福の最期

福は12月15日17：20、お空に旅立ちました。

最期は私の胸の中でしがみつくようにして、天に上りました。

昨日は、一日中、福のベットを隣に置いて、おでことおでこをくっつけて、話しかけながら、リターンの作業をしていました。福はずっと私を見つめて、一日中お昼寝もせず、ゴロゴロ喉を鳴らしてくれておりました。

福との愛と、ご支援くださった方たちへの愛に満たされた、輝いた時間を過ごしていました。

突然、呼吸が荒くなったため、福に覆いかぶさるように抱きしめて宥めました。
福は一瞬体を突っ張り、両手を痙攣させて、目を見開き、そして私にしがみつくようにして天に上ってゆきました。

福の目は開いたままでありましたので、指でまぶたを下ろしてあげました。

この世界は辛いことも悲しいこともたくさんあるから、もう見なくていいよ、天国の、きれいな世界を見ていいよ、と話しかけて、まぶたをおろそうとしましたが、福の目はわずかに開かれたままでした。
わずかに開かれた目は私を見つめて、「ここも、そんなに悪いところではなかったよ」と言ってくれているようでした。

福は素晴らしい子でした。
あまりに素晴らしい子だから、こんなにわずかにしかこの世界にいられなかったのではと思うほど、素晴らしく特別な子でありました。


福が天に上ってから、家は澄み渡った空気で満たされて、キラキラと輝いているようです。福の霊が、守ってくれてるのだと感じています。

最後まで、福に与えられるばかりの母でした。

福に教えられるばかりの母でした。

福に出会わせていただけたこと、神様に心から感謝しました。

皆様の愛と祈り、励ましの中で、福の病と闘えたこと、本当に貴重な経験をさせていただきました。おひとりおひとりの方に、心から感謝しております。

福の母、所﨑亮子。