幻の能《鼓の瀧》300年ぶりの復活上演が実現しました
お世話になっております。
能楽と郷土を知る会の朝原でございます。
令和4年11月22日に、兵庫県三田市・三田市総合文化センター(郷の音ホール)大ホールにて、能《鼓の瀧》の300年ぶりの復活上演が行われました。
主催者として催しの作りとして、行き届かなかった点、今後に乗り越えるべき反省点は、様々にございますが、能としては、思っていた以上の素晴らしい出来栄えになったと自負しております。
復活上演を行うことができたのは、クラウドファンディングにてご支援いただきました、皆様のご支援があったからこそと深く御礼申し上げます。
当日最初は旭堂南龍さんによる講談《西行鼓ヶ滝》を導入に。
その後、南龍さんと《鼓の瀧》シテ(主演)の能楽師・山中雅志さんによる解説を、主催代表の朝原の司会にて、行わせていただきました。
その後、三田藩ゆかりの演目の仕舞を4番ご覧いただきました後に、能《鼓の瀧》の復活上演でした。
皆さまからご支援頂いた資金は、復曲への監修者・出演者への謝礼、会場費などに使用させていただきました。
チケットおよび配信URLの返礼品については、現在徐々に発送させていただいております。謡本や冊子については、今週発送させていただきましたので、そろそろか、遅くとも来週頭には到着するかと思います。もし届かない場合は、郵便事故なども考えられますので、お知らせいただけましたら幸いです。そのほかの返礼品については、もうしばらくお待ちくださいませ。
この上演をもちまして、能《鼓の瀧》復活上演(復曲)プロジェクトは一段落しました。
しかしながら、弊会「能楽と郷土を知る会」の、能楽を通じ、地域の歴史の掘り起こす活動は、今後も続いてまいります。
復活させた《鼓の瀧》を、今後生かしていくことが、弊会に課された課題です。
ありがたいことに早速ではありますが、今年12月20日(火)には鳥取で、半能という後半部分のみの上演ではございますが、再演が決まっております(ECOろうそく能 鳥取特別公演)。
また、毎年開催している「こうべさんだ能・狂言子ども教室」にて、地域の子どもたちへ伝えていくという形も想定しております。
ともかくも、今回、《鼓の瀧》という地域ゆかりの演目を復活させることができたこと。そのことは、皆様のご支援あってのことだと改めて感じております。そのことに深く感謝させていただいて、最後のご挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。