「山の恵みの映画たち2019」は無事終了いたしました。
皆さまへ
この度は大変お世話になりました。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019プレイベント「山の恵みの映画たち2019」の開催につきまして、多くのご支援と応援を賜り、心から感謝申し上げます。
「山の恵みの映画たち2019」は、2019年3月15日〜17日(一部の作品は21日まで上映)の3日間を中心に、多くの方々からご参加をいただき盛況のうちに無事開催することができました。
これもひとえに、このプロジェクトへの皆様方の具体的なご支援と山形国際ドキュメンタリー映画祭への暖かい応援の賜物と、役員・職員一同、感謝の念で一杯です。
本当にありがとうございました。
今年は山形市政施行130周年に当たる記念の年であり、平成元年に誕生した山形国際ドキュメンタリー映画祭にとっても30年という節目の年となります。
そんな2つの記念の意味を乗せた本番の映画祭を10月に控え、今回の特集上映「山の恵みの映画たち2019」はぜひ成功させたいという思いがありました。
先人たちの努力もあり、おかげさまで山形国際ドキュメンタリー映画祭は開催の度に国際的な評価を高めていますが、まだまだ成長途上にある映画祭であることも確かです。できていないこと、これからやるべきことが幾つもあります。そんな未知の可能性を持った映画祭。そのプレイベントとして「山の恵みの映画たち2019」は、様々なチャレンジ精神を活かした取り組みと内容にしたいものだと、いくつかの事を改めて意識しました。
例えば、企画・運営は市民有志の実行委員会と映画祭が共同でやるということ。でも、どちらかと言えば主役は実行委員。映画祭はサポート役になりながら事業的・経済的な最終責任を負うこと。
次に、上映作品を選ぶについては、自然に恵まれた山形に相応しいテーマに添いながらも新しい視点や多様性を失わないこと。選んだからには、その作品に興味を持っていただくために創意工夫を凝らすこと。
さらに、映画ファンや山形映画祭ファン以外の方々にもたくさん来ていただけるような行動と工夫を尽くすこと。実はこれがすごく大事だと思っています。
そして、元々は予算がないところから出発した企画ですから、極力、赤字を出さないこと。かといって余計な悲壮感を帯びたくはない。
このようなささやかなチャレンジ意識が、実はサバイバルの鍵だと思っていたりします。
今回も、山や自然に関わるのが好きという実行委員会のメンバーの行動力と皆さんが醸し出す、自由で、楽しみたがりで、おおらかな雰囲気の中で、それの気持ちを保つことができたように思います。
そんな山の恵みチームの頑張りと皆さんの応援が相まって、今回の上映会には延べで1,038名(有料入場者)の方々がご来場くださいました。開催期間中、会場となった映画館フォーラム山形は、普段のお客様に加えて、この企画を目指して来られた方々が相まって、まさに映画熱に溢れた空間となりました。
開催期間中にご参加いただいた方々から寄せられたアンケート(配布912枚で54%の回収率)を集計してみますと、山形市内からの参加者が58%、山形県内の参加者36%。残りの5%の方々が、遠くは首都圏や東北各地と県外からわざわざご参加いただいたことが分かりました。本当にありがたいと思います。
また、今回ご参加いただいた方々のうち、約40%の方々は、まだ山形国際ドキュメンタリー映画祭に参加した経験をお持ちでないということもアンケート集計に現れていました。これは、当映画祭に関わる私たちにとってはある種の驚きでした。言ってみれば、まだまだ私たちの映画祭は伸び代があると。そしてこれは、今回の企画や活動が映画ファンや映画祭ファン以外の方々にも確実に響いたということに他なりません。
普段はあまり映画館で映画を見ない方々に足を運んでみようとう気持ちを起こさせたのは何か。それぞれの映画が向き合った「自然と人間との関わり」というテーマだったかも知れません。個々の映画の魅力だったかも知れません。ネットも使えば足も使っての多種多様な広報活動だったかも知れません。いずれにしろ私たちの活動は、映画と人との新しい出会いの機会を作す上で、なにがしかの貢献ができたではないかと感じています。映画祭の未来の参加者の方々と出会えたのかも知れません。そうした意味でも「山の恵みの映画たち」は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019のプレイベントとしての役目を果たすことができたのではないかと思っています。
しかし、何より特集上映&トーク『やまがたの山形り 山の恵みの映画たち』は、間違いなく、本質的に「自主上映」です。
こんな映画が見たい、こんな映画を見せたい、こんな世界に出会ってみたい。そんな気持ちを持った人々が出会い、考え、行動を起こし、プランを練り、また新たに人と出会って話し合い、リスクも背負いつつ協力しながら、1つの上映会をこの世の片隅に立ち上げようとする。
そして、その情動に感染した人たちが何處からともなく集ってくださる。ゼロから新しい初々しい場を創る。だからこそやり甲斐がある。だからこそ応援をしてくださる方々とも出会うことができたと感じています。
自分たちが住む土地でやりたいことを生き生きとやろうとする心意気や努力や創造性を磨いてゆきましょう。実は、そんな思いがこのプロジェクトの肚の中にドッシリとあります。
今回、ご支援者の方々以外にも多くの方々のご協力をいただきました。
素晴らしい作品を出してくださった制作・配給者の皆様、貴重なお話を語ってくださったゲストの皆様、実行委員として苦楽を共にしてくださったみなさん、当日お手伝いをしてくださった皆さん、そして全県下で前売券の普及やチラシの配布などにご協力くださったみなさん、やまがた創造都市推進協議会の皆さん、初コラボしてくださった山形県みどり自然課かの皆さん、報道関係の皆さん、山に関する雑誌やネットで宣伝してくださった皆さん、開催に山形の食の美味しさと賑わいを添えてくださった「山の恵みマルシェ」出店者のみなさん、数え上げれば切りがありませんが、本当にありがとうございました!
私たちの我が儘にニコニコと付き合ってくださったフォーラム山形の皆様にも、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
そして最後に、ご参加いただいた観客の皆様、年度末の忙しい時期にも関わらず、あらゆる万難を排して、よくぞ会場に足をお運びくださいました。深く感謝申し上げます。楽しんでいただけましたでしょうか。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019年のプレイベントであり地域における市民による自主上映でもある「やまがたの山語り 山の恵みの映画たち2019」の開催は、下記の収支報告にもあります通り、この度の皆様方のご支援によって本当に支えられました。ご支援があってこそ成立したと言えます。本当にこの度のご支援と応援に対し、重ねて御礼を申し上げます。
そして、多くの参加者の皆様からの次の開催の期待の声も届いています。とてもありがたいく受け止めております。なんとか期待に答えられるよう、足腰を鍛えなおして、またチャンスがあれば挑戦したいと思います。
そして、2019年10月10日〜17日に山形市で開催されます山形国際ドキュメンタリー映画祭にぜひご注目いただきますよう、そして世界のドキュメンタリー映画と人との交流の祝祭にご参加いただきますよう、どうどよろしくお願い申し上げます。
【現時点での収支報告をさせていただきます】
○当事業による収入 1,440,960円
入場料収入 1,174,400円
ご寄付 266,560円(レディフォー、手数料差引き残額)
○当事業に関わる支出1,480,650円
ゲスト招聘費用 65,300円
作品賃借料 7,096,420円
会場使用・付属費 624,220円
広報費、雑費 81,848円
○現時点での収支差額 ー39,690円
以上が、現時点での当事業の収支状況でございます。まだ前売券売上の回収が若干残っておりますので、何とか収支のバランスが取れるのではないかと期待しているところです。
皆様からいただいたご支援が、まさにこのプロジェクトの支えとなりました。
【リターンの発送につきまして】
ご支援をいただきました皆様には、個々のご希望に応じまして、すでにリターンをお送りさせていただきました。どうぞご確認頂ければ幸いです。
【今後の情報発信について】
今回の「山の恵みの映画たち2019」のご参加くださった方が、多くの感想を残していってくださいました。今後、随時、ご紹介してまいります。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。