準備し、ファッタを作ります！とても簡単で手軽にできる料理です。

 

私自身は、普通のレシピではなくて、レンズ豆、クミン、塩、コショウだけでスープのベースを作ります。その方が健康的で栄養価も高いのです！スープ鍋にレンズ豆1カップ、玉ねぎ1個、にんじん4本、中サイズのじゃがいも1個、手のひらサイズのカボチャを少し入れ、水を加え、全ての材料が柔らかくなるまで、かき混ぜながら煮込みます。（この時、ふたをしないように注意！）さらに水を加えて混ぜ、沸騰したら火を弱めます。

 

その間に、玉ねぎ小1個を切ってフライパンに入れ、オリーブオイルで茶色になるまで炒めます。それをスープ鍋に加え、8分以上煮込み、塩、クミン、コショウで味を調えます。スープが完成したら、レモン汁を数滴と、クルトンを2，3個入れます。

 

 

さあ、これであなたもパレスチナ人のように、ファッタを作ることができます！深皿に小さく切ったパンを入れ、レモン汁とオリーブの果汁を少し加えます。そこに先ほどのスープを入れ、パンと混ぜて頂きます。お好みで、キュウリやナスのピクルス、オリーブ、ネギ、大根などを加えてみるのもオススメです。ぜひ作ってみてくださいね！