学生からのメッセージ１：医学部医学科6年 熊田 佳那子さん

大変多くのご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。宮城県仙台市の桜も満開となり、東北大学は新学期を迎えました。本日から数回に渡り、進級の喜びを胸に勉学に邁進する本学医学部生からの応援メッセージを紹介していきたいと思います。初回の本日は、医学部医学科6年の熊田佳那子さんです。

医学科5年生の実習では、胸部聴診やエコー検査、心肺蘇生、腹腔鏡手術など多くの診療科の実習でスキルスラボを利用しました。

特に印象に残っているのが、麻酔科のシミュレーション実習です。学生が3人1組になって精巧に作られた患者さんの模型（シミュレータ）に挿管し、麻酔をかけ、患者さんの変化に対して適切な対応をする、というものでした。

この実習に向けて、私達は気合を入れて教科書で勉強し本番に臨んだのですが、手術室では先生が1人で難なくやっていたことでも、いざシミュレータを目の前にしてみたら大慌て。挿管もなかなか管が入らずSpO2(血中の酸素の値)が下がっていき、呼応するように私達の顔も真っ青になりました。いくら机上で勉強をしても、臨床の技能は手を動かさないと学ぶことができないと痛感しました。

実際の臨床の現場に入る前に、シミュレータ実習で繰り返し練習をし、手技や知識を身に付けることはとても大切なことだと思いました。
今後もスキルスラボを利用し練習を重ね、多くの患者さんを救える医師になれるよう精進していきたいです。