世阿弥&神戸三田ゆかりの幻の能《鼓の瀧》を300年ぶりに復活したい
世阿弥&神戸三田ゆかりの幻の能《鼓の瀧》を300年ぶりに復活したい

支援総額

1,710,000

目標金額 1,500,000円

支援者
76人
募集終了日
2022年9月8日

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2022年08月08日 17:28

世阿弥の命日 付「天、花に酔ゑりや」について

天、花に酔ゑりや

本日8月8日は世阿弥の旧暦での命日です。世阿弥の没年は不明なので、現代の暦に換算した場合の日付は、残念ながら分かりません。

 

さて、世阿弥と、現在復活(復曲)上演を目指してクラウドファンディング実施中の《鼓の瀧》について、本文には「世阿弥自身が謡っていたことは確実」と書きました。その根拠は世阿弥の芸談『申楽談儀』12段にある、以下の一節です。

 

「『天、花に酔ゑりや』、『り』 ときりて『や』 と謡ふべし」

 

この「天、花に酔ゑりや」とは、《鼓の瀧》の中では、鼓の瀧周辺に咲き誇る桜の花の見事さを謡い上げた箇所の一句です。ここを謡う際には「り」の部分で一度切って、改めて「や」と謡え、という意味で、謡い方の注意・指導の際の言葉が記録されたのかと思われます。

 

この部分は、長い間、「天花に酔ゑりや」だと理解されてきた部分でした。といいますのも、現代も演じられている能の《田村》《小塩》《大江山》などには「天も花に」という形で謡われているからです。

 

しかし、この箇所を、『申楽談儀』諸本調査の結果、「天、花に酔ゑりや」とした方が良いとしたのが、戦後の能楽史や世阿弥伝書研究をリードした能楽研究者の表章(おもて・あきら)氏です。

 

そして、「天、花に酔ゑりや」が《鼓の瀧》に存在することを指摘したのは戦後、「世阿弥の再来」とまで言われて、一世を風靡した能楽師・観世寿夫(かんぜ・ひさお)氏でした。

 

それ以来、『申楽談儀』のこの一節は、《鼓の瀧》を指し示すとするのが通説となっています。詳細は、表章氏の「観世寿夫の研究的なる著述の背景」(『観世寿夫著作集1 世阿弥の世界』平凡社、1980年所収)に記されていますが、能楽研究と実技の交わった姿を見せる大好きな話です。

 

戦後の能楽研究上の、一つのエピソードの紹介でした。

リターン

5,000+システム利用料


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【リターン不要の方向け】鼓の瀧サポーター5,000円

●感謝のメール
●パンフレットにご支援者様として記名

※記名は企業名やニックネームなども可能です
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は、サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

10,000+システム利用料


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《鼓の瀧》復活初演招待&動画視聴権

●能《鼓の瀧》復活初演に招待(1名様) また当日お越しいただけない方向けに、当日撮影した動画を後日ご覧いただける視聴権
●感謝のメール
●パンフレットにご支援者様として記名

※記名は企業名やニックネームなども可能です

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月

5,000+システム利用料


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【リターン不要の方向け】鼓の瀧サポーター5,000円

●感謝のメール
●パンフレットにご支援者様として記名

※記名は企業名やニックネームなども可能です
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金は、サービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

10,000+システム利用料


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《鼓の瀧》復活初演招待&動画視聴権

●能《鼓の瀧》復活初演に招待(1名様) また当日お越しいただけない方向けに、当日撮影した動画を後日ご覧いただける視聴権
●感謝のメール
●パンフレットにご支援者様として記名

※記名は企業名やニックネームなども可能です

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年2月
1 ~ 1/ 8

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