合唱にかける想い。「土浦市民合唱団による第九の演奏会」の思い出。

 

田宮 菜奈子です。

早速ご支援をいただきました皆様、誠にありがとうございます！

 

今日は今回のプロジェクト発案のきっかけにもなった、「土浦市民合唱団による第九の演奏会」についてお話をさせてください。

 

合唱のもつパワーを感じた、非常に思い出深い経験でした。

そんな想いを皆様と共有できればと思います！

 

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1982年12月12日、茨城県土浦市で初めて行われた渡邊暁雄指揮による土浦市民合唱団による第九の演奏会は、若い響きが素晴らしいと大好評であつた。

 

しかし、その数ヶ月前までは、団員不足で、開催自体が危ぶまれる状態であった。指導者佐藤は、団員に窮状を説明し協力を仰いだ。ここ地域で初めて、一流の指揮者をお迎えし開催されようとする音楽の一大イベントがそのような状況になっている事に、団員の1人であった筑波大学医学生の心が動かされた。

 

そして、佐藤と協力をし、医学生の参加を仰ぐこととした。幸いなことに、初代学群長の寄付によるグランドピアノが医学部の教室に設置してあった。

 

そして指導者に、大学の教室に指導に来ていただく、学生価格を設定していただくことを提案し、各学年の教室に「地域で初めての演奏会を成功させたい！力を貸してください！」とお願いをして回った。

 

 

 

その声に、全学年合わせて60名余が集まった。高校時代に歌ったことがある学生も少なからずいて強力メンバーとなった。

そして昼休みに始まった練習。

 

本格的な指導者による発声の基本から、ドイツ語、譜読み…そして12月の本番までには素晴らしい仕上がりになっていった。学年や学部を超えた知らぬ学生同士、そして市民が歌で1つになり、それは感動的な舞台となった。舞台に乗らない学生や教員も、聴衆として共に感動した。

 

 

あれから40年。

 

共に歌った仲間も還暦を超え、公衆衛生を含めそれぞれの分野で活躍している。あの青春のひと時の感動は、それぞれの心の中の、セピア色の、しかし忘れえぬ思い出の1ページとなっている。

 

あの共にみんなで歌う感動を再びと思い続けていた学生の思い、そして、試練の月日を経て再び歌うことができるようになった今こそ、再び共に喜びを分かち合う時であると感じた、そんな仲間の思いの結集が本企画である。