挑戦までの道のりEpisode2～社会的信用の壁～

（Episode１から続く）

 

銀行の担当者は今までの声とは打って変わり、くぐもった声で融資は通らなかったことを短く伝えました。結果については、具体的な理由を言われることもありませんでした。

 

融資の事前準備をする中で積みあがった成功のイメージは、音を立てて一気にくずれました。

その後も資金対策を進めたものの、ほか事業の経緯があとを引いて結果は出ず、焦りの中で、かすかな喉の違和感を感じながらも仕事を続けて高熱が続き、そのまま緊急入院。急性扁桃炎で10日間、病院での生活を余儀なくされました。

オープンに向けて走り続けていた中での入院は、立ち止まってもう一度考え直す時間でした。

 

なぜ店舗を開くのか？　または資金を貯めてからオープンするのか。それとも今進めるのか、あと何ができるのか !?

 

地域に必要とされる店にするため、もう一度、どんな店が必要かをまとめ直し、駅の周辺に立ち寄れる店が少ないからこそ、駅を利用する方にも役立つ場所にする。

また親と子どもが一緒に楽しめ、将来的には子どもが、学校帰りにも安心して寄りやすい場所を目指したいと考えています。

 

今回、ご縁があって引っ越してきた日高を、自分たちが唯一提供できるやきいもを通して盛り上げたい。

たった１本のやきいも、たった１杯のコーヒーが誰かの助けになることがあるかもしれない。だから今できることはやり切った上で、残っている選択肢を選びました。

 

これまで応援してくれた多くの方々と、これから出会う日高周辺の方に、店舗を知ってもらうためにも、プロジェクトを止めることなく、前に進めるためにも、お力を借りる必要があり、クラウドファンディングへ挑戦することを決心しました。

 

カフェのイメージは、アウトドアの中で感じる高揚感、そして自然の中にいるときに身体の底から力が湧き出てくるような、キャンプのとき心から伸び伸びできる楽しさを体感する空間です。

今は眠ったままの研究所の跡地を、大人でもワクワクする場所にして再活用させます。

 

カフェに来た人の心が、少しでも温まってさらに元気になり、地域の方々にとっては居場所にあり、繋がり続ける店にしていきます。

 

そのためにもみなさまの応援を引き続き、よろしくお願いいたします。