スカイツリーから世界の階段女王への挑戦

みなさま

今回は、４月上旬に行われましたスカイスノーVERTICAL大会の出場報告です。

スカイスノーとは、スカイランニングの冬季種目です。
マイクロクランボンという足裏全体を覆うアイゼン（金属製の爪がついた登山用具）を
装着して、雪山を駆け上るレースだそうです。

スカイスノーにはCLASSICAL（距離が長め）、とVERTICAL（距離が短め）の２種目があり、
沢田さんはVERTICALに出場しました。

こちらのページにある動画をご覧いただくと、イメージが湧くことと思います。
https://youtu.be/J9k53QtqsgU?list=TLGGiHaeRHa3XT0yMTA0MjAyNA

嬬恋スカイラン　大会HP
https://www.tsumagoiskyrun.com/skysnow

3.5kmで標高差610mという数字からでも、スキー場を駆け上るイメージからでも
かなりの急こう配を、しかも雪上を行くのですから、雪のない山とはまた別のハードさが
あると思います。

沢田さんはスカイスノー種目の出場は今大会が初めてでした。
そして、この種目の「全日本選手権」にあたる大会において、初優勝を果たしました！
しかも今年のスカイスノー種目の世界選手権に出場した2名の日本代表選手を抑えての優勝となりました。

詳しい結果はこちら
https://skyrunning.jp/2024/04/08/2024-skysnow-japan-champs-2/

沢田さんはステアクライミング（階段競争）でトップを目指すアスリートですが、
ステアクライミングと兄弟競技ともいえるような、スカイランニングのバーティカル、スカイスノー競技においてもトップクラスと言えると思います。

共通しているのは、どの競技も急こう配を昇るため、高い心肺機能が求められることと、
脚だけでなく上半身も含めた全身を使って登るスキルが必要なところかなと思います。

加えてスカイスノーは雪という天候によって、コース条件が大きく変化する要素もあるので
そこもうまくこなす（選手はきっと大変）必要があるように思います。

沢田さんにとって新たなチャレンジのレースに出場したこと、そこで結果を残したことは、
アスリートとして、また一つ進化したレース経験だったろうと思います。
冬場の北海道は雪があるので、練習環境は厳しくなりますが、スカイスノーにおいては
北海道の雪のある環境が、背中を押してくれたともいえるかもしれません。

引き続きの沢田さんのアスリートとしての進化を応援していきたいと思います。

小柳　知子