ご報告と御礼
このたびは、「能楽の文化を絶やさぬ為に。五流儀が結集する、新しい形の七公演」プロジェクトにご支援いただき、まことにありがとうございました。
3月1日の「渋谷能 第一夜 翁」を皮切りに計7回の公演を無事開催いたし、12月6日にこの企画の最終回である「渋谷能 第七夜 舞囃子五曲」にて千秋楽を迎えることができました。クラウドファンディングのご支援者をはじめとするお客様で毎回会場はいっぱいとなり、関連企画である事前講座、アフターパーティーにも多くの方にご参加いただき、厚く御礼申し上げます。
「どうやって能を観たらいいか分からない」を解消し能楽に親しんでいただける事、また、次代を担う若い能楽師がたくさんいる事を知っていただく事を目標にスタートした企画ですが、公演のアンケートや直接お客様から伺うお話にも、ご好評の声を多くいただき、つたない運営ながらも目標はクリアできたのではと関係者一同安堵しております。
第一夜では能の神聖な儀式として演じられる「翁」(宝生流宗家 宝生和英)とこの先シテ(能の主役)を務める五流儀の能楽師によるトーク、第二夜から六夜までは「熊野」(金春流 中村昌弘)、「自然居士」(喜多流 佐々木多門)、「藤戸」(宝生流 髙橋憲正)、「井筒」(観世流 鵜澤光)、「船弁慶 白波之伝」(金剛流 宇髙竜成)をそれぞれ上演し、第七夜ではふたたび五流儀が揃い舞囃子で技を競い合いました。
(3月1日「翁」宝生和英/五流儀シテ方によるトーク)
関連企画の事前講座やアフターパーティーは、出演者の生の声を聞けると好評でした。また出演者の側からも、お客様から率直な感想を聞く機会があることを喜ばれました。パーティーでは、「渋谷能」で知り合ったお客様同士の交流も盛んに行われていました。
(出演者による事前講座/アフターパーティーのお食事)
皆様からご支援いただいた資金は、出演者の出演料、チラシやプログラム等の作成、会場使用料などの費用不足分に充てさせていただきました。
リターンにつきましては、「渋谷能 オリジナルステッカー」をご支援いただいた皆様に発送し、公演レポートは現在第五夜までメールにてお送りしております。第六夜、第七夜のレポートは鋭意制作中ですので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
公演終了後のバックステージツアーやお稽古体験では、普段なかなか上がる事のできない能舞台で能楽師の稽古を受けたり、ゆっくりと能楽堂の解説をお聞きいただきました。
シリーズ公演の演能写真付きお礼状は、ただいま写真の選定とお礼状の作成をしております。お届けは年明けになりますがどうぞご了承ください。
そして、今年の企画の成果や反省点を踏まえまして、来年もぜひ「渋谷能」を継続していきたいと考えております。詳細は改めてセルリアンタワー能楽堂のホームページ等で発表いたしますので、引き続き応援していただけますと幸いです。
https://www.ceruleantower-noh.com/
改めてお礼を申し上げますと共に、今後共どうぞよろしくお願いいたします。
セルリアンタワー能楽堂