ご報告:クラウドファンディング終了から1年が経って
クラウドファンディング『骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会へ 大阪大学医学系研究科』
にご支援いただきましたみなさまへ
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私たちのクラウドファンディングが終了して、1年が経過しました。
多くのみなさまからいただきましたご支援をもとに、多くの方のお力をお借りしながら、動画や模型を制作しております。また、SNSや学会などで情報を発信し続け、骨盤臓器脱を知っていただけるよう努めております。このような活動を継続して行うために応援していただきました皆様に改めて感謝いたします。
助産師として勤務する中で、骨盤臓器脱が一般的に知られていない現状に直面して、情報の周知の重要性をより強く感じております。骨盤臓器脱に今悩んでいる方、そして今後悩む方が躊躇わず医療機関を受診できる社会を目指して、私たちチームは情報を発信し続けます。情報を広める仲間として、今後とも応援、ご協力いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
プロジェクト立案者 土居愛実
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これまでに「一般の方に向けた骨盤臓器脱についての説明動画」と「骨盤臓器脱の症状のある方へ向けた動画」の2つを作成することができました。また、骨盤臓器脱をわかりやすく説明するためのツールとして、「骨盤臓器脱ぬいぐるみセット」を作成し、その説明動画も作成することができました。
「一般の方に向けた骨盤臓器脱についての説明動画」
「骨盤臓器脱の症状のある方へ向けた動画」
「骨盤臓器脱ぬいぐるみセット」説明動画
(ユイワ株式会社 代表 北條さんが骨盤臓器脱ぬいぐるみセットを使用している様子)
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私たち京都市立芸術大学チームは、大阪大学のメンバーと協議を重ね、これまでに動画2本と骨盤臓器脱ぬいぐるみ30セットの制作を終えました。今は3本目の動画やウェブサイト、パンフレットの制作に取り組んでいます。制作するにあたっては、イラスト、アニメ、実写映像、各種素材加工法など、内容に最も適した表現手法・技法を選んで使用しています。これからも、骨盤臓器脱に悩む方々が一人でも減ることを願い、心をこめて制作活動を続けてまいります。
京都市立芸術大学チーム代表 辰巳明久
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また、骨盤臓器脱の予防方法である「骨盤底筋トレーニング」を楽しんで続けてもらえることを目指した動画も作成中です。これは本年度内には公開できる予定です。
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骨盤底筋トレーニングの動画を作成するにあたり、「みんなで筋肉体操」の谷本道哉先生、大阪大学産婦人科、大阪大学クリエイティブユニット、京都市立芸術大学チーム、日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会の理学療法士が一丸となって取り組んでいます。
骨盤底筋トレーニングは骨盤臓器脱の症状に悩む方だけでなく、予防の観点からも有益です。「明るく・楽しく」トレーニングを行うことで、自身の健康維持や向上に役立つ一助となることを目指しています。
骨盤底筋トレーニング動画作成責任者 文 美智子
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また、骨盤臓器脱についての情報を、より幅広い層のみなさまへ伝えるためにホームページの作成を、日本女性骨盤底医学会・日本ウィメンズヘルス・メンズ・ヘルス理学療法研究会の皆様に監修をしていただきながら今年度内の完成を目指して進めております。
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骨盤臓器脱基本情報サイトを作成するにあたり、大阪大学産婦人科、京都市立芸術大学チームを中心として、日本女性骨盤底医学会、日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会にご協力を頂きながら取り組んでいます。
骨盤臓器脱という言葉を聞いたことがない方に対して、また詳しく知りたい方に対して、親しみやすいイメージを使用して、分かりやすく正しい情報をお伝えできるように努めたいと考えております。骨盤臓器脱とは何か、どんな対処方法があるのか、どこの病院を受診すれば良いのか、実際にかかられた患者さんの経験談等々、みなさまに役立つ情報をお届けすることを目指しています。
骨盤臓器脱基本情報サイト作成責任者 小玉 美智子
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また、骨盤臓器脱の情報を伝えるためのコンテンツ作成とともに、学会などで積極的に情報発信を続けてきました。
<学会での展示>
2023.3.25/26 第16回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会 展示
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https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/249754
2023.10.13/14 第64回日本母性衛生学会総会・学術集会 展示
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/249756
<講演>
2023.3.25/26 第16回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会
「骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会」を目指したパブリック・リレーションズの実践」土居愛実
2023.4.11 神戸YMCA 講演
「胎児治療と骨盤臓器脱啓発の取り組みについて」 遠藤誠之
2023.6.25 第48回栃木県母性衛生学会学術集会
「骨盤臓器脱って、産科の病気?」遠藤誠之
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/273569
