シャムロックスクールの子どもたちを応援しましょう！

筑波大学４年の望月千里です。

  私はＡＡＥＥ主催のMero Sathi Projectに2017年と2019年の2回参加し、ネパールに行きました。

  1回目のプログラムでは、参加型農村調査がメインであり、シクレスという村に行きそこに未だに根強く残るカースト制度についてインタビュー形式で調査をしました。
  カースト制度とは、日本でいう士農工商のような身分制度で、自分の身分が生まれた時から決められており、その身分に見合った生活を送ることを余儀なくされます。
  カースト制度は、現代に生きる私たち日本人にとっては馴染みのない文化であるが故に、調査を通して驚きはもちろん、その文化に対する疑問や憤りを感じました。下位カーストであるが故に、上位カーストの家に入ることを許されなかったり、村に届けられる支援を享受する対象にされなかったりと、あまりに顕著な違いに戸惑いを隠せませんでした。
  カーストが低い方々がそのような不平等な生活を送らされていることは、もちろんどうにかすべきことだと思いますが、それは彼らが今まで長い間培ってきた文化の一部でもあります。カーストについての認識を深めるとともに、それを一概に否定するのではなく内部と外部、双方の視点から見てカースト制度について考えていくことが今後必要になることだと感じました。

そんな中、ネパールのポカラという場所にシャムロックスクールという学校を訪れる機会がありました。過去2回のプログラムの両方で訪問したのですが、この学校は生徒のカーストに関わらず、優秀な人材に質の高い教育を提供する、という教育方法を取っています。
  前々から話には聞いていたものの、どのような生徒がいるのだろう、と思いながら実際に訪問すると、そこにいる生徒はみな勉強に対する熱意を持ち、私たち学生からいろんなことを学ぼうと積極的に活動に取り組んでいました。日本文化の紹介や、日本の社会問題についてプレゼンをするとそれに対する鋭い質問を投げかけてくれ、彼らの意識の高さや好奇心に圧倒されました。

  そんな素晴らしい教育制度を持つシャムロックスクールを応援するクラウドファンディングが現在行われています。私たちAAEEがプログラムを通して長い間お世話になり、その生徒からもたくさんのことを学ばせていただきました。
ぜひシャムロックスクールの生徒さんを支援するためのサポートをよろしくお願いします。