"命を守る"防災教育の加速へ。未来の災害に140年の教訓を。

日本赤十字社東京都支部

寄付総額

1,703,000円

目標金額 1,000,000円

寄付者: 80人

募集終了日: 2019年5月7日

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2019年04月16日 17:00

＃12 〜防災・減災とは〜新藤友博（青少年・ボランティア課）

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青少年・ボランティア課　新藤友博

過去の派遣先：阪神淡路大震災

新潟中越沖地震

東日本大震災（８回）　　　

皆様はじめまして、新藤と申します。

阪神淡路大震災から東日本大震災まで大きく変わったのは、避難所での被災者の生活環境でした。阪神淡路大震災での避難所環境は被災者の避難場所というだけで、食料は提供されたものだけ、プライバシーは無しトイレ・水源は避難所に設置されている個数だけ、ボランティアはおらず行政の職員が対応しているだけでした。

新潟中越沖大震災では、阪神淡路大震災での教訓が大分生かされ環境は改善されてはいましたが、避難者は辛い生活を余儀なくしなくてはなりませんでした。

東日本大震災は災害規模が大きくなり過ぎて、避難所生活や救護班の活動、こころのケア活動ついては、避難者や救護員についても想定外の出来事でした。

避難所環境は過去に比べると格段に進歩してはいるものの、避難所生活があまりにも長く、生活面から精神面の苦痛を受ける形に変わっていきました。

私は、東日本大震災では８回派遣されましたが、現地に行くたびに同じ避難所を訪れ何名かの被災者の方々とも顔馴染みになり、要望を言っていただくこともあり、生活面でのアイディアの提供をしてまいりました。

特に印象が強かったのは、「行政は何もしてくれない」「俺たちは無視されている」「ここの避難所には何も届かない」「怪我をして病院に行ったけど簡単な処置しかしてくれない」等の行政や治療に対する苦情でした。

今般、減災・防災・自助という言葉が頻繁に聞こえてきますが、実際に知識を持っている方はどの位いるのでしょうか。生命保険と同じで健康の時は特に気にかからないけど、病気になったときは大変助かる制度です。この、減災・防災・自助の知識を持っていれば、災害に遭遇する前や遭遇した時には大いに役に立つアイテムとなってきます。

「減災」とは、災害に遭うことは避けられないが、少しのアイディアで避難所生活等での苦痛を軽減する知識。

「防災」とは、災害による被害を少しでも防ぐ工夫と知識を身に着ける。

「自助」とは、自分で出来ることは他人に頼らず自分で行うこと。

「救急の知識」とは、自分で出来る簡単な処置の知識を得ておくこと。

災害をなくすことは不可能です。でも災害時の負担を軽減することは可能であり、我々は、災害時の負担を少なくする知識の提供が出来るような教材作製して、一人でも多くの方が知識を得られるように活動してまいりますので、本プロジェクトの趣旨をご理解いただきご協力をお願いいたします。

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