LMCライブ録音盤CD「Timeless 想いは時を超えて」音源編集

 

◆CD音源の編集作業が行われました

 

私たちの「萩田光雄のマンドリン楽曲のアレンジを後世に残したい」プロジェクトは、皆さまの熱いご支援のおかげをもちまして、すでに当初の目標金額を達成し、現在は楽譜集の出版を目指して250万円のネクストゴールに挑戦しております。支援期間は３月いっぱいですので、引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

一方、レディス・マンドリン・クラブのライブ録音盤CDの製作は着々と進んでいます。去る3月12日(日)、渋谷区恵比寿のABSレコーディングスタジオで収録音源の編集作業が行われました。久しぶりの新着情報として、その場に立ち会ったカメラマン・大山孝さん（彼はデザイナーでもあり、今回製作するCDのジャケットデザインも担当）の現場レポートをお届けします。（萩田音楽事務所）

 

 

◆編集スタジオ見聞記　大山　孝（撮影・文）　　　　　　　

 

　LMCライブ盤CDの音源編集現場を見る。編曲および音楽監督の萩田光雄師、萩田師と永年にわたり仕事をしてきたミキサーの吉田俊之さん、その彼が全幅の信頼を置くエンジニアの野町真也さんの三人の仕事師が集まり編集が始まった。

 

今日の編集機材およびソフトは、文字通り“何でも出来ちゃう”ほどのポテンシャルを持っているらしい。例えば仮に芳しくない演奏や歌唱でも、それなりに体裁を整えることが可能らしく、実際そのような作業を経たうえで世に出るCDも多いと聞く。

 

しかし、この現場ではそういった“反則”は佳しとされない。あくまでも記録された演奏に対するリスペクトを忘れない矜持を貫くというのが、音楽監督・萩田の信念である。ただし、音楽を阻害する雑音などは別で、それらは可能な限り排除される。

 

 

その点、今日の技術的進歩は想像を遥かに超えている。演奏に混じって聞こえる咳払い、物を落としたような音など、それらを見事に拾い出して消してゆく。また、多数のマイクをセットしての一発録り（マルチトラックではない）であるライブ録音のため、必ずしも音量のバランスなどは理想通りとはいい難い。それをミキサーさん、そしてエンジニアさんが持てるスキルをすべて投入しながら修正を試みる様は、まさに鬼気迫るものがあった。そのシリアスな作業を軽い冗談で和ませながらも、的確に指示してゆく萩田師。三人の仕事は和やかな中で進みつつも、昼食をとるのも忘れるほどの、ある種の緊張感に包まれながら続いたのである。