みなさん、こんにちは。
「義足の図書館」プロジェクト、チームメンバーの大西正裕です。

いよいよ終了まで残り13日となりました。

ラストスパートに向け、これまでよりもこのプロジェクトを盛り上げていこうと、昨日から終了日の7月10日までメンバーからのメッセージをリレー形式で伝えていこうと思っています。

 

今日は、昨日の池田からバトンをもらい、コーチである私が話をさせていただきます。

 

少し長くなりますが、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

「3・2・1・Go」 

まさかこれが地球の裏側でも伝わるものだとは。    

 

2016年ブラジル リオデジャネイロ。

チームメンバー・佐藤圭太がメダルを取ったこの試合を観戦しに行った私は、地球の裏側で思いもよらぬ体験をすることが出来ました。  

 

観戦ついでにブラジルで有名なコパカバーナビーチで仲間とダッシュをしていました。(観戦に行ったのではないの?という問いはさておき・・・)

 

そんな観光地でダッシュをするジャポネーゼが珍しかったのでしょう、現地の陽気なカリオカッ子達に話しかけられました。

 

ポルトガル語どころか英語すら怪しい私ですので、話しかけられてもさっぱり意味がわかりません。

 

とにかく走りたいのではないか?と思い、「3・2・1・Go」の掛け声かけてみると彼らが走り出したのです!  

 

普段、私はTRACのコーチとして子供たちを中心に「かけっこ」の指導をしています。

彼らも条件反射のように「ヨーイ、ドン!」のかけ声で走り出します。 

 

かけ声に反応して走り出すという単純かつ純粋なスポーツである「かけっこ」は万国共通であり、国や地域、言語、人種を超えることのできるスポーツだと認識することが出来、感動で震えたことを鮮明に覚えています。  

 

 

私が佐藤圭太をはじめ、Xiborgの選手達、ブレードランナー達に出会ってから日は浅く、まだまだわからないことだらけです。

 

しかし、一つ大きく変わったことが あります。

 

それは「障がい者に対する偏見」です。  

 

私は、義足の選手たちに少なからず「かわいそう」という抱いていました。

 

地球の裏側まで行っても走ることをやめないほど「かけっこ狂」だから、「こんなに楽しく、面白いかけっこが制限されてしまうなんて!」そんな思いを勝手に抱いていました。

 

また、日常生活の中で実際に義足の選手と出会うことも少なかったことも影響していると思いますが、彼らと出会うまで、なんとなくのイメージが先行し、その偏見を正すことが出来ませんでした。  

 

ですが、年明けから2度ほど合宿で選手と一緒にトレーニングを行う中で、自分が勝手に引いていた「偏見」という境界線がスッと消えました。  

 

彼らは私たちと同じように速く走りたいという情熱を持っています。

 

義足を履いたから特別な人間になるわけではありません。

 

同じように筋肉痛にもなるし、うまく走れないことへの葛藤や風を切る心地良さを感じることが出来ます。

 

本プロジェクト代表の遠藤が言うように「目が悪ければメガネをかける。足が悪ければ義足を履く。」ただそれだけのことで、見慣れない光景に「健常者」と呼ばれている人たちが勝手に境界線を引いているだけなんだと思いました。

 

 

義足ユーザーの中には、私がかけっこがだいすきなように「走る」ことがすきな人がきっとたくさんいると思います。

 

だからこそ、私たちはこのチャレンジを通じて義足ユーザーの多くの人に風を切って、走る喜びを味わえる場を作りたいと想っています。

 

そして、私と同じように知らずに境界線を引いてしまっている方もいるかもしれません。

 

そんな方々にも、この「義足の図書館」プロジェクトを通して彼らのことを知っていただき、本当の意味でのバリアフリーが実現できることを切に願っています。 

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

すべての人に「走る喜び」を。 

 

TRACコーチ 大西正裕

 

新着情報一覧へ