ロヒンギャ危機緊急支援へのご寄付のお礼と活動報告
この度はロヒンギャ危機緊急支援にご寄付をいただきましてありがとうございました。
ロヒンギャ危機の開始から1年。
セーブ・ザ・チルドレンはこの1年間で、緊急支援物資の提供や、保健、教育、子どもの保護などの分野で、354,304人の子どもを含む611,635人のロヒンギャの人々に支援を届けました。
バングラデシュにおけるロヒンギャの人々への緊急支援
●物資の支援
多くの人々は着の身着のままで避難キャンプに到着します。これまでに、米やレンズ豆などの食料を約60万人に届けたほか、シェルターキットを26,833家族、衛生用品を25,160家族、調理器具セットを27,492家族に提供しました。
●子どもの保護
子どもたちや少女たちが安心して過ごせる空間を86ヶ所開設し、47,000人以上の子どもを支えてきました。セーブ・ザ・チルドレンは、心理社会的支援を提供するほか、子どもの状況に応じてメンタルヘルスの専門機関などへとつないでいます。
●保健・栄養
コックスバザールに避難してきた5歳未満の子どもの6人に1人が急性栄養不良の状態に陥っています。経験豊富な医師や助産師が勤務するコミュニティーヘルスポスト(簡易的な診療施設)を9ヶ所で運営し、毎日約1,000人を診療しています。
●教育
教科書や文房具などの学習キットを提供するほか、4歳から14歳の子どもたちのための学習所を100ヶ所以上運営し、教育の機会を提供しています。写真右のサジダさん(12歳)は、「読み書きを習えるようになりました。新しい友達も好きです」と話します。
2017年8月25日以降、ミャンマー・ラカイン州北部で激化した暴力や人権侵害から逃れるため、この1年の間で、隣国バングラデシュに72万人以上の人々が避難しました。その半数以上が、18歳未満のこどもです。
家族の殺害や、家の焼き討ちなどの恐怖を体験した子どもたちが、命の危機にさらされながらたどり着く難民キャンプ。仮設シェルターが密集し、人口は過密状態で、感染症流行のリスクは極めて高く、栄養不良の状態にある5歳未満の子どもたちも多くいます。
そのような状況に対し、セーブ・ザ・チルドレンは、食料・衛生用品やシェルターの提供、保健センターや「こどもひろば」の運営など、ロヒンギャの子どもたちとその家族への支援活動に継続的に取り組んでいきます。
改めましてこの度の皆さまのご支援に心より御礼申し上げます。