シン・山梨大学ワインプロジェクト 終了報告
【感謝のご挨拶】
このたびは「日本ワイン研究の礎『山梨大学』の情熱で造るALL山梨大学ワイン!」に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。
皆さまのご協力のおかげで、本プロジェクトは無事に進展し、2024年ヴィンテージの「シン・山梨大学ワイン 甲州」および「シン・山梨大学ワイン マスカット・ベーリーA」を販売することができました。加えて、新圃場の造成など、次のステージへ向けた準備を進めることができました。皆さまの温かい応援に、心より感謝申し上げます。
【プロジェクトの進捗と成果】
● 「シン・山梨大学ワイン2024」販売
2024年に収穫し仕込みを行った「シン・山梨大学ワイン2024」は、学生と教職員が一体となって醸造した記念すべきヴィンテージとして、2025年夏に数量限定で販売を開始いたしました。販売開始と同時に大きな反響をいただき、おかげさまで現在、完売に近い状況となっております。

ご購入いただいた皆様からは、
「学生たちの努力の結晶を味わえて感動した」
「研究を応援していることが実感できる」
「次のヴィンテージも楽しみにしている」
といった温かい応援の声を数多く頂戴いたしました。
また、新聞・雑誌・テレビ等の各種メディアにも取り上げられ、「地方国立大学の新たな挑戦」として広く報道されました。これは、プロジェクトへの注目度の高さと山梨大学のワイン科学研究の可能性を改めて実感する貴重な機会となりました。
学生にとっても、自らの手で関わったワインが社会に届けられる瞬間は大きな励みとなり、学びと意欲をさらに大きく後押ししています。
● 2025年ヴィンテージ「シン・山梨大学ワイン」の状況
今年は記録的な猛暑の夏となりましたが、糖度と酸度のバランスを考え、甲州、マスカット・ベーリーAとも早い収穫を行いました。これまで以上に清らかな酸と柔らかい果実味を実現できるように醸造工程を工夫いたしました。現在は低温で熟成中です。2026年の販売に向け、学生・教員・スタッフが一丸となって瓶詰め・ラベル張りまで取り組んでいきます。

● 未来への挑戦 ― 新圃場の造成と研究の展開
更なる温暖化を見据え、標高480メートル・富士山を望む新しい圃場の造成にも着手しました。これは、研究教育の持続性と温暖化対策の品種試験、醸造用ブドウの新たな可能性を探るための重要なステップです。新圃場では、温暖化に対応したブドウ品種や、低環境負荷栽培など、未来志向の研究テーマに基づく実証試験を行う予定です。これにより、山梨大学が目指す「日本ワイン研究の中核拠点」としての取り組みを、より一層深化し、100年先まで続くワイン造りを実現させてまいります。
【収支報告】
皆様からご支援いただいたご資金は、下記のように大切に活用させていただきました。
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費目 |
金額 |
内容 |
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醸造設備・資材費 |
¥4,103,281 |
小型タンク・機器備品などの購入 |
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圃場整備費 |
¥1,404,775 |
圃場整備、苗木購入 |
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ワイン販売経費 |
¥721,864 |
ワイン瓶・ラベル・化粧箱 |
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プロジェクト広報費 |
¥57,667 |
パンフレット制作など |
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その他 |
¥227,918 |
リターン品加工・発送、郵便など |
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READYFOR手数料 |
¥1,287,495 |
プラットフォーム利用手数料 |
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合計 |
¥7,803,000 |
*残金はございません
【今後の展望】
本プロジェクトは、単なる「大学ワインづくり」にとどまるものではありません。
山梨大学が「研究・教育・地域連携を融合した、未来の日本ワインの創造拠点」としての役割を担い、学生たちが現場でブドウ栽培から醸造、熟成、販売に至るまで実践的に学ぶことで、世界と渡り合える知識と技術を身につける教育の場でもあります。こうした経験は、座学での学びだけでは得られない貴重な財産となり、次世代のワイン人材の育成に直結しています。
さらに、本プロジェクトは大学の枠を超え、地域の生産者やワイナリーとの連携を深めることで、山梨全体のワイン産業の発展にもつながっています。研究成果が地域に還元され、地域の声が教育に生かされる「双方向の循環」を築くことを目標にしていることも大きな特徴です。
2026年以降は、新圃場における多品種試験や低環境負荷栽培試験を本格化させるとともに、新品種を活用した醸造・熟成技術の高度化にも挑戦してまいります。これにより、「シン・山梨大学ワイン」を単なる教育教材にとどめるのではなく、持続的な研究・教育資源として進化させ、世界に誇れる日本ワインの可能性を切り拓いていきます。
私たちは、学生が挑戦し、地域と共に成長し、未来の日本ワインを創造するこのプロジェクトを、継続的に発展させていきます。皆様からの温かい応援が、その歩みを大きく後押ししていることをあらためて実感しております。
【最後に】
本プロジェクトは、皆様からのご支援なくして実現することはできませんでした。「ALL山梨大学ワイン」という挑戦は、まさに「ワイン県やまなし」の知恵と力が結集した成果です。ご支援いただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
今後とも山梨大学ワイン科学研究センターの歩みに、温かいご支援とご注目を賜りますようお願い申し上げます。
山梨大学ワイン科学研究センター
シン・山梨大学ワインプロジェクト一同
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