2023.6.26 大阪大学Diversity & Inclusionセミナー
「ヘルスリテラシーを高めよう!〜「骨盤臓器脱」ってご存知ですか?〜 遠藤誠之
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/273673
2023.8.6 第25回日本女性骨盤底医学会
「婦人科悪性腫瘍に合併する骨盤臓器脱の治療方針についての検討」小玉美智子
ワークショップ POP手術 実臨床におけるニーズとSDGsの検討
「骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会」を目指したパブリック・リレーションズ 遠藤誠之
2023.8.26 日本思春期学会 シンポジウム1
「女性のリプロダクティブヘルスと将来」
「骨盤臓器脱啓発の立場から」遠藤誠之
https://www.pw-co.jp/42jsa2023/program.html
2023.10.13/14 第64回日本母性衛生学会総会・学術集会 ランチョンセミナー
「骨盤臓器脱は産科合併症です」
https://www.congre.co.jp/jsmh64/luncheon_seminar.html
「骨盤臓器脱は産科合併症です」遠藤誠之
「よくわかる 骨盤臓器脱のお話」小玉美智子
2023.10.16 第12回大阪大学 健康・医療クロスイノベーションフォーラム
フェムテック分野における産学連携の可能性
「女性を知る。骨盤臓器脱を知る。」遠藤誠之
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/291451
<テレビ・ラジオ・雑誌・新聞など>
202212.8 タッキー816みのおエフエム
まちのラジオx大阪大学「骨盤臓器脱で悩む女性が受診しやすい社会へ」
2022.12.13 NHK大阪 「ほっと関西」
2023.1.18 朝日新聞夕刊
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/250146
2023.6.29 大阪大学ダイバーシティ&インクルージョンセンター 開催報告
https://www.di.osaka-u.ac.jp/2023/06/post-49626/
2023.8.21 大阪大学未来基金 活動報告書2023
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/282684
2023.8.26 メディカルトリビューン 「骨盤臓器脱をクラウドファンディングで啓発!」
https://medical-tribune.co.jp/news/2023/1003558529/
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/289313
2023.10.11 大阪大学ニューズレター NewsLetterA
「骨盤臓器脱」ひとりで悩まないで
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/story/2023/nl89_mimiyori_vol11
<企業ホームページでの紹介>
ABC少額短期保険株式会社
https://www.abc-hoken.co.jp/mother
ブロードマインド株式会社
https://www.b-minded.com/news/pressrelease/1199/
(株)北里コーポレーション
https://www.kitazato-pessary.com/
<相談会>
2023.1.13 21世紀懐徳堂 ラボカフェ
2023.3.4 吹田市レディース健康フェスティバル
https://readyfor.jp/projects/pop-art/announcements/256402
2023.10.25 「休養」に関する健康講座 「健やか親子の健康講座」
妊娠・出産・子育てに関するつもる話
<連携>
日本女性骨盤底医学会
日本ウィメンズヘルス・メンズヘルス理学療法研究会
https://www.jspt.or.jp/jsptwmh/
【収支報告】
寄付金額 10,630,000円
支 出: 4,845,609円
残 : 5,784,391円
*支出内訳
<手数料・管理費>
READYFOR手数料(14.85%)+5万円 1,628,555円
管理等経費(5%) 531,500円
部局管理等経費(5%) 531,500円
特許出願料 251,710円
骨盤臓器脱ぬいぐるみ製作費 777,086円
〃 送料 21,880円
動画製作費等 720,690円
学会参加(PR活動含)等(※) 367,890円
新聞記事掲載費 11,000円
消耗品 3,798円
※第16回日本骨盤臓器脱手術学会学術集会、日本女性骨盤底医学会第25回学術集会、
第42回日本思春期学会総会・学術集会、第64回日本母性衛生学会総会・学術集会
【これから、そして未来に向かって】
この1年間で、骨盤臓器脱を周知するためのツールが、着々と出来上がってきています。
まだ限定的ではありますが、それらを活用した学会や地域コミュティーでの情報発信によって、多くの方々に骨盤臓器脱への強い関心を持ってもらうことができています。
今後、私たちは、引き続き医療従事者として、この情報を医師、看護師、助産師、理学療法士等の各種専門学会、団体等へ伝え続けるための仲間になってもらい、共に情報を伝え続けるための方法を確立して、実践していける体制を作っていきます。
そして私たちの活動を応援してくださっている皆様には、それぞれの立場に応じて、
・医療従事者の皆様には、出産経験者や骨盤臓器脱が疑われる患者さんと接した際、適切な情報を提供することができる仲間になってほしい。。
・個人の皆様には、家族や友人、周りの方に、この情報を伝え続ける仲間になってほしい。そして、自分の体の状態に、耳をすませて、勇気を出して医療機関へ相談をしに行ってしてほしい。
・教育関連の方には、学生の皆様に、伝え続ける仲間になってほしい。
・企業の方には、従業員やその顧客の皆様に、伝え続ける仲間になってほしい。
・自治体・行政の方には、地域住民・国民の皆様に、伝え続ける仲間になってほしい。
骨盤臓器脱に今悩んでいる方、そして今後悩む方がためらわずに医療機関を受診できる社会を目指して、私たちチームは情報を発信し続けます。この広がりがどのような形となっていくのか、これからも報告を続けて行きたいと思いますので、連絡を楽しみにお待ちください。
骨盤臓器脱周知支援プロジェクトチーム一同を代表して、
遠藤 誠之