顧みられない病「スナノミ症」に苦しむケニアの子ども達を救いたい!

支援総額

1,612,000

目標金額 1,000,000円

支援者
255人
募集終了日
2023年4月1日

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2023年05月15日 21:20

スナノミキャンペーン開催報告:2日目

5月4日~5日に実施したスナノミキャンペーンの2日目の様子について報告させていただきます。


キャンペーン2日目は、エスンバ村の西にある教会の大きな広場で行いました。
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前日よりも多くの患者さんが来ることを予想し、ボランティの方々とともに、椅子をたくさん並べ、薬剤を水と調合しながら準備を整えました。

また、今回はエドワードさんと相談し、治療にやってきた方々にパンとジュースを渡すことにしました。

エドワードが、朝から大量のパンとジュースをマーケットで買ってきてくれました。

キャンペーンは、朝9時に開始しました。

いちばん最初にキャンペーン場所にやってきた男性は、この2日間見た中でも最も重症の患者さんでした。

杖をついて、足を引き摺りながらゆっくり歩いていました。


年齢を聞こうと彼に話しかけましたが、呂律が回っておらず、はっきり喋れないようでした。

エドワードの奥さんであり、看護師のチャリティによると、彼は重度にスナノミの感染が進み、身体の血を吸い尽くされて神経に支障をきたしてしまっているから喋れないのだと聞きました。

他の患者さんとはまた少し違い、完全に足が壊死してしまっており、悪臭が漂い、大量のハエが集っていました。

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チャリティは、「おそらく病院で診てもらったら、足を切断するしかないと診断される」と言っていました。

過去のブログを見ると、実は、2016年にエスンバ村で実施したスナノミキャンペーンにも彼は来ていました。右下の男性です。顔をよく見ると、同じ男性であることがわかります。

ここまでの状態になるまで放置され続けてしまったことを重く受け止めなければならないと感じました。


他にも、多くの患者さんがいらっしゃいました。 

 

この女の子は、スナノミの卵をメスで取り除く時にたくさん出血してしまい、泣き出してしまいました。

みんなで取り押さえて治療を続けていましたが、あまりにも可哀想で見ていられませんでした。 

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また、この子と弟は靴を履いてきていましたが、お母さんは靴を持っていませんでした。


2日目のキャンペーンを行った地域は、1日目より靴を持っていない人が圧倒的に多かったように感じました。

日本から持ってきた紙スリッパを、靴を持っていない患者さんに履かせました。

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子どもたちには、お母さんとお父さんの分も持たせてあげました。

お母さんには、旦那さんにあげて下さいとスリッパを渡しました。

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中には、足がスナノミによって大きく膨れ上がり、スリッパが入らずに破れてしまった人もいました。

 

治療が終わったら一人一人の患者さんに、小さなパン2つとジュースを配りました。 

わずかな量ですが、みんな喜んで食べてくれて本当に良かったです。


お昼を過ぎ、キャンペーンも終了に差しかかる頃、4人の小さな子どもたちを連れた若いお母さんがやってきました。

お母さんの年齢は、私と同じくらいの年齢に見えます。

お母さんも、4人の子どもたちも、みんなスナノミになっていました。


末っ子の男の子はパンツを履いていませんでした。

子どもたちだけ靴を履いているものの、お母さんは靴を履いていませんでした。貧しくて買えないのでしょうか。


椅子に座ったまま兄妹みんなでパンとジュースを食べている様子が、可愛かったです。



キャンペーン2日目は、52名の患者さんが治療に訪れました。

2日目は、1日目よりも治療に訪れた患者さんは少なかったものの、2日間のキャンペーンで108名のスナノミ症患者さんの命を救うことができました。これは、紛れもなく、応援して下さっている皆さまのおかげです。
スナノミは貧困の病なので、治療に限りはありませんが、今回のキャンペーンを行わなければ、108名の患者さんはスナノミがさらに進行して歩けなくなり、命を落としていたかもしれません。改めて御礼申し上げます。

 

今回の2日間のキャンペーンを受けて私が感じたことは、2つあります。

1つは、現段階でコミュニティで行える最良の治療法は、野外でメスを使うという野蛮なものであるため、持続可能では無いということです。日本から少しづつ小さなキャンペーンを行うためにお金を支援し続けなければならず、きりがないと感じました。志のある日本人が継続して訪れない限り、エスンバ村のような最貧困地域はいずれ取り残されてしまいます。

一刻も早く、メスを使わない効果的な治療薬が、貧しい地域にも行き渡るような仕組みづくりが必要であると思いました。

 
2つ目は、コミュニティの中で、彼らがお互いに助け合うために、本質的な部分での人間性の変革が必要だと感じました。これは、 ケニアに来て感じたことです。

同じエスンバというコミュニティの中にも、靴がなくてスナノミに感染してしまい何日もまともな食事がとれていない人と、日本に比べればもちろん貧しいけれどもも、売っても余るほどの収穫量を得れる広大な畑を持っている人が、同じくらいの割合でいます。国際的な支援がなくても、コミュニティの中で本当に一生懸命助け合えれば、誰も飢餓にならず、スナノミに感染する人もいなくなるのではないかと感じました。

同時に、ケニアの人は日本人に資金や物資を支援してもらうよう求めることに慣れてしまっているようにも感じました。その方が圧倒的に楽だからです。だから、自分たちの力でなんとかしようと働き口を探したり、弱者に自分のお金を少し切り崩して恵んであげるという発想がほとんどの人にないように感じました。

キャンペーンにお手伝いに来てもらったボランティア10人には、1日1000Ksh(=1000円)を渡していました。これは、ケニアの農村部ではかなり高額な給料です。その上、彼らは綺麗なシャツと腕時計を身につけていて綺麗な靴を履いていて、とても貧しいようには思えませんでした。
 
彼らが実際、ボランティアとしてスナノミ患者を目の当たりにして少しでも患者を助けたいと思ったのであれば、自分の高額な給料からたった100円、200円を捻出すれば、綺麗なサンダルや食料を自分より貧しい彼らに与えることはできたはずです。
自分さえよければいいという考えを持っている人がたくさんいる中で、日本人がキャンペーンや支援を何回行っても、スナノミ患者はずっと貧しいままなのではないかと直感的に感じてしまいました。もちろん、ケニアには良い人もたくさんいますが、支援となると、日本や他の先進国に完全に委ねてしまっているような気がしました。

これは、あくまで少しケニアに滞在しただけの私の率直な意見に過ぎませんが、途上国でこれからの未来を担う子どもたちのためも、彼らが援助だけを頼りに生きるような大人に育ててしまわないような支援のあり方を、考えていかなければならないと感じました。

引き続きエスンバ村での活動、視察を続け、みなさまにご報告させていただきます。
よろしくお願いいたします。

 

杉原怜奈

リターン

1,000+システム利用料


【気軽に応援】1000円コース

【気軽に応援】1000円コース

【感謝のメール】
より多くの方と一丸となり、プロジェクトを行っていきたいです!
少しでも興味を持っていただけたら、まずは1000円からよろしくお願いします!!

支援者
155人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

5,000+システム利用料


【現地の笑顔お届け】5000円コース

【現地の笑顔お届け】5000円コース

・感謝のメール
・毎月の活動報告書の送付
何人を治療できたかなど、毎月現地から報告書をメールで送ります!
・子ども達の写真付きポストカードのお届け

支援者
49人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

10,000+システム利用料


【現地から声をお届け!】10000円コース

【現地から声をお届け!】10000円コース

・感謝のメール
・毎月の活動報告書の送付
・現地の子ども達によるビデオメッセージorお手紙

支援者
37人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年10月

30,000+システム利用料


【プロジェクトをよりよくしたい!アドバイスを頂戴します】30000円コース

【プロジェクトをよりよくしたい!アドバイスを頂戴します】30000円コース

・感謝のメール
・毎月の活動報告書の送付
・現地の子ども達によるビデオメッセージorお手紙
・月例報告会への参加とご相談

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

50,000+システム利用料


【現地のお土産をお届け!】50000円コース

【現地のお土産をお届け!】50000円コース

・感謝のメール
・毎月の活動報告書の送付
・現地の子ども達によるビデオメッセージorお手紙
・月例報告会への参加とご相談
・現地からのお土産

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

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