新しい復興の形、被災地の住民で作り上げるミュージカルを公演！

みなさん、こんにちは！
東北ミュージカルプログラム、プロデューサーの木村です。

日曜日の練習の様子をミュージカルスタッフの木村に書いてもらいました！苗字が同じですが別人です(笑)。彼女も昨年第1期東北ミュージカルから参加して、今回はスタッフを務めています。彼女の視点でのこの東北ミュージカルへの想いをお読みください。
 

↓↓↓


第2期東北ミュージカルスタッフのayaca（木村綾香）です。

さて、本番まで55日となった10日、11日の練習。
GW明けの久しぶりの練習となり、前半シーンの振り返りをしたり、ついに後半シーンの練習も始まりました。本番まで55日だなんて、もうこのメンバーと練習出来る日も残り半分しかないと考えると、なんだか寂しくも思えてしまいました。

後半シーンの練習は、戦争、争いが終わって怒りや悲しみに苦しむシーン、そこから立ち上がろうとするシーンがあり、今までの楽しいシーンとは一転して暗いシーンが多く、気持ちまで落ちてしまう程です。そんな中、集中力を切らさず、キャスト全員がシーンを理解しようとしたり、感情を表現しようと真剣に取り組んでいました。




キャスト全員が素人であるのに、練習が進むにつれて表情に大きな変化が見られました。「怒り」や「悲しみ」を表現することは難しいと始めは思いましたが、キャストの表情からその感情が感じ取られるようになり、体育館中が異様な空気に包み込まれていました。

それは、震災を経験した私たちだからこそ、自然と溢れてきた表現や気持ちなんだろうと感じました。

【戦争・争い】＝【震災】⇒【復興】

そのように重ねて捉えてしまいます。

歌の歌詞がその感情そのものに重なってしまう部分が多くあります。

　　争いはいつの日も　何もかも奪うもの
　　私にもあなたにも　傷跡を残していく
　　この悲しみをこの痛みを　繰り返したくはない
　　始めようか　この場所から
　　歩きだそう　今ここから
　　失くしたもの　想いながら
　　僕らひとつの空を見上げよう

　　　　　（Rebirth ～未来へつなぐ鼓動～　より）

自然と涙が溢れてしまうキャストもたくさんいました。
言葉にできなくても、それぞれ思っていたことはきっと同じ感情なのでしょう。
だからこそ、東北1期の公演は、他の期には表現できない本当の【生きる力】を見せることができ、良い公演となったのだと思います。
2期でも、また新たな形で東北らしさを表現できると思っています。

私たちは今を生きている。
辛いことを乗り越え、前を向いて歩き出しています。

このコモンビートに出会えたことで、
外に出ることができるようになった人、
表情が明るくなった人、
前を向いて歩き出すことができた人、
生きる楽しみを見つけ出すことができた人、
様々な変化があった人がたくさんいます。

私たちだけでは、この公演を実現することはできませんでした。
たくさんの方のご支援に本当に感謝しています。

そんなことを改めて感じた先週末の練習となりました。

このご恩は本番の成功でお返ししたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。

＞　東北ミュージカルプログラム公式ページ(NPO法人コモンビートWEBサイト)