介助犬との生活が夢。言語と身体に障がいがある12歳の少年の挑戦

介助犬との生活が夢。言語と身体に障がいがある12歳の少年の挑戦

寄付総額

1,567,000

目標金額 1,000,000円

寄付者
156人
募集終了日
2018年10月15日

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2019年11月12日 16:34

介助犬との生活が夢。12歳の少年の挑戦

ご支援者各位


拝啓 晩秋の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、昨年の8月末にスタートしたプロジェクトが無事終了いたしました。皆様には多大なるご支援を頂き、得られた結果はご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

 


【結果報告】
今回のプロジェクトは、現在施行されている補助犬法がこの先どの様に進化すべきかを考えたときに役立つ情報の一つになればという思いも込めて進められました。結果的には想定外の問題にも直面することとなり思うように進まない場面もありましたが、今まであまり触れられてこなかった小児リハビリの現状についても僅かながらも情報を発信できる機会になったことは成果の一つではないかと思っております。

 

 

 身体障害者補助犬法の対象者は18歳以上です。障がい児の旭くんは現在13歳。彼が18歳になった時に、すぐにでも介助犬使用者トレーニングが始められるようにとご家族の希望で介助犬に触れ始めようという趣旨でこのプロジェクトがスタートしました。

日本介助犬福祉協会

 

期間中行ったことは
1.身体障がい児の家族が抱える問題と脳性小児麻痺の把握
2.脳性小児麻痺を抱える子供の「小児リハビリ現場」の観察
3.介助犬と障がい児の可能性の考察
4.介助犬がもたらすリハビリへのメリットの考察

 

 

【1.身体障がい児の家族が抱える問題と脳性小児麻痺の把握】

日本介助犬福祉協会
旭くんは1,222gで産まれました。キャプション


身体障がいが、いつどのくらい進行してしまうか予測がつかないため、旭くんのご家族は一秒でも無駄に出来ないと必死に彼をサポートしています。

旭くんが抱えるアテトーゼ型麻痺によって、嚥下機能に支障があり、背中が曲がる側弯症を発症しており、治療も困難な麻痺で、手足の動きは自分でも止めたいと思っても止めることが出来ない大変苦しい状態なのです。しかし知的障害は無いのですが、顔面のしゃべる筋肉も麻痺しているため言葉のコミュニケーションも出来ません。そういう状態ですので、彼の心理を把握する情報は、僅かな声の変化や動きで判断するしか無いため、ご家族も非常に苦労されています。


介助犬使用の夢を叶えるためにも、我々もご家族とともに旭くんが発信する僅かなサインを察知しなくてはなりませんので、アテトーゼ型麻痺を抱える方と介助犬がパートナーになるためには、通常通り介助犬を育成するだけではなく、新たなコミュニケーション手段を考えていくことも大きな課題となります。

日本介助犬福祉協会
なんとか介助犬に気持ちを伝えたい旭くんキャプション

 

【2.脳性小児麻痺を抱える子供の「小児リハビリ現場」の観察】
小児リハビリの現場は、一般的にはあまり知られておりませんので、今回は現場にお邪魔して観察をさせていただきました。

日本介助犬福祉協会
自分の意志とは違う動きをしてしまう筋肉の動きを調整するリハビリの様子キャプション

旭くんにとって、日常のほとんど全てがリハビリと言っても過言ではありません。

障がいの進行もあるため、常日頃からその進行と争いながらリハビリを進めなくてはならない状態です。また、小児リハビリが受けられる場所も限られているため、リハビリにも限界があり、ましてやご家族の体力にも限界があります。このプロジェクトをきっかけに少しでも多くの方にこういった現状を知って頂き、それが今後のサポートに繋がってゆけばと願っております。

日本介助犬福祉協会
自分の意志とは違う動きをしてしまう筋肉の動きを調整するリハビリの様子キャプション

 

【3.障がい児と介助犬の可能性について】
これは家族単位で介助犬を所有する(スキルドコンパニオン)法律ができることが望ましいという結論に至りました。現行の補助犬法には当てはまらない概念ですので、将来的に制度も進化していくように呼びかけを続けてまいります。

日本介助犬福祉協会
親と共に介助犬とリハビリする場面。この日のために旭くんは一生懸命ボール投げを練習したキャプション

 

【4.介助犬がもたらすリハビリへのメリットの考察】
お母様の弘子さんは旭くんの夢は「介助犬と暮らすことが夢」と言います。今回のプロジェクトもその「夢」からスタートし、少しずつですが前進しました。介助犬はリハビリの中で十分に役立つということが今回の活動の中でも十分に把握できましたので、介助としてのメリットは確実にありますし、補助犬法にはそぐわないのですが、介助犬が居ることで家族全員が癒やされる場面もあるということは否定できない事実でもあります。介助犬使用者だけがメリットを受けるのではなく、介助犬使用者とその家族も、介助犬が居ることにより大きな恩恵を受けるのは間違いありません。過酷な小児リハビリを支える上で、介助犬が心の支えにもなりうるでしょう。※補助犬法が進化すれば、これらの夢も叶えられる日が来ることでしょう。

日本介助犬福祉協会
リハビリ中に後方に倒れそうになった場合、介助犬が支えるイメージ

 

【まとめ】
プロジェクトを通じて見いだせた今後の課題 【我々が考える「改善が必要な点」】
1.「身体障がい児とその家族で所有できる補助犬制度の必要性」
    2.「医療現場への介助犬受け入れ義務化」
    3.「医療関係者への補助犬知識の普及啓発の強化」
    4.「エモーショナルドッグの可能性の検討」
    5.「家族単位で所有できる補助犬の検討」
    6.「小児リハビリの環境改善」

今後の大きな課題としては上記6つのが考えられます。6の「小児リハビリの環境改善」以外は、補助犬法が進化することで解決されるとこですが、そう簡単なことではありませんが、例えば、医療関係者の方々だけでももう少し受け入れ対して積極的になって頂ければ世の中も大きく変わるのではないでしょうか。今後もこういった研究等を進めで少しでもお役に立てるように努力を続けてまいる所存です。

 


【最後に・・・】
このレポートだけではお伝えしきれないことが沢山ありました。最後に、一つお伝えしたいのですが、身体障がい児をもつ家族は、「私たちがこの子の面倒を見れなくなる時はかならず来る。その時が心配」という不安を抱えていらっしゃいます。また、お子様方が体調不良を起こす確率も低くはないため、少しで時間を無駄にしたくないという思いがあるのです。私たちはその想いに介助犬と共に寄り添い、できる限りお手伝いをさせて頂きたいと思い活動しております。 


 一般的なクラウドファンディングでは半年で結果を出さなくてはならないケースも多い中、今回扱ったテーマで得られる結果はとても地味なものでしたが、そこに理解を示してくださったご支援者の皆様に心より感謝申し上げます。


 今後もこの活動は継続して行ってまいりますので、引き続き見守っていただければ幸いです。この度は皆様に多大なるご支援を頂き、その結果はご支援の賜物と心より感謝申し上げます。今後ともご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
PS:今日も旭くんは全力で頑張っています!

 

令和元年11月吉日
社会福祉法人 日本介助犬福祉協会
理事長 川崎 芳子

日本介助犬福祉協会
(左)上手く行かないときは機嫌も悪くなるよね。(右)歩行器で歩く練習中キャプション

日本介助犬福祉協会

【収支報告について】

費用内訳
9月以降は、台風15号の被害により当協会施設も被害を受けてしまった関係により、予定していた内容が実施できず多少内容が異なってしまいましたが、ほぼ当初の予定通り実行することが出来ましたのでご報告致します。

 

(年間)インストラクター2名分の費用:960,000円 
(年間)交通費:283,110円
(年間)レッスン犬貸与費:240,000円  
(年間)諸雑費:78,340円
==============
金額合計: 1,561,450円 (当初見積もり 1,680,000円)

 

なお、支援金額10,000円以上の支援者様にはより詳細なレポートを順次郵送致しますので、今しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。


 

ギフト

3,000


【みなさんの応援が集まって大きな力になります!】

【みなさんの応援が集まって大きな力になります!】

●感謝の気持ちを込めてサンクスメールをお送りします。

●寄付金受領書
支援者様は、確定申告等行うことで税制上の優遇措置を受けることができます。

※複数口でのご支援も可能です。ご自由にご支援金額をご調整いただければと思います。

寄付者
94人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2018年11月

10,000


【旭くんの介助犬との生活までの道のりを応援!】フォトレポートつき

【旭くんの介助犬との生活までの道のりを応援!】フォトレポートつき

●サンクスメール

●旭くんと介助犬のトレーニングのご報告をお写真と一緒にまとめてお送りします。(PDF)

●寄付金受領書
支援者様は、確定申告等行うことで税制上の優遇措置を受けることができます。

※複数口でのご支援も可能です。ご自由にご支援金額をご調整いただければと思います。

※配送予定月は、フォトレポートを送付する月です。その他のものは順次お送りいたします。

寄付者
50人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

30,000


【ブロンズサポーター】

【ブロンズサポーター】

●サンクスメール

●旭くんと介助犬のトレーニングのご報告をお写真と一緒にまとめてお送りします。(PDF)

●日本介助犬福祉協会のホームページにお名前を掲載いたします。

●寄付金受領書
支援者様は、確定申告等行うことで税制上の優遇措置を受けることができます。

※複数口でのご支援も可能です。ご自由にご支援金額をご調整いただければと思います。

※配送予定月は、フォトレポートを送付する月です。その他のものは順次お送りいたします。

寄付者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

50,000


【シルバーサポーター】

【シルバーサポーター】

●サンクスメール

●旭くんと介助犬のトレーニングのご報告をお写真と一緒にまとめてお送りします。(PDF)

●日本介助犬福祉協会のホームページにお名前を掲載いたします。

●寄付金受領書
支援者様は、確定申告等行うことで税制上の優遇措置を受けることができます。

※複数口でのご支援も可能です。ご自由にご支援金額をご調整いただければと思います。

※配送予定月は、フォトレポートを送付する月です。その他のものは順次お送りいたします。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

100,000


【ゴールドサポーター】

【ゴールドサポーター】

●感謝状をお送りします。

●旭くんと介助犬のトレーニングのご報告をお写真と一緒にまとめてお送りします。(PDF)

●日本介助犬福祉協会のホームページにお名前を掲載いたします。

●寄付金受領書
支援者様は、確定申告等行うことで税制上の優遇措置を受けることができます。

※複数口でのご支援も可能です。ご自由にご支援金額をご調整いただければと思います。

※配送予定月は、フォトレポートを送付する月です。その他のものは順次お送りいたします。

寄付者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年10月

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