H30年度　総評

　３０年度は、秋子が発生せず、メインとなる春子の発生量も少なく、様々な模索を行いました。しかしながら設備の無い等プロジェクトでは、それを人力にてカバーしょうと試みましたが、自然には勝てず、もろに気候の影響を受けてしまいました。明るい話題としては、数年ぶりに原木を確保する事が出来、植菌も行えました。また、若い世代の方々に参加してもらうなどの活動も行いました。例年大赤字なのですが、今年は原木の購入もあり、参っていたのですが、それ以上に衝撃だったのが、椎茸会のレジェンドと同じ会合に出席する機会を得まして、聞いた話が一番印象に残っております。その方いわく、現状の原木椎茸栽培は、採算性が無く、やらない方が良い。と言う状況である。ゆえに、国や県が、原木を１万本くらい無償提供するところからスタートしないと成り立たない。これ以外では、無理だと。だから植菌していないと。だから古川さんは、特に大変でしょと。思いつまされました。そして、ものすごい危機感を覚えました。釜石だけではなく、原木椎茸が遠くないうちに、幻となるのではないかと。そして、なぜ対策が遅れているのかと。同じ１次産業の漁業とは、量的　質的　金銭的に開きがあり過ぎる。椎茸生産者は皆、山はなんもないと嘆いている。何故なのだろうと。また、一度収まりかけた風評被害も再燃している為、売値より、原価が上回っている。ある生産者が、いつまでこんなことを続ければよいのかと静かに話、椎茸は、趣味で細々とやると話すなど、悲しく、心が折れるようなお話を聞き、今年は、ラグビーワールドカップが、鵜住居で開催されますので、ホダ場入場券をお持ちの方々には、是非ついでで構いませんので、現地にて、安全対策や椎茸の実際を肌で感じて頂ければと思っております。それが、風評被害の対策等につながると考えますので。宜しくお願い致します。