この記事では「目標金額を設定する前に必ず読んでほしい3つのポイント」についてお伝えします。
ゴールである目標金額をいくらに設定するべきか悩む方々は多いと思いますが、まず目標金額を決める上で大事になってくるのは「誰にどの経路で」アプローチして支援に繋げるか、以下のように大きく3つに分けて戦略を立てて整理することです。
この作業を怠ってしまうと、目標金額達成に向けたアプローチ手段が無計画なために支援が集まりやすく重要なスタートダッシュ期などに支援を伸ばすことができなかったり、プロジェクトの存在を認知されるべきところに行き届かない可能性が高くなります。
クラウドファンディングの支援の流れから見ても、身の回りの方々のご支援から同心円状に知らない方々のご支援へと広がっていくことが一般的であるからこそ、まず支援者となりうる大事なアプローチ先はどこの誰でどう伝えるべきか整理することが達成の鍵であり、目標金額を設定する上で重要です。
(参照:支援を集めるために抑えておきたい、重要な心得とデータ)
ぜひ、このサプリを読んでいるみなさまも「目標金額設計シート」を用いて①〜③を書き出して戦略を立ててみてください。シートを用いていただくと①〜③の予想支援金額の合計が自動で計算され、目標とする金額に到達できる見込みはありそうか、無謀すぎる挑戦ではないかなどの判断がしやすくなり、達成までのプランと適切な目標金額が見えてくるはずです。
目標金額設計シートはこちらからダウンロードしてお使いください(xlsxファイル)
また、この作業はリターン設計と似た作業にもなりますので、ぜひ並行して進めていくこともオススメします。
(参照:クラウドファンディングの準備時に抑えておきたいリターン設計5つのポイント)
クラウドファンディングの挑戦にあたり、身の回りの方々への周知やご支援の依頼を行っていくことになりますが、実はどの経路でアプローチするかによって支援率は異なります。
支援率が高いと言われる1対1でのコミュニケーションでも100%の支援に繋げることは大変難しく、20%前後が平均的な支援率と言われています。つまり、100人に個別メッセージで支援のお願いしても結果的に支援に繋がるのは20人前後です。
この支援率の見立てを大きく誤ってしまうと、目標金額の設計にも影響してしまいますので、以下の支援率を参考にしていただきながら丁寧に設計していきましょう。
・実行者(個人or団体)に近い知人や友人に直接メールやLINE等でご依頼:平均支援率10%~30%
(上記ふまえた例…実行者の友人30人にLINEで個別に支援依頼×支援単価1万円×平均支援率20%=6万円 が支援につながる)
・実行者(個人or団体)SNSやメルマガ等で拡散:平均支援率0.01~1%
(上記ふまえた例…実行団体の公式インスタグラムのフォロワー1,000人にストーリー機能通じて発信×支援単価3,000円×平均支援率0.01%=3万円 が支援につながる)
(※当社調べ)
また、このデータは1で共有させていただいた目標金額設計シート内にも参考として記載しておりますので確認しながらご活用ください。
ここまでを踏まえ、もし想定していた目標金額への達成が厳しいと感じた場合などはプロジェクトを実現するために必要な最低金額をベースに目標金額設定していくことを心がけると良いでしょう。
目標金額は高ければ高いほど、その分ハードルも上がりますし、ページ上に表示される支援率は1%伸ばすのに数十万~数百万必要なため、金額は集まっていても支援率で支援するか判断されるケースも少なくありません。
そのため、無理にプロジェクトに必要な金額を集めようとするのではなく、自己資金など他の資金調達方法なども含めながら、クラウドファンディングで集めるべき資金はいくらなのか最低限必要な金額を設定することを検討してみることも大事です。
また、READYFORにはネクストゴールという仕組みも存在します。
(参照:ネクストゴールで効果的に支援を伸ばす2つのコツ)
この仕組みを活用することも1つの目標に挑戦していけると、例えば自己資金で補填しようと思っていた部分をネクストゴールの目標金額として挑戦していくことも可能になります。ぜひ、丁寧な目標金額設定を心がけましょう。
クラウドファンディングの成功に少しでも近づけるためには適当に目標金額を設定するのではなく、達成までの計画としっかりと立てて挑戦することが大事です。皆さんそれぞれに合ったゴールまでの道筋を考えていきましょう。