去年亡くなった歌人、蝦名泰洋さんの歌集を出版したい
去年亡くなった歌人、蝦名泰洋さんの歌集を出版したい

支援総額

699,000

目標金額 600,000円

支援者
86人
募集終了日
2022年12月2日

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2022年11月29日 14:35

はじまりの風おわりの風

あと3日になりました。ここまでおつきあいいただき、本当にありがとうございます。はじめた頃はまだ夏の名残もあるようだったのに、もう初冬。落ち葉の季節になりました。

  

  足元に財宝の顔をする落ち葉吹かれそびれてわれにまつらう

             「カイエ」(リターンの両吟冊子)収録。

という蝦名さんの歌を思い出しました。この歌を思い出したときに、思い出した歌がもうひとつ。残してってお願いしたけど消された歌。私、好きなので、書きとめておきます。

  欠けた貝手にぬくめれば一世百世宝探しに行かなくていい

 

リターンの両吟冊子「カイエ」は、2016年から2020年までの両吟を収録します。今になって読み返すと、死の予感も終わりの気配も、虚構と思えなくて、ふるえますけれど。そのなかに、こんなやりとりがあります。

 

  始発駅にて吹く風と終着の駅で吹く風ほんとそっくり(泰洋)

  風と夜がわたしをここへ連れてきたわたしによく似ていた風と夜(かずみ)                

 

たとえば、蝦名さんが亡くなる前に語っていたことと、30年前の蝦名さんの手紙に書いてあったことは本当にそっくりでした。それで私が、歌集のあとがきは30年前の手紙にしましょう、と提案したら、「いいよ」って。

それから、最後の1か月を緩和ケアのある病院に入院されたのですが、そこは偶然にも、蝦名さんが通った大学のすぐ近くで、自分でも少し驚いているようでした。

両吟集「カイエ」の最後の一連、直したい歌もあるかなあ、と蝦名さん言っていたけれど、かないませんでした。

 

一番最初のことも書いておきます。

私は長い間ずっと忘れていたんだけれど、蝦名さんからの最初の手紙(1990年10月)は、野樹の歌を連句に引用したから許可ください、という内容でした。その連句のコピー発見したので、貼っておきます。(手紙には草稿が同封されていました。その後、同人誌か何かに載せたのでしょう、ページがあるから)

野樹の歌はその年の短歌研究9月号(新人賞掲載号)の佳作欄に載っていたようでした。(私自身は何を投稿したかも、投稿したことさえも忘れていたので、蝦名さんが見つけてくれなかったら、歌は消えていたはず。そして、その後の野樹もいなかったはず)

 

  

 

リターン

3,000+システム利用料


完成した歌集1冊

完成した歌集1冊

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

5,000+システム利用料


完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。
未発表両吟の私家版冊子をお送りします。

申込数
34
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

3,000+システム利用料


完成した歌集1冊

完成した歌集1冊

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月

5,000+システム利用料


完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集1冊と、私家版の冊子

完成した歌集『ニューヨークの唇』一冊をお送りします。
未発表両吟の私家版冊子をお送りします。

申込数
34
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年7月
1 ~ 1/ 10

